もっといいのが描けるはず!と思いながら帰る
年末から通い始めた予備校もあっという間にカリキュラムが終わり、春期講習までしばらくお休みだ。
最後の課題は自画像だった。
考える時間はあったのだけれどイマイチ思いつかず、なんとか今できることを活かす方向で挑んだ。
全体講評で選ばれたし、楽しく描けたが、帰り道ではもう次のことしか考えられなかった。
もっといいのが描けたはず。
例えば、
夕焼け、カーブする坂道、春風、雨の日の信号、腐った果物。
もっといいのが描けるはず!
世界はモチーフで溢れかえっている。
その取捨選択と捻りと追求とを、どうしてもっとできないのか。
絶対にもっといい作品があるはずだ。
頭の中のどこかか、道端か、わからないけど。
夢十夜の、木の中から仁王を掘り出すような感覚。
「教室内で一番いい」
みたいな相対的なのじゃなく
絶対的にいい作品
は手を伸ばし続ければ捕まえられそうな気が…するけど
求めすぎ?
そんな都合のいい話はないのかな。
一月〜三月でデッサン2枚、平面4枚描いて、講評で選ばれたのはデッサン1枚と平面2枚。滑り出しとしてはいい方だろうか?
けどこういうのって昨日よくても明日もいいとは限らないと身に染みてわかった。
自慢は嫌いだから書くか迷ったけど、これは未来のための事実の記録だし、これくらいで一喜一憂できるのも今だけだろうし、まあいっか。
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