見出し画像

TORIO Modern Art Collections(再度行きたくなる)

6月4日火曜日、竹橋の東京国立近代美術館で開催されている、「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」へ行ってきた。

チラシからは詳細が分からなくて、取りあえず行ってみようという感じだった。入場してみると、入念に企画された内容の美術展であると共に、こんなにも種類豊富なアートを一度に観ることが出来るなんて!という感動的なもので、再度行きたい。


パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館がそれぞれ集めてきた近代アートの数々。この3館のコレクションの中から共通点をもつ作品を組み合わせた「TORIO」という手法で3館のキュレーターが話し合いを続けてきた企画展。コレクションのはじまりは、キュビスム展で好きになった「ロベール・ドローネー 鏡台の前の裸婦(読書する女性)」

ちなみにこちらは奥様の「ソニア・ドローネー 色彩のリズム」。

すごく嬉しかったのは、有名な写真家のコレクションも展示してあったこと。アンリ・カルティエ=ブレッソンの本を読んでいたから彼の写真を観ることが出来て嬉しいし、ブラッサイという写真家の写真が素敵だという事を発見した。

「パブロ・ガルガーリョ モンパルナスのキキ」という真鍮で作られた像は、見る角度によって色々な表情があり、計算された像をしばらく楽しんだ。この彫刻家も新発見。

ユトリロや佐伯祐三といった有名な画家の絵画はもちろん、「ウンベルト・ボッチョーニ 街路の力」のように観たことなかったけど、惹かれる画家の絵画もある。

「ラウル・デュフィ 電気の精」はデュフィが1937年のパリ万博で制作した巨大壁画のリトグラフによる縮小版で、こちらは素晴らしい作品でとても気に入ったのだけど、上手く撮影出来なかった。また観に行きたーい!!

同じく「ラウル・デュフィ 家と庭」

穏やかで華やかで印象的な「辻永 椿と仔山羊」

家で本を読み、観てみたかった画家の絵も二つ。嬉しかったー。

「サルバドール・ダリ 幽霊と幻影」

「ルネ・マグリット レディ・メイドの花束」

シュルレアリスムとは何かを探っている最中だから、上記の二つの絵は経験出来て有難い。

まだまだ多くの作品を観ることが出来るけど、最後に、ここに展示されていて嬉しくて嬉しくてという作品。日曜美術館というNHKの番組で観てから頭の片隅にいつもあった、「倉俣史郎 ミス・ブランチ」という椅子。

相手を考えないで自己満足に好きな角度で撮影していて申し訳ない。何度撮影しても個性的な写真でした。。。

円安で保険代や運送費が高くなり、海外からの大きな美術展の企画が減っているかもしれない。私は日本のアートコレクションも上手く巡回させながら、精一杯楽しませてくれる最近の企画展が好き。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?