英語の教材の選び方

「いい英語の参考書、知らない?」
これもバイリンガルとしてよく聞かれる質問である。

正直に言えば、英語話せるのに参考書なんか普通の人は見ないだろ、と思ったりもする。

しかし、英語を教えるようになってから、本屋で目を通すようになった。
「これはわかりやすいな」「こんなの使わないだろ」「これはこういう人にいいな」「これはあの人に向いているかもしれない」など考えながら。

これが使いたいというものがあれば、相手に合わせてそれを使ってレッスンをしている。
というよりも、「あるものは使おう!」「あるものは使わなきゃもったいない精神」である。
何がいいか聞かれたときには、いくつか候補を挙げて、本人が選ぶようにしている。
本人が気に入ったものでなければ、意味がないからだ。

さて『いい』英語の参考書というのはどんなものだろうか。

用途にもよるので、今回は単語や文法などの参考書について。
おそらく一番出版されている参考書のジャンルだ。
数多くある参考書の中で、絶対に見たほうがいいポイントが一つある。

例文が多いかどうか、である。

例文があれば、ニュアンスの違いや、使える状況がわかる。
『会話』も『試験』も文であり、単語単体ではない。
正しい使い方ができなければ意味がないので、例文は重要なポイントなのだ。
二つの参考書で迷っている方は例文が多いほうを選ぼう。
「英語の勉強には多読がいい」と言われるのも、実際の単語の使われ方を見ることができるからだろう。

個人的には例文が一つの単語に最低でも3つ、できれば5つぐらいついているとベストだと思うのだが、意外と見つけるのが大変なのである。
だから、いつかそんな教材を自分で作りたい、と思っていたりする。


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