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エッセイ164.コロナ禍の苦しそうな商品(駄)

このところ立て続けに、「会社さんも苦しいのかなぁ」と思う商品に出会いました。とても同情できるのです。会社名は出さずにちょこっと書きます。


【キャベツ】
ある会社のバーガーを食べ続けているのですが、先週食べてみましたら、キャベツがそれまでのだいたい、4分の1ぐらいの量になっていました。味がしっかりしているこのバーガー、キャベツの量がすごくて、顎がはずれそうな厚みでした。味の濃いソースも、このキャベツと一緒に食べるのでおいしく食べられました。
今、キャベツが不作で値上がりしているのか(生協で野菜を買うので事情がわかりません)、またはキャベツを減らせば経営が立ちゆくのか。何か理由があると思いましたが、私たちは味の濃いのが苦手なため、コロナが終息し、経済が復興するまで、このバーガーを頼むのは遠慮することに決めたのでした。キャベツって偉かったんだ〜。


【ある米菓】
ある果物の種を模した形をした米菓で、日本人はこれが大好き。小さい頃は辛くてたくさんは食べられませんでした。この頃はチョコレートでくるんだり、さまざまな工夫をしていて、帰省のときのお土産にすると大受けでした。これをとても好きな人が、「味が変わったので、しばらく買うのをお休みします」と言いました。好きな人だからすぐ気がついたのかもしれません。私のキャベツと同じですね。もともと、たまにしか食べないので私は絶対気が付かないと思います。けれども、こういうことがやっぱり起きているのかな。自社製品の灯火ともしびを消さないために、涙の決断をしている会社も多いような気がします。
コロナめ〜、みたいに思います。
あれっ、コロナ、濡れ衣着せられているかしら。


【裏地のないコート】
全然出かけないので服や靴を買わないでいるうち、なんでも長く着る方の私のワードローブが、一つ一つ、ダメになっていきました。ユニクロにさえ、引き取りを拒まれそうなほどにくたびれています。しかたなく処分し、服もコートもなくなったので、誕生日のプレゼントは、自分では手の出ないような冬のコートを買ってもらうことになりました。それで誕生日以来、夫と何回もモールやデパートに行ったのですが、素敵だなと思う冬のウールのコート(ウールでなくても)が、ことごとく、裏地がないのです。とても軽くて着やすいこともあり、ウールでこの値段であるならば、裏地がなくても温かいのではないか。そう思いましたが、一応店員さんに尋ねてみました。「裏がなくても、大丈夫ですよね?」
お答えは、「大丈夫です。結構温かいです。寒い日は、コートの中に温かい厚手のものを重ね着していただければ。薄いダウンとか。あ、でも、風だけは通しますので、風がある時だけは寒いです。そこだけはご注意ください」と言われました。そのコート、デザインも色もとても良くて、私のダルマ落とし的体型もカバーしてくれそうで、もう少しで買おうとしてしまったのですが、よく考えて諦めました。というのは、温かいコートの醍醐味ってやはり、「中がするりとワンピース1枚であったり、薄手のおしゃれなニットであっても、その鉄板のコートを一着に及べば、温かい。大丈夫」というあたりではないでしょうか。あまりモコモコ着込みたくない私が、ユニクロの薄手のダウンジャケットを中に着込んで、コートを補おうとするのもちょっと面倒な感じ。
皆さんどうしているかしらと思って、「裏のないコート」で検索したら、わかりました。自分がトレンドから遠ざかり過ぎているのに気がついてびっくりです。去年から流行っているのがこの、裏地のないコートで、材質は、リバーコートとかダブルフェイスとか呼ばれる、異なる素材を貼り合わせたものだそうです。色も表と裏を違えているものが多く、リバーシブル風に見えたり、実際にリバーシブルであるものが多いそうです。中に辛口の意見がありまして、「私の夫はアパレルなので訊いたところ、コートは裏地に手間が、すなわちお金がかかる。裏のないコートだと、ついている値段の何分の1かでできるとのこと」というのもあり、温かいのかそうでもないのか。高いのかそうでもないのか。考えるほどにわからなくなってしまいました。コートとは私にとって、何年に一度も着ないものですがそれでも、娘たちの卒業式や入学式があった頃は来ましたし、真冬のお葬式などには、やっぱり着ます。そのたび、無茶苦茶きつくなっていたり(これは自分が悪い)、肩のあたりがもっこりパッド、中途半端に短くてにょきっとすねが出る、など、憂き目を見ています。もういい歳をした古マダムが、あまり吹けば飛ぶような涼しそうなコートでもあれなので、温かいものに出会えるまで探すつもりです。
とはいえ、「はやり始めが去年・・」と聞くと、「やっぱりコロナだから、いろいろアパレルさんも大変なのかしら」という方向へ、考えが紐付けされてしまうのでした。

大好きだったお店や飲食店、ヨガスタジオなどが、びっくりするぐらいなくなってしまったコロナの時代。情報は錯綜し、よく知っている人が陰謀論者になっていたり、政治や政策について、自由に話すのがなんとなく憚られる、うっとうしいコロナの時代。
早く終わってくれないと、と毎日思ってしまいますよね。

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