ごわごわな服

赤ちゃんの時は、自分で服を脱ぐことができない。だから、赤ちゃんが服を着ても気持ちいいだろうということを親が肌触りを確認した方が良い。帽子も靴下もよだれ掛けも同様である。

私には弟がいる。弟が赤ちゃんの時に、水色と黄色の足まですっぽり入る服を着ていた。これらの服は、私のおさがりである。私は母に言った、「黄色の服は着心地が悪いよ」。これは私が赤ちゃんの時の記憶を元に母に話していた。私は黄色の服を着た時に、足裏がゴワゴワしてムズムズすることを覚えていた。黄色の服は、私にとっては天敵であった。

着させられるたびに泣いていた気がする。足をバタバタさせて暴れていた記憶があるからである。そのうち、私の体が大きくなって着なくなったのだろう。黄色の服との戦いは、あまり覚えていない。または、私が泣くので母が着せなかったかもしれない。

私も親になり、子どもが赤ちゃんの時の服や靴下は、肌触りを確認するようにしていた。特によだれ掛けは意外と匂う。匂うよだれ掛けを赤ちゃんの首にかけて食事をする。離乳食も匂いで美味しく感じないかもしれない。

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