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暑さ寒さの”お裾分け”~『ダイソン球』で地球を冷やす妄想

アメリカにいたころ連日連夜、テレビで流れるニュースはほとんど自然災害ばかりでした。ハリケーン、竜巻、暴風雨、洪水、冬の嵐、熱波、干ばつ、山火事などなど、日本の自然災害とは比べ物にならないくらいの”量の多さと規模の大きさ”に、ただただ驚いておりました。

ところが、今年の夏は、日本だけでなく、世界中、特に北半球の国々のトップニュースでは熱波、干ばつ、山火事といった自然災害ばかりが目立ってきました。

このような世界情勢の中、もうすぐ夏休み、コロナパンデミック明けということもあって今年の夏は海外旅行!とお考えの方も多いのではないかと思いますが、ただの憧れだけで旅行先を決めてしまうのは、いまや危険かもしれません。

今朝に放映されたNHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』でもキャスターさんがおっしゃっていたことを参考に、いまから可能ならば旅行先を決めるうえで、暑さリスクを回避することを検討してみてはいかがでしょうか。

海外のどこに行こうかなと考えたときに、まずは「気温」を考えてしまう。
ヨーロッパ観光委員会が調査した結果、人気の旅先は例年通り、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャだが、アイルランド、デンマーク、チェコ、ブルガリアの人気も高まっている。
理由は他の国よりも人が混んでいなくて、気温が高すぎないからだという理由のようです。

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「地中海沿岸 猛暑で観光客減少」(23/7/24放送分より)

ホント、これからの夏の海外旅行は暑さとの戦いになるかもしれない、そんなリスクだらけの旅になるとは、数十年前には想像すらしておりませんでした。


もう頭の中、暑さだらけ・・・そんな中、先日オーストラリアからの知人から来たメールの内容を読んで、「同じ地球に住んでいるとは思えない・・・」と改めて実感したことがあります。

「東京の今年の夏は厳しい暑さのようですが、こちらの冬は逆に、いつもよりも気温が低いときが意外と多いです。そのため、オーストラリアで育った英国系の知人は暑さには強いけど寒さが苦手で、毎日弱音ばっかりはいています。私は寒さには強いほうですが、そんな私でも寒いなと思う日々が続いています。」

私のオーストラリアの知人のメールから

このメールを読んでいたら、こう思いました・・・

北半球の温度を南半球に”暑さ2度”ほど分けてあげたい!
南半球から”寒さ2度”ほど分けて欲しい!


さあ、ここから私は「気温を移動させること」に興味を持ち、調べた結果、なるほど私と同じ考えの人はいて、ちゃんと実験もしながら実用化に向けて取り組んでいる方々がいらっしゃるということ。

そんな実験内容などについてご紹介しながら、「気温の移動」について私の妄想も交えながらボソッとさせていただきます。

暑さ寒さの”お裾分け”できる文明の誕生に向けて!




暑さをエネルギーとして変換はできるの?


暑い気温を移動させるためには・・・エネルギーに変換することかなと。

それでは、暑さを電気エネルギーに変換することは可能なのでしょうか?調べた結果・・・不可能だそうです。

でも、結論から書きますと、不可能です。
熱力学のトムソンの原理で「熱をすべて仕事に変えることは不可能である」があります。
そのため、室内から熱量Qだけの熱を取り出し、それを電気エネルギーに変換する事は不可能です。
 室内の熱を取り出して、電気エネルギーにしてしまう事は、エントロピー増大の法則に反するからです。

出典:東洋精器工業株式会社のホームページより

不可能か・・・
ところが、私のような”暑い気温を何かしらに有効活用できないか?”と考えている方はいらっしゃいましたね。

「夏の暑さを冬までに保管できないだろうか」
「暑さを保管して、そのまま冬の暖房として使えないだろうか」
「冬に寒いなと感じたとき、夏の暑いなとおもったときの熱を使いたい」

なんと、熱を分子の中に閉じ込めて再利用させる可能なシステムを開発したという記事がありました。

「夏の暑さ」を保存して「冬を暖める」技術開発、ヨーロッパ各地で進む


寒さをエネルギーに変換することは可能か?


逆に、寒さをエネルギーに変換することは可能なのか?
そんな技術、あることはありましたね、経済産業省 資源エネルギー庁のホームページにも寒さをエネルギーに変える方法が紹介されておりました。

それは「雪氷熱利用」です。

ただ、「雪氷熱利用」では”気温の移動”は無理そうですね・・・


でも諦めるのはまだ早い!なんと宇宙に飛び出せば、寒さからエネルギーを作り出すことが可能なようです!

「宇宙の寒さ」から直接エネルギーを生み出す技術が開発される


暑さ寒さの”お裾分け”ができる文明


これまで紹介した技術、『暑さの保存技術』や『宇宙の寒さ活用技術』も補助電力としては利用できそうですが・・・
リアルタイムに”気温の移動”ができるわけでもなさそうですね。


このまま地球温暖化に歯止めが利かない結果となった場合、”気温の移動”が実現できる文明になるならば地球上で人類は滅亡することはしないのでは?

北半球の夏の暑さを、南半球の寒さで凍えている地域へ分けてあげたい。
逆に、南半球の寒さを、北半球の暑さで苦しんでいる地域へ分けて欲しい。


もしこんなことが可能な世界となったら、地球上の暑さと寒さというものをエネルギーとして活用できる文明となります。
こうなったら間違いなく私たちの文明は<『カルダシェフ・スケール』のタイプ1文明※>となることでしょう。

『カルダシェフ・スケール』とは

タイプ1文明:自分の惑星の利用可能なエネルギーを全て使用できる
タイプ2文明:自分の恒星や惑星系で利用可能なエネルギーを全て使用できる
タイプ3文明:自分が所属している銀河系で利用可能なエネルギーを全て使用できる


”ダイソン球”で気温移動を可能にする


ここからが私の妄想ですが、ダイソン球※ならば北半球の暑さを南半球に”お裾分け”できる気温の移動が可能となる、そんな妄想です。


出典:GIGAZINE「太陽をぐるりと取り囲み全エネルギーを回収する構造体「ダイソン球」の作り方」


ダイソン球は恒星を囲みながらエネルギーを取得する人口構造物のことですが、私の妄想上では恒星ではなく『地球を囲むダイソン球』を開発すれば・・・

北半球を覆ったダイソン球の半面が太陽光を”良い具合に遮断”することで北半球の夏の暑さを和らげ、北半球のダイソン球から南半球のダイソン球へ”暑さを移動”させることで南半球の寒さを和らげる。


つまり、気温の移動を可能とするダイソン球を開発すれば、今年の夏のような暑さで苦しんでいる北半球を冷やすことができる、しかも、地球はどこも『良い具合』に気温をコントロールすることが可能となるのでは!?というのが、私の妄想でした。


『地球を囲むダイソン球』、その名も・・・・OSUSOWAKE!!!


※ダイソン球とは
ダイソン球(ダイソンきゅう、英: Dyson sphere)とは、恒星を卵の殻のように覆ってしまう仮説上の人工構造物。 恒星の発生するエネルギーすべての利用を可能とする宇宙コロニーの究極の姿と言える。

ウィキペディア(Wikipedia):ダイソン球


ダイソン球を分かりやすく説明しているサイトです。


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