のて 54


小惑星みたいな豆電球にほっとする真夜中、こんばんは。

豆電球って不思議だな、真っ暗ではないのに夜を感じるし、ほっとするのに不安に感じられて、不思議だな。

少しだけリビングでうとうと30分、脚を人魚にして空に浮かぶ夢をみてました。自在に昇降していたのに、気づいたらコントロールが効かなくて、本当は降りて話したいヒトがいるのに空高く遠ざかってしまう、手が届かない位置まで離れてしまうそんな夢。

怖かったんだけどそれ以上に "わたしだけ" だったコトが、向こうは少しだけきょろきょろとするだけで振り返って手を伸ばすことはなく、わたしがただただ声にならない声を叫びながら遠ざかる人魚だったコトがひどく寂しく感じられたなあ。

でも地上で話すのも好かれるのも本当は別にきっと誰でもよくて、わざわざ不安定を寄せる必要ってないんだもんなとか。降ろすための方法を考える時間を無駄に感じちゃうかもだし、ましてや癒しとしての認識なんてこれっぽっちもないだろうし、だとか。

すきといえて、思ってることを当たり前に伝えられて、羨ましい以上に人魚が声を失ったのはなんでだっけとかそんなこと考えてたらぱっと目が覚めてました。

ママだったのかな、あの後ろ姿。
わかんないけど、ゆっくりとふんわりと離れてくしかないのって怖かったな。

街の海は綺麗だったけど、宇宙に放り出されてひとりぼっち 泳ぐ勇気はまだでないから 雲につかまって音にならない歌を歌う、みたいな時間の使い方をしたいです。

目の前の小惑星の明かり落とす時間になった、今でした。おはようございます。


おわり

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