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ファーストペンギンの恐怖

ファーストペンギン
という言葉をご存じだろうか


氷の上にいるペンギンたちは
お腹をすかせながら
氷の縁から海をのぞいている


飛び込めばシャチに
襲われるかもしれないが
しんな危険をかえりみず、


真っ先に飛び込んだ
ペンギンのことだ


周りのペンギンたちは
先に飛び込んで
自由に泳ぎ回ったその姿を見て


あわてて飛び込むが
もう魚の数は減っている


もしくは、
それでもまだ危ないぞと
飛び込まなかったペンギンは
そのまま餓死する


日本は1990年初の大発会で
前年末につけた史上最高値の株価が
翌年初にいきなり値を下げて以来
最高値を更新したことがない


一方の米国では株価指標を示すS&P500は
この30年でその価値は約9倍になった

失われた30年を迎えている日本は
そのまま失われた40年に突入
していくのだろうかと
危惧する人は増えてきたが


こんなときファーストペンギンである
先人の過去に学んでみたい


よく言われるのは、孫正義
ソフトバンク会長兼社長だが、


今回は同年代の三木谷浩史、
楽天の社長から学んでみたい


1965年神戸に生まれ
1997年楽天市場を開設
2004年プロ野球に参入


2005年信販事業に参入
2006年証券事業に参入
2007年通信事業に参入


2014年携帯電話事業に参入
2020年携帯電話サービス開始


特にドコモ、KDDI ,ソフトバンク
の3大キャリアへの挑戦
楽天モバイルの誕生は


今でこそ加入者400万人の
規模となるが、その道のりは
大変だったようだ


まずは戦略として
3大キャリアに立ち向かうには
何をすれば良いのかを

インドでインフラから立ち上げ
わずか4年で世界3位まで駆け上がった
新興通信会社リライアンスジオから学び、


そこで異彩を放っていた一人を
引き抜き、彼の意見を参考に
実施までこぎつけた


新たなビジネスを開始しようとするとき、
新たなテクノロジーに出会ったとき


経営者はまず、そのリスクの大きさや
失敗時のダメージを考え立ち止まる


そしてすかさず、出来ない理由を
並べてしまうものだ


しかし三木谷氏は、それを面白いと
捉え、短期間で集中して学び
どうすれば成功するのかを考え
その道筋が恐怖を超えたとき
すぐに実施に移った


携帯電話はその基地局の数で
決まるとも言われる、
その莫大な費用も
計り知れないが


それ以上に、電波の効率が良く
効果的に届けるための
基地局は、既に大手3社が


ほぼひしめき合っていて
入り込む余地がなかった


そんな中でも1件1件訪問し
基地局の設置をお願いすると共に
ソフトバンクの孫正義会長の
オフィスまで出かけて


秘書に面談のお願いをし
直接面談では頭を下げて
基地局を使わしてほしいと
お願いしに行った


こうした行動は
孫正義氏が2000年当時
全役員の反対を押し切って


Yahoo!BBを開始し
当時のNTTを脅かす
存在にまでなった状況と重なる


今の日本の失われた30年の結果


労働生産性が先進諸国最下位
ITが世界を変えると言われる中で
IT後進国からいつまでも
その泥沼から抜け出せないでいる


今の日本の大企業も
創業期はファーストペンギンだった企業が
多かっただろう


そして1957年生まれの孫正義氏と
1965年生まれの三木谷浩史氏も
ヤングシニアのファーストペンギンだ


これからファーストペンギンとして
何かしてやろうと考え頑張っている
若者も居るはずだし


自分にも規模は小さくても
何か出来ないかと考えて
実行していくことが、
重要なんだと改めて感じた

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