Ring a bellという日本語から訳せない言葉

That rings a bellと言われたら、それが鐘を鳴らす、と訳したくなるかもしれない。
直訳的には正しいが、このフレーズはそういう意味だけではない。

That rings a bell. 

相槌として使われるフレーズで「聞いたことがある」「なんとなく聞き覚えがある」という意味である。

電球が頭の上に浮かぶように、思い出すと同時に鐘が鳴るイメージがあるが、はっきりと思い出してるニュアンスではない。
どちらかというと、チカチカ電球が点滅したり、もやっとしているイメージである。

Does “John Smith” ring a bell? 「ジョン・スミスって名前聞いたことある?」「ジョン・スミスを知ってる?」

Oh that name does ring a bell. 「ああ、聞き覚えのある名前だね」

That rings a bell... Who is it again?「聞き覚えがあるな、誰だっけ?」

人だけでなく、地名やプロジェクト名などに対しても使えるフレーズだ。
おそらく学生よりは、社会人の方が聞く機会がある。
Sounds familiar と同じようなニュアンスだ。

That sounds familiar. 
That rings a bell. 

とはいえ、sounds familiar の方が使用頻度が高いだろう。
That rings a bellを使うのは40代から上の世代が多いかもしれない。
それが時代的に昔の言葉になりつつあるからなのか、忘れっぽくなってくるため使う状況が増えるからなのか、正直わからない。
しかし、若い世代に言ったら通じなかった、ということはないようなフレーズだ。(わからないような人は語彙が少ないだけである)


I’m bad with names so I tend to say this a lot.

名前を覚えるのが不得意なので、結構これよく言います。



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