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色あせたユニフォームと広陵高校、そして親への感謝

”色あせたユニフォーム”を着ている子たちを見ていると、一段と応援したくなってしまいます。

周りの子のユニフォームよりも色あせているから、すぐに目に留まりますからね。


そんなユニフォームを見て、こう想像しちゃうんですよ、

「譲り受けたものを着ているんだろうな。誰からなのかなぁ。」

「兄弟で使っていたユニフォームかな?それとも、先輩たちが着ていたユニフォーム?」

そして、心の中でこう問いかけます。

「どういう想いを君は受け継いでいるのかな?」

色あせたユニフォーム、私は結構好きですよ、

なぜなら、伝統を感じるし、なんか強そうにもみえますし、受け継いだ想いが伝わってきそうなユニフォームをみると、ほっこりします。


このように私が”色あせたユニフォーム”に思いを巡らすのには、理由があります。

それは、広陵高校の伝統を知ってから。


広陵高校の“裁縫男子”

広島の広陵高校、その野球部出身の方から聞いた話です。

広陵高校の有名な習わしを教えてもらいました。それが・・・

先輩から後輩へユニフォームや用具を受け継がせる伝統

その習わしのステキな話しを聞くと、こんな気持ちになりますよ。

色あせたって、たとえボロくても是非とも譲り受けたい!
是非とも想いとともにこれを譲りたい!

先輩から後輩へ野球道具を受け継がせる理由

●モノを大切にする心を持つと、野球が上手くなるため。

●野球をやらせてもらっている感謝のしるしとして、親の負担を減らすため。

●先輩からの想いを受け継ぐため。


だからこそ、受け継いだものは簡単には廃棄させてくれないのが、広陵高校の伝統でもあります。

みんなボロボロになるまで、「もうそれはだめだろう」とチームストップがかかるまで大事にする習わし。

大半の部員が寮生活を送っているので、破れたら自分で縫って直すという習わしもあるそうです。

寮生活の中で、子供たちが自分たちの裁縫技術をお互い競い合い、そして自慢しあう環境なんだろなと、勝手に妄想しちゃいますね。

大切なご子息を広陵高校へとお考えならば、裁縫技術は取得させておいたほうがよさそうですね、

入学当初から“裁縫男子”は一目置かれるかも。


親への感謝の気持ちを持って戦え

”色あせたユニフォーム”をみると、ほっこりな気持ちになりますが、

その一方で、手入れをおろそかにしていたグローブやシューズをみると、残念な気持ちになります。


だから、子供たちに”道具を大事にすること”を説明するときには、この広陵高校の伝統を教えてあげます。

子供たちは広陵高校が強豪高校だと良く知っていますからね、将来そんな高校生になりたいと思っている子ならば、すぐに野球に取り組む姿勢を変えてくれるはずです。


そのうえでこう伝えます。

「親や周りの応援・サポートがあってはじめて試合ができるんです。」

「親が働いて買ってくれたものを大事にしなさい。」

「道具を大事にする気持ちをもって、試合では自分のために頑張りなさい」

「そういう姿を見せれば、君の感謝の気持ちはちゃんと親には伝わるから。」

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