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まずは用語の統一から〜定義のブレが生む無駄と混乱

本日立て続けに2本目の投稿です。
最近マーケティング活動をしていて思うこと。
それは「用語の定義ズレによる機会損失、多すぎない?」ということです。

私はマーケティングコンサルなので、単一のブランドに対するマネジメントをしているわけではありません。ゆえに様々なクライアント/ブランドを同時に複数担当することになるのですが、大体どの案件でも見られる問題として、「用語定義がステークホルダー間でバラバラである」ということがあります。

例えば、よくある勘違い誘発ワードとして
この辺の定義が関係者それぞれの中でぐっちゃぐちゃになってること、めちゃくちゃ多いと思います。

・問題と課題
・カスタマージャーニーとパーセプションフロー
・インフルエンサーとKOL
・単なる既存顧客ターゲティングとCRM
・提供価値とRTB
・コアアイデアとコンセプト
・チャネルとビークル

一つ一つはゆるーい、些細なすれ違いのように思っても、蓋を開けてみれば大きなインパクトを生んでること、よくあります。

例えばクライアントからのオリエンでは「コミュニケーション全体を統合するコアアイデアを考えてください」というニュアンスだったのが、「TVCMのコンセプトを考えればいいのか」と縮小解釈されてしまい、戦略の方向性自体がぶれたり。

CRMやりたいです!というお題に既存顧客への購買データを用いた広告配信のケーパをたくさん持ってってしまったり。(これは思想的な話も含みますが)

商材のポジショニングたる提供価値の議論をしていたつもりが、実はめちゃくちゃ具体の機能ファクトの話だった、みたいなこととか。

こういった小さなすれ違いで生じる時間の無駄や、やり取りの複雑化、馬鹿にできないと思います。

博報堂出身のコピーライター/マーケターの故・古霜和也さんは、案件が始まる時に、関係者全員で必ず用語をしっかり定義していたといいます。上記を思えば納得です。

マーケティングというやや曖昧な概念、抽象論を扱う仕事に従事するからこそ、一つ一つの言葉の意味や定義を大切にして、なるべくすれ違いなく、関係者全員が同じ目線でディスカッションできるような環境を整えたいものです。

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