見出し画像

FOMCで金利が下がった理由。米決算など

FOMC
FOMC は政策金利を据え置き。声明文の文言は、①家計に対する評価が Strong からmoderate へと変更された他、②インフレ目標について“近づける”が “戻す”に変更された。特にインフレ目標に関する文言変更は、2%が上限と市場に捉えられないようにする為と説明しており、ハトな声明文となった。これを受けて米金利は低下している。IOER(超過準備預金金利)が 5bp 引き上げられたが、こちらはあくまでテクニカルな調整に過ぎず市場へのインプリケーションは無い。

コロナウイルスが経済に与える影響
中国のコロナウイルスの影響についてエコノミストが算出し始めている。モルガンスタンレーは中国の1QGDP を0.5~1.0%ポイント押し下げ、グローバルにも0.15~0.30%ポイントの影響があると分析。JPモルガンなどは 1Qの影響を1.4%ポイントと大きめに見積もっているが、その後の財政出動などでV宇回復し、年間を通じては0.1%ポイントの影響に留まるといった分析をしている。

米企業決算Pick up & Quick comment
Apple (+2.1%)
売上$91.82bln(予想$88.38bln)、EPS$4.99(予想$4.56)と申し分ない結果。iPhone だけでなくAirpods などウェアラブル製品の伸びも加速。コロナウイルスの影響を見極めるため、1~3月期の売上予想は$63bln~$67bln と広めのレンジ。

GE (+10.3%)
売上$26.20bln(予想$25.29bln)、EPS$0.21(予想$0.17)と予想を上回ったが 2020年度の EPS 予想
は控え目。しかし、フリーCFの伸びが大きく株価は急勝。

Boeing (+1.7%)
22年ぶりの赤字転落となったが、織り込み済みで株価は反発。

Face Book(ザラ場+2.5%、引け後▲6%)
売上$21.08bln(予想$20.89bln)、EPS$2.56 (予想$2.38)と予想を上回ったが株価は時間外で下げに転じる。

Microsoft(ザラ場+1.6%、引け後+2%)
売上$36.91bln(予想$35.70bln)、EPS$1.51(予想$1.08)と非常に強い内容。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?