康介と秀一のBar日記
ラフロイグ嬢
からんと音が鳴ると店にいる店員も客もそちらに振り向く。
その日店に来た女性は随分と赤らめた様子でこの店が二軒目か三軒目なことは誰が見ても明らかだった。店にいたのはマスターの秀一と常連の康介、それに一見の二人だ。いつもと同じように仕事終わりに店に寄る康介にとって一日の終わりが始まる場所がBarSHUであった。ここに寄ればもう後は帰って寝るだけだ。元々秀一とは小学校からの仲で二人とも地元を離れず、独身を楽しむ三二歳のおじさんらである。昔はヤンチャをしてきたんだぜという威張った話も、大恋愛をした話などもなく、ごく平凡に過ごしてきた。そんな康介にとっての唯一の趣味というのがここでビールを飲むことなのだ。カッコよくウイスキーにもチャレンジしたが、一口飲んだその顔をその時いた知らない女性に笑われてからは、分相応に飲みたいものを飲んでいる。そんな康介の隣の席にスッと腰を下ろす入ってきた女性は秀一の言葉よりも先に
ここから先は
2,913字
このマガジンではダーツに関するヒントを綴っています。
あなたのダーツがある生活に少しのスパイスを。
ダーツを色々な視点で考える場所
¥300 / 月
プロダーツプレイヤーである僕のダーツに対する考えを、色々な視点から考える場所です。
真面目なことは言えません 好きに使うと思います笑 サポートされなくとも読んでくれるだけでありがとうです! これからも読んであげてくださいな