圧迫面接プライドバトル2019

はじめに

今回もSFCの受験体験記のおまけみたいな奴です。
面接に臨む上での心構えとか質問の想定の仕方については俺よりいい奴がたくさんいるのでその方々に聞いていただけるとお互い幸せです。
耐え方とか心構えとか書こうと思ったんですが、そんなもん多分役に立たないのでやめました。実際圧迫面接されると素が出るのでとにかく場数踏むのが一番いい練習だからです。


圧迫面接体験記

面接の形式

まず当時の形式から。受験生1人に対して3人の教授が対面で30分間面接する方式でした。
それぞれアルファベットを振られた部屋があってA~Kまであったような気がします。受験生それぞれにそのアルファベットと1〜7の数字を合わせた番号が言い渡され、その順に部屋に入ります。僕はCの7かなんかでした。Cの部屋に最後に入る受験生ってことですね。うろ覚えなんで記憶違いの可能性が高いです。すいません。
この番号なんですが、事前に知り合いの方に情報をいただいてまして、真偽は定かじゃないんですが番号が後半になる程しっかりと見極めが必要な受験生とされているらしく、逆に前半の番号なんかは優秀な学生とされてるオカルトがあるらしいです。そんな情報を持ってたもんですから番号言われた時は焦りました。たまに泣きながら出てくる人いたし。
そして教授は3人ともタブレット持ってました。噂によると3人のうち2人がタブレットにある合格ボタンを押すと合格になると聞きましたが真偽は知りません。本番の話になりますが、開始15分でみんなタブレットを伏せちゃって最強の圧迫が始まったのでこの情報は知らない方がいいです。伏せられた時の落とされたな感はまじで異常なほど心身を蝕みます。今の方式はどうか知りませんが。

本番

入室後に喋った内容はこんな感じだったと思います。
・志望理由書の確認
・志望理由に至った経緯
・具体的に行った活動についての掘り下げ
・高校生活の様子
・SFCで具体的にやりたいこと
・何かあれば一言
極めて一般的な内容だと思います。なので面接対策自体は奇を衒う必要はなく、塾講師や高校教師と一緒にやれば大外しするようなことはないと思います。
これだけだと和やかに終わるように見えますが実際はとんでもない圧迫面接でした。
志望理由書の確認が済んだ時点で容赦のない代替案の嵐に見舞われます。これが本当に辛くてどれを聞いても自分の意見より優れてるような気がするんですね。実際その時言われた意見で卒論を書こうと思っていますし。
ただここで何も言い返せなかったり黙り込んでしまうと即座にアウトです。基本的に待ってくれませんので、少し間が開くと、私の意見もご一考ください、と次の話題に踏み切られます。なのであくまで自分の意見が優れている点を探し優位性を主張するか、もしくはもらった意見と融合させながら新しいアイデアに昇華させるような形で即応する柔軟な対応が求められます。俺はここで泣きました。

後は相手を楽しませる努力が必要です。僕の知り合いには面接の場で面接官を務めている教授のゼミのテーマソングを大声で歌い合格した人もいますが、そこまで極端じゃなくても平気です。何もアイデアがないなら自分の趣味の分野に話題を引っ張り、いかに自分がその分野を楽しんでいるかを話すことによって自然に笑顔になりますし、笑顔は人に伝染ります。俺もギャグを披露しましたが無視されました。

そして一番重要なのがラストの自由時間です。「最後に何かあればどうぞ。」という死刑執行直前みたいな言葉をかけられ最後の時間が与えられますが、ここで何を話すかは事前に考えた方がいいです。オーソドックスなものは自己PRですね。
僕はここで寄生虫の瓶詰めを取り出し教授に「これが俺の趣味です。」と変態じみた紹介をした後に魚への愛を語りました。ドン引きされてましたね。

そして号泣へ

代替案に言い返せなかった無力感、ギャグが受けなかった無念、テンパって変態自己紹介をした最後の時間のトリプルコンボで僕はアルカイックスマイルを湛えながら泣きました。面接用の笑みを浮かべながら泣いている185cmかつ120kgの二足歩行のクマが相当珍しかったのか、周囲は騒めいていましたがそんな事を気にする余裕なんてないほど辛かったです。帰りのタクシーの運ちゃんもすっごい励ましてくれました。愛してるぜ神奈中タクシー。

合格

人生で一番笑いました。それ以外の記憶がない。最初に投稿した記事にも書きましたが、教授からはバカだけど頑張れ!(意訳)との応援メッセージをいただきました。

最後に

これを見て圧迫怖いなって思った人いると思います。でも圧迫面接はチャンスです。人格が出るからですね。マッチングを至上命題とするAO受験で人格を判断されるのはチャンスでしかありませんので頑張って人格レベルで嘘つきましょう。


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