公園の草刈り

公園と言っても自分たちで、いや、独りの人がこつこつと作り上げてきた手作りの公園だ。それを引き継いで今年から同じように独りで草刈りをしている。刈った草の移動が面倒なのと、その地で循環させたいのでナイロンで刈る。風を感じてほしい。

草刈りを続けているうちに、自分が自然から学んでいると気づいた。自然から教えてもらう場として、この公園は存在しているのかもしれない。自然が作り出す公園として、手出しは最低限、効果を最大に。ひとも自然も気持ちがいいような空間にできたら。

松が生える。近所に松林があり、そこから松ぼっくりが転がってくる。自然に生えてきたものは愛おしく、残しておく。同じように鳥が運んだネムのタネ、さくらんぼ、地下茎で伸びるもの。外来種のイタチハギなんてものもあり、その土地の特徴を物語る。草を刈り続けているとどこからか野芝がやってきて美しい広場に変えていく。

全ては観察だ。自然と付き合うのに大切なものは心静かに観察することだ。春夏秋冬、同じ場所に身をおいて、周りの自然を観察する。朝昼晩。

動物が来る。雨が降る。雪が降る。そのときどきの自然を感じる。

この公園が好きだなあ。今年もキャンプができればいいな。

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