手術直後に後悔、脱トランスした男性の話
子供時代には性違和がなかったにもかかわらず、激しい鬱に悩まされてトランスジェンダーだと洗脳されてしまい、ホルモン治療は始めたものの性転換手術直後に後悔して脱トランスした男性と女性の若者二人の話をしたいと思う。同時に書くと話が長くなってしまうので今日は男性の話からしよう。
よくトランスジェンダーになる人というのは子供の頃から性違和があり、年と共にその違和感が強くなって遂には性転換治療を受けると言う印象を持つが、実は最近トランスジェンダーを自認する人の多くが思春期を過ぎるまで性違和など持ったことがなく、自閉症などの精神疾患が原因で精神異常をおこした若者がインターネットや学校で触れたトランスジェンダリズムという思想に感化されて自分はトランスジェンダーだと思い込んでしまうケースが激増している。いわゆるROGD(Rapid Onset Gender Dysphoria 急性性同一性障害)という奴である。
ちょっと前に子供をトランスジェンダリズムに奪われたイーロン・マスク氏が、トランスジェンダリズムはウオークマインドウイルスだと言っていたが、まさにその通りである。
リッチー・ヘロン、MtFから脱トランスした青年
イギリスのニューキャッスルで育ったリッチー・ヘロン(Ritchie Herron)は診断されていない自閉症のせいで、しょっちゅうパニック発作をおこしたり、重度の強迫性障害に悩み、10代のころまで学校ではいじめにあったりしていた。そこで現実社会から逃れるためにネットに夢中になり、オンラインで怪しげな人々と出会うこととなる。
2013年、リッチーが24歳の時、彼は性違和のことをネットで知る。そしてゲイの友人が女性に性転換したことを聞く。今は30代半ばのリッチーはそれまで性転換という選択肢があるとは知らなかったという。ネットでトランスジェンダーフォーラムに参加し自分の写真を上げると、40代や50代の男性から褒められた。それで全く自分に自信を持てなかったリッチーはこれこそ自分が求めていたものだと思い込んでしまう。
リッチーは思春期が遅く、歳の割に若く見え女性っぽい風貌だったことで人気があった。フォーラムの参加者のトランスジェンダーたちからバーチャルで言い寄られることはしょっちゅうだった。
オンラインの男たちはリッチーを洗脳した。もともとOCDで潔癖症だったリッチーは自分の自然な男性ホルモンによって汚い男に変貌していくことを恐れるようになった。そして自分のことを男の身体を持った異性愛の女性なのだと思い込むようになった。
オンラインフォーラムの参加者たちはリッチーに女性ホルモンのエストロゲンを摂取するように推進した。そうすればもっと魅力的になるとおだてた。「想像してごらん。ホルモンでどんなに綺麗になれるか、シス男性ですら君を求めるようになるよ」そして彼らはどうやってイギリスの国民保険をバイパスして民間施設でテストストロンブロッカーを処方してもらう方法を教えてくれた。
オンラインで出会った中年の男たちは優しかったが、皆単なる女装男にしか見えなかった。そして彼らはもっと若いころに性転換をしていれば女性としてパスしてたのにと、リッチーに若いうちの性転換を促した。
2014年の3月、自分をアビーと呼ぶようになっていたリッチーは最初の診断を受ける。そして2015年の五月にジェンダークリニックへ行く。この時点で精神科医は何時性別適合手術を受けたいかと聞き、その後もいくたびに同じ質問をされた。リッチーは自分は今ここに来たばかりなので解らないと答えた。リッチーが求めていたのは性違和に関する話をちゃんと説明してくれる人だった。しかし医者は彼は内面にトランスフォビアがある、ゲイとして幸せな少年じゃなかったのはトランスジェンダーだからだと説得された。しかしその後数か月間リッチーは手術をためらった。だがクリニックはなんとか彼に手術をさせようと執拗に説得し続けた。
リッチーは時間稼ぎのために脱毛をしたりしたが、次の予約を何度も延期した。本当は手術を受けたくなかった。だが何と言って断ればいいのかわからなかったと言う。2015年リッチーはもう少し時間が欲しいとクリニックに告げる。そして2016年クリニックは再び手術の話を持ち出し、リッチーを外科医に紹介した。しかし手術直前リッチーは怖くなって手術をキャンセルした。2017年の3月、クリニックは手術をしないならもう診察は出来ないと断言した。なぜならこのクリニックは患者に必要な医療を供給するところであり、精神カウンセリングをする場所ではないからと言われた。
だったら明らかに手術をためらっている患者に無理に手術を勧めるのではなく、きちんとした精神科医を紹介したらよかったじゃないか。なんなんだ、この脅迫じみた言い方は。
しかしリッチーは仕方ないと思い手術に同意するとクリニックは手術は緊急を要するかのように振る舞いリッチーには有無をも言わせない雰囲気で段取りを決めてしまった。
しかしリッチーが手術前の準備の説明を受けに行った時、そこには他に二人の男性患者が居た。医者はほとんどリッチーとは会話をせず看護婦とだけ話しをした。しかしリッチーが不安を口にすると看護婦からすぐさまたしなめられた。そして看護婦は厚ぼったい本を見せ、そこにあった女性の性器の写真を何枚もみせ、女性器は人それぞれ違うと強調した。あたかも理想的な結果が出なくても文句を言うなとでもいいたいかのように。
そして2018年、遂にリッチーは膣形成手術(vaginoplasty)というペニスの皮を裏返して膣にする手術を受けた。リッチーはすぐに後悔した。そして三か月後にジェンダーセラピストにそう告げたが、リッチーは全身麻酔の影響で考えすぎになっているだけだと言われた。(三か月も経ってるのに?)
結局リッチーはその後5年間に渡り300回もジェンダークリニックに通ったが心も体も癒されることなく、クリニックでの治療は終了した。
リッチーは局部の感覚はあまりなく性行為は不可能。尿がきちんと排泄できずに未だに苦しんでいる。最近排泄がしやすくなる治療を受けたばかりだ。後になってリッチーは他の手術体験者も同じようにひどい後遺症で苦しんでいることを知った。だがリッチー誰も合併症や後遺症について警告してくれなかった。
実は私(カカシ)はここ数年、男性の膣整形手術がこんなにも成功率の低い手術であるということを知って非常に驚いている。私が知ってる一番古いトランスジェンダーと言えばカルーセル真木さんだが、彼が手術を受けたのは1960年代のことである。彼も術後に死ぬ苦しみを体験したと言っていたがそれはもう60年も前のことだ。それ以後多くの人が同じ手術を受けているのだから、いい加減完璧な手術になっていてもよさそうなものだ。それが未だにこんな状況だというのは信じられない。しかもそのことを患者に何も説明しないで手術を実行してしまうなんて道徳的にも酷過ぎないか?
そして私は前々から不思議に思っていたのだが、異性ホルモンを長期摂取した場合の身体への悪影響とはどういうものなのか、もう60年も続いている医療で何のデータもないというのはどういうことなのだろうか?
リッチーは独自で国際的な男性のための脱トランスのサポートグループを設立、多くの男たちがホルモンのせいで骨の密度が薄くなりまだ19や20歳なのに80歳くらいの腰骨になっている人もいるという。リッチーも含め免疫力が落ち老人病になってる人も多い。
リッチーは彼の性転換治療に拘わった医療関係者を訴える用意があるという。
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