【感想】イップ・マン 完結

どうも大妖精です。
今日封切り間もないイップ・マンを見てきました。
ちょっと寝不足で見に行ったのですが初見の感想を書きたいと思います。

カンフー映画最高!

子どもの頃からカンフー映画は大好きでした。
普通に目にすることが多かったし、ただ年代的にはジャッキーチェン世代です。ジャッキーチェン・サモハンキンポー・ユンピョウ・ホイ三兄弟は好んで見ていました。
リーリンチェイではないところ、この面子でコメディ主体というのが分かる人は仲間ですね。(今はリーリンチェイですらないですけどもw)

好きな作品は?と聞かれるととりあえず「プロジェクトA」?と答えておきます。見やすくてメジャーだし実際好きなんで、面倒な時はこれで済ませます。ですが、サモハンキンポー派な私はこの人ならわかる!と思ったら、「五福星」「大福星」などを推したいですね。

しかし香港映画はジャッキーがアメリカへ行ってから日本へやってくることは減りました。ちょうどキョンシーブームが最後になるのかな。

見ごたえのあるカンフーアクション

そんな中でやってきたのがイップ・マンです。
『ブルース・リーの師匠』という触れ込みで一作目を視聴。
なんともしっかりしたカンフーアクション!
そのカンフーアクションに見とれて画面に釘付けになりました。
それから1-3作、それからドニー・イェンではないイップ・マンシリーズも含めてみましたが、やはりドニー・イェンのイップ・マンが一番良い。
なので今回お誘いもあったので劇場へという運びとなりました。

豪華なゲスト

このイップ・マンシリーズが回を重ねるごとに進化していってる部分にゲスト出演があります。
一作目:池内博之
二作目:サモ・ハン・キンポー
三作目:マイク・タイソン
四作目:スコット・アドキンス
このわかりやすいくらいに豪華になっていくゲストが楽しい。

『イップ・マン4 完結』について
 ※ネタバレ含む※

今回の作品についてなんですがアクションは相変わらず良いものに仕上がっていると思います。実際この動きは人間業ではないと思う部分も多かったけども…

ただいろいろと感心できないのはシリーズ通してなのですが
『なぜわざわざ室内で戦う?』
という疑問が前作よりも増して感じました。
前作だと室内でもそれなりの広さがあったり展開的にまあそうやなと納得できるところが多かったのですが、かなり狭い室内で試合形式で戦うと。
そらモノが壊れまくるわな。
完結ということもあってか調度品がそれなりに豪華なので壊れるたびに「ひいいい」って別の意味でなりました。
例え壊すために作られているものでもあまりいい気分にならなかったです。
香港映画では昔からそういうものを壊すことで破壊力の凄さを表すとかはあったけど今回はそういう風には伝わらなかったのではと思います。

また作品自体、4作通して同じ構成であることが気になりました。
最初に対立する人とは仲間になり共通の敵を打ち倒す。
わかりやすくて好きなんですけども、最後も同じパターンなのねと。
まあマンネリでも受け入れられるものだから良いといえばいいけどね
そしてロー師匠が完全にかませ犬なのが個人的に笑ってしまった。

同じパターンではあるのですが毎回、どこかしら大きな勢力と闘っているところに作品としてのスケールが大きくなってて好きなんですが、今回はアメリカ。
アメリカ本土で中国人への差別問題を扱っている。
この時期に人種差別とは!と思ったけど撮影時期はコロナもなかったもんね。日本ならお蔵入りしかねなかったね。
そこが一つ作品としての格を上げる要素になったのかと思います。

人種差別の差別

人種差別って日本だとあまりないのかな?
自分は人種差別ってしていないと思ってる。
おそらく日本人はみんなそう思っているんじゃないだろうか。
だから人種差別に対して鈍感なんだと思う。

そんな日本人である私が今回のイップ・マンで描かれている人種差別について少し違和感を感じた。
それは移民三世になる女の子が学校でいじめられているなどの描写である。
移民者たちは常にアメリカ人からいじめられているという。
なんだかんだと言いがかりをつけられ追い出そうとしていると。

人種差別はいけないことだと作品の中でも言っている。
しかしそこに人種差別をなくそうという意図はあまり感じられなかった。
アメリカ人は粗野で残虐で中国人をイジメる存在であるという印象作りだけで人種差別を扱ってるように思えた。そして最後のアメリカ人軍曹と中国人イップ・マンとの闘いを盛り上げる要素として扱われている。
その扱いについて「これでいいの?」っていう違和感を感じました。
思えば、この構図の作り方自体も一作目から変わっていないように思う。

人種差別の扱いは難しくて、作る国なんかでは一切扱えないものもあるのにこの作品はこんな感じで扱えるんだなっていう「差別」を感じた。

違う作品でヨーロッパなどの童話の実写作品などで黒人を登用する作品も増えたけども、その時代のその環境で黒人や黄色人種は活躍してないだろう?っていうキャスティングを「人種差別をしません」ということでやってしまうことにも疑問を抱いてしまう。
アジアのお話の実写化で土地の人間として白人や黒人が俳優として出て来ることや、ヨーロッパの童話の実写化に黒人や黄色人種を貴族王族関連の役者で起用することに対して、「おいおいそういうことじゃないだろ?」っておもうの。
その作品の設定とかへのリスペクトはないのか?とか作品自体を壊しかねないことなのではなかろうか?
そういうところをうまく受け入れられない私が居ます。

差別は心の中にあるもので、実際にあったことや設定を覆しても差別はなくならない。差別しないようにと言って気を遣って白人の役に黒人を起用するようなそんな発想自体が差別なのではないかと思う

とにかく完結

これでイップ・マンシリーズが終わりました。
それだけで良かった。
いろいろと映画外のところで噂を聞いていたので続編が出たことだけで喜ばしいことです。
そして最後を劇場で見ることが出来ました。
誘ってくれてありがとう!たぶんもっと後に見ることになったと思う。
でも今見れて良かった。

京都はみなみ会館というところでやってます。
移転して…どれくらいだろ?まだまだキレイな映画館です。
単館系の映画はここだね。
っていうかイップ・マンシリーズはもっと評価されていいのにな。
グランドマスターとかイップマン誕生とか足を引っ張り合ってるところあるからな。

映画って本当に楽しいですね。
最後まで読んでいたたきありがとうございました。
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