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”見えてる人”が創り出すアート~n・a・n・l①

今まで見たことのない芸術に圧倒される5分間、NHK番組『no art, no life』の総集編的な特集番組、『朝までno art, no life』を見続けた私は、一瞬で”圧倒”されました!

ちなみに、タイトルの「n・a・n・l」とは、既にお気づきだと思いますが、『no art, no life』の略です、タイトル的に『no art, no life』だと長かったので、ただ短縮しただけです、ご了承ください。

ちなみに、NHK番組『no art, no life』とは、「アール・ブリュット」(生の芸術)という作品を扱っている番組です。

「アール・ブリュット」(生の芸術)
既存の美術や流行・教育などに左右されない、その独創的な美術作品は世界から注目を集めている。誰のためでもなく表現し続ける人たちが放つ、圧倒的な凄(すご)み。
誰に頼まれたわけでもなく生み出された作品は、見る人の心をざわつかせ、そして心をふるわせます。

「なんだか分からないけどすごい」

そんな作品を、私のメセンをもとにいくつかご紹介していきたいと思います。

私の”メセン”(目線)は・・・

『優しさ』




渡邊義紘さん


柔らかくて大きな葉っぱを探す
葉っぱを触っているときも、なんか優しく葉っぱを触っている
作品を創るときも、葉っぱに優しく息をかけながら、丁寧に葉っぱを織り込んでいく。
葉っぱも自ら優しく織られている、そんな風にも見えました。

そして何より、渡邊さんが優しい。

お母さんが葉っぱでアートを作ったきっかけについておっしゃっていました、「かわいい、かわいいと褒めたから」

きっとお母さんがたくさん褒めてくれたからなんでしょう。
お母さんに褒められることがうれしかったんでしょう。
お母さんを喜ばせたいから作っている。

葉っぱという自然は、人間誰もが平等に貧富も関係なく、優しく包み込んでくれる。

その自然の優しさに触れながら、お母さんを想いながら、枯れ葉というものに私たちは色々な想いを馳せますよね、人間の一生、地面に落ちた葉っぱはその後、新たな生命を創り出すものとなるとか、だから渡邊さんが作ったアートは・・・全てが優しい!


喜舎場盛也さん


親にもばれずに長年、隠れて創作していたもの、紙一面を漢字で埋め尽くしいたもの。
普通、私たちが紙一面に漢字を書くと、角ばった漢字ばかりで何かとげとげしいものになりそうな感じではないでしょうか?

喜舎場さんの漢字はなにか丸みを持った形で、”優しい漢字ばかり”なので、なんか不思議なものを感じませんか?

さらに最近、新たに見つけた夢中になれるもの、いろいろな色のドット。

じっと見ていると、立体的にも見えてくるし、吸い込まれそうな感じになる不思議な絵。
でもなんか、落ち着く絵、なんだろう、色が優しいからなんでしょうか。


喜舎場さんが本当に見えているのは、私たちが理解できないことなのではないでしょうか?

この漢字ばかりの絵、色のドットだらけの絵

テクノロジーが発達したことで、この絵の本当の意味が分かる時代が来るかもしれません。

漢字の集合体が意味するもの、
色の組み合わせが意味するもの、
その本当の意味がわかったとき、世界はみんなに優しくなれる・・・・妄想。


鎌江一美さん


憧れの人への恋心を胸に、10年間ずっとその人をイメージした粘土彫刻を作り続ける。
毎日毎日粘土をこねてこねて出来上がるのが「まさとさん」
つぶつぶは髪の毛、まさとさんは長髪なんです。
鎌江さんはまさとさんが大好きなんです。
まさとさんの優しさが好きな鎌江さん。
一途な恋から生まれた作品がこれです!

作品を創りながら、鎌江さんはまさとさんと空想のデートをしているそうです。

相手の方を想いながらひとつひとつ丁寧に、そして自由に表現していけば、人間は幸せになれるんじゃないかな。

まさとさんの優しさが、鎌江さんの世界を幸せにしてくれて、一途な想いを馳せながら作る作品を観ることによって、私たちは優しくなれる。

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