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日本語教師日記117.出会いは味なもの(2)時差

昨日の続きとなります。

いろいろな生徒に出会うことができますので、
リアルでは完全引きこもりの私も、退屈すると言うことがありません。
ありがたいことです。

今日からは、私から積極的に働きかけて出会う人々について、
どんな人なら問題がない(か、少ない)かを書いてみたいと思います。

まず最重要事項です。

① 時差を見て、無理なく授業ができる人。

コロナの時代が長く続き、時間ができた人が多くいます。
また、日本に来られるようになるまでに準備したい、と言う人も増えました。

オンライン授業は、以前は海外と日本の生徒が半々ぐらいか、日本在住の人の方が多かったのですが、今は海外の人が増え、特に圧倒的にアメリカ在住の人が多くなりました。


【難しいポイントその1】

アメリカは時差が一つではないことと、デイライトセービングがあります。


時差の多さについては、他の方のブログから失礼しました。

「タイムゾーンも合計6つあり、東側から順に以下の通りです。
「東部時間(Eastern Standard Time)」
「中部時間(Central Standard Time)」
「山岳部時間(Mountain Standard Time)」
「太平洋時間(Pacific Standard Time)」
「アラスカ時間(Alaska Standard Time)」
「ハワイ時間(Hawaii Standard Time)」」

私に関係があるのは、東部時間・中部時間と太平洋時間です。
今は実際には、アメリカの二つの時間帯の中に住んでいる人だけが生徒になっています。

「タイムスクローラー」というアプリを使うと、
こんな感じで、生徒の住んでいるところだけをピックアップすることができます。

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新しい授業の話があったときや、休暇などで相手が「別のところに行っているが、授業は受けたい」などのときに、自分(JST、日本標準時間)と、相手だけを取り出すこともできます。

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一瞬でわかるので、本当に便利です。
サマータイムのことを忘れている人がほとんどですので、連絡時にはこのスクショを送って確認することにしています。

問題は、サマータイムが始まると、
アメリカは、1日の始まりが、それまでよりも1時間早くなります。

以前は、

「あなたは時計の針(=デジタル表示を)1時間早くしたらそのままでいつもの時間でどうぞ。私が勝手に、早く始めますから。いいですか、動かないでくださいね? 動くと会えなくなりますよ?」

で済みました。

しかし最近、

「サマータイムが終わっても、先生そのままでどうぞ。私の方が動きます」

という人が出てきました。
そのほうがやりやすいと思うようになった、などの場合です。

そこで、「時計の針を変えても、前と同じ時間でやりたい人」(私が動く)と、そうでない人(私が動かない)と、衝突します。
US在住の人と、それ以外の国の人のレッスンが混在する日も普通にあります。
ですので、3コマ4コマと、休み時間10分を挟んで設定してあったりすると、本当に大変です。
全員の希望に応じるのが無理なので、
これからは日本時間固定で行こうと思っています。



アプリ「タイムスクローラー」はとてもよく考えてあって、
「この時間は、この国にいるあなたにとって、活動しやすいです」
というものを、丸の中の緑で示してくれます。

こういうことです。

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上は、「東京が朝7時のときの、みんなの時間」です。

私の仕事開始時間の朝7時は、USの生徒のうち、在宅で働く人・学校の帰りが早い生徒児童・フリーランスの人などには、そろそろ「受けやすい時間」になってきています。
私にはかなり「赤い」けれど、その人たちには「緑時間が始まる」のです。

そのあと、私の「緑時間」が刻々と増え、相手はどんどん時間が遅くなり、ちょうどいい時間が増えた後で、徐々にやりにくい赤時間となります。

今、「私が真緑で嬉しい」けれど、「生徒は真っ赤で大変そう」という授業が一つだけあります。
私の午前11:15、相手は午後9:15。
でも、大丈夫。
若いお父さんで、子供さんを寝かしつけてからの、自分の時間だそうです。

変わり種はアラブの国々の人で、
真夜中にレッスンを受ける人が何人かいたことがあります。
日本は朝8時、サウジアラビアでは未明の2時台でした。
日中暑くてあまり活動できず、夜更かし(というか極端な早起き?)して生活しているのだそうです。お父さんお母さんも普通に未明の2時、3時に起きていて、朝方から寝るそうなので、
「いつまでも起きていないで、もう寝なさい」
と、子供が言われることがあまりないのでしょうか。


これまで実際に授業時間として無理がなかったのは、

US
ニュージーランド
オーストラリア
香港
フランス

でした。


うまくいっていないのは今のところ一つです。

【日本の午前8am :  生徒の午後6pm 】で始めたものが、相手の希望により、午後10時始まりに変更になったものです。
健康状態が今ひとつで、なんとなく辛そうに見えていた人だったので、これでキャンセルが少なくなればと思って、始めてみました。
私は毎朝6時起きなため、午後10時は実はお風呂も食器洗いも済ませ、眠気のさしてくるころです。それでも、毎週受けてくれるなら、パターンができてくるのでしょうが、コーヒーを飲んで待機していて、授業時間になってから、
「ごめんなさい、起きられなかった。1時間遅くしてください」
「すみません、起きたら調子が悪いので、できません」
「すみません、寝坊しました、キャンセルお願いします」
ということが大変多いので、眠さに弱い私にはかなり厳しいです。

なんでも生徒の言うことは受け入れればいいというものではありません。
そろそろ、時間変更をリクエストしてみようと思っています。

次回、私が積極的に出会っていこうと思う人は、②目的がはっきりしている人
であると言う話を書かせていただきますね。

今日も安全に気をつけて、楽しくお過ごしください。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。