第14話 静かなる興奮とともに
私はド平凡サラリーマン。もうすぐ歴史に名を残す者だ。
ついに開塾!
コンパクト農ライフ塾がついに開塾した。
完全オンラインの1か月半、校長のいもっちゃんはどんどん距離を縮めていくと言っていたが、オンラインでどうやって?という心配もよそに相変わらずの熱量で始まった。
気が付くと、同期も増えていた。間際の間際で前日の夜申し込んだ方もいて、役者もそろった。みんな参加動機やゴールが違う、それがまた面白い。
初週の第1講、第2講はマイファームの西辻さんと、日本農業株式会社の大西さんを講師にお迎えして、マーケティングと新規就農論。各3時間。
こんなベクトルの異なる生徒たちを前に、西辻さんも大西さんも何を語るのだろうと思ったら、一番伝わったのはいもっちゃん同様熱意だった。
それぞれ響いたところも違うだろうが、みんなそれぞれに気づきや学びがあったに違いない。そしてあの場の熱量はオンラインですら感じただろう。
私の気づきと学び
私はというと、静かなる興奮をしていた。一次産業のトップランナーである講師たちが二人とも新規就農者、農に関わる人を増やしたいという同じ気持ちを持っていて、その関わり方は必ずしも1年中作物と向き合う必要がないことや事業は米や野菜を作ることだけではないと言っていた。
そう、それこそ私の求めていた農の業である。これが可能な社会を作ることが私の目指している農ライフである。そこには都市と田舎を適切な距離感が必要であり、資本主義のオルタナティブが必要なのである。
都会で実践できる農ライフ、読書、ドイツ語、家族などについて「なぜかちょっと気になる」駄文・散文を書いています。お読みいただき、あなたの中に新しい何かが芽生えたら、その芽に水をやるつもりでスキ、コメント、ほんの少しのサポートいただけると嬉しいです。