熊本県(地理)

 学校で習う熊本県と言えば、山岳地帯のイメージが強い。東西に連なる筑紫山地と九州山地に挟まれる形で、西は熊本県、東は大分県が位置する。熊本県と言えば、世界最大のカルデラ(火山の山頂が噴火によりできたくぼ地)をもつ阿蘇山が印象的であろう。また、火山活動が盛んな自治体であることから、温泉産業が発達してきた。私も以前、九州横断バスに乗って黒川温泉に行ったのは本当に良い思い出である。

 熊本県の気候と言えば、暖流の黒潮(日本海流)と対馬海流が流れているため、冬でも比較的温暖である。また、梅雨の末期に集中豪雨が降ることが多く、洪水や土砂崩れなどの災害を受けいやすい地域でもあった。夏から秋にかけては台風の通り道になることが多く、豪雨とともに強風への備えが必要となる地域でもある。熊本城の壁の黒色は木材に塗られた黒漆や柿渋の色であるが、これは雨風や虫などで腐らないように塗られたものである。

 先週末より九州地方を中心に記録的大雨による特別警報が出されている。球磨川が氾濫し、多くの人々が犠牲になられた。本当に惨いとしか言いようがない。記録的大雨が年に毎年起こる日本の気候は狂ってきているのだろうか。大地震によって熊本城が損壊した記憶もまだ新しいが、天才の連続である。

 これまで、熊本県民は気候や地域に順応してきた。私はきっとこの災害も熊本県民なら乗り越えられると思う。今が一番しんどい時だと思うが心からエールを送りたい。

 



 



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