人を繋ぎ新たな価値を生み出す ~マネーフォワード クラウド人事管理
こんにちは! 「マネーフォワード クラウド人事管理(以下略:人事管理)」のプロダクトマネージャーを務めている辻です。今回は、長年の思いが詰まった人事管理の正式リリースのお知らせとその背景、主要機能のご紹介をさせていただきます。
マネーフォワード クラウド人事管理とは
クラウド人事管理は、入社退社手続き、人事異動手続きを簡単にし、すべての労務手続きをシームレスに繋げるサービスです。
具体的には、従業員情報や組織情報の一元管理が可能で、従業員から収集した情報や、組織情報を他のクラウドサービスと連携することで、手書きや転記作業を大幅に削減できます。中堅企業〜大企業の複雑な人事労務業務をスムーズに変えていきます。
クラウド人事管理ができた背景
※2017年当時のConnected HR構想の説明資料
マネーフォワードは2017年に「Connected HR」というコンセプトを提唱し、マネーフォワードクラウドと他ベンダーのクラウドサービスをAPIでつなぐことで、複数のクラウドサービスを利用する企業の利便性向上に努めてきました。
しかしながら、このConnected HR構想により「従業員マスターの分散」という新たな課題が生まれました。
「従業員マスターの分散」とは、異なるクラウドサービスを利用していると、各サービスごとにで従業員情報を管理してしまい、従業員情報が分散してしまうという問題です。
共有する従業員マスタがないため、常に正しい従業員情報を管理することが出来ませんでした。
従業員マスター分散問題をどのように解決していくのか
クラウド人事管理は、入社退社・組織改編・身上情報変更のタイミングで情報を収集し、一箇所で管理・蓄積し、他クラウドサービスとの連携により労務手続きを一気通貫で行えます。
また従業員情報や人事異動情報は、好きなタイミングで更新することができます。そして連携先の各サービスは、各プロダクトごとの適切なタイミングで情報を更新できます。
そのため、異なるクラウドサービスを利用していても、全ての労務手続きがプロダクト間でシームレスに繋がり、「従業員マスター分散問題」を解決することができます。
開発当初のキーメッセージとプロトタイプ
こちらは開発当初のログイン画面のプロトタイプです。
星一つ一つを従業員に見立てたとき、星を繋ぐと星座となって新たな形を作り出すことから、マネーフォワード クラウド人事管理に「人を繋ぐ」という想いを込め、星空をトップ画像にしていました。
このプロトタイプはバージョンアップが重ねられ、最終的にはバージョン13まで作成されました。
最終的にこちらの画像が使われることはありませんでしたが、「繋ぎ、そこから新たな価値を生み出す」という想いはサービスの中にしっかり込められたと思います。
実際にリリースした主要な機能と画面
マネーフォワード人事管理の主要機能をいくつかご紹介します。
■従業員情報の収集、変更をオンライン化
入社手続きや退社手続きなどの、従業員から情報を収集するフォームを自由に作成することができます。これまで紙で従業員から回収していたやり取りが不要になります。
■従業員情報の管理
作成した手続きを承認することで、人事管理の従業員情報が自動更新されます。人事管理システムに労務担当者が情報を入れるのではなく、従業員が入力した情報をそのまま利用できます。
■連携
クラウドシリーズでの従業員情報の転記作業が不要になります。紙やExcelなどに散在している従業員情報をクラウドシリーズに集約することで、他のサービスに1クリックで情報を連携できます。
今後の人事管理について
クラウド人事管理は、自社サービスに限らず、給与計算、勤怠管理、労務管理をはじめとした様々なサービスをAPI方式で連携し、全てのサービスで同じ従業員・組織情報を参照できる世界を実現します。
それにより従業員情報の手書きや転記、それによるミスやチェック業務が無くなり、バックオフィスが本質的な課題に対して向き合う時間を今まで以上に生み出せると考えています。
また、人事管理では、入社・退社・引っ越し・人事異動・家族が増えた等のライフイベント毎に情報を収集/一元管理できます。
日本では、企業のみならず、行政での手続きにも「何度も同じ情報を手書きし、入力する必要がある」等の不便さがまだまだ多くありますが、そういった課題の解決にも貢献していきたいです。
現在は、まだバックオフィスの課題解決にしか取り組めていないですが、今後は働く全ての従業員の人生に寄り添いながら、様々な課題を解決し、働く人に愛されるサービスを作っていきたいと考えていますので、ぜひご期待ください!
▲プロジェクトチームからの誕生日祝いにもらった人事管理Tシャツ
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