躾(国語)
身を美しくすると書いて躾(しつけ)と読みます。名は体(たい)を表すとは言ったもので、身体を美しく飾るものがまさに躾です。
躾とは基本的に子供に対してされるもので、世の中の規範を教えてその通りにさせるという意味で使われます。ですので、他者からの命令によってその通りにすること、いわゆる他律性が育まれるように感じます。
しかし、躾の目的はそこではありません。
躾の真の目的は、いずれは他者からの命令が無くても規範に沿った行動ができること、つまり自律性を育むことです。
最近の親御さんは子供の自由を尊重する傾向があるため、躾られていない子は多いです。そして、今や既に躾られていない子達が大人の世代になろうとしています。
さて、自粛要請があった先週の週末に、東京を歩く若者やナイトクラブに出入りする人達が沢山いたようで大変驚きました。自律にはほど遠く、もはや他律で抑えるしかないようです。しかしながら、現在の日本の法律では、個人の行動を完全に強制できません。
今週末の渋谷はお店が開店しないという手段をとったため、人の往来は減少したようです。
このような日本全体で規範に沿って行動することが求められるような時に、躾られたかどうか、自律できるかどうか、その事が局面を大きく左右します。
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