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墓じまいする前に知っておくべき事
たぶん10年くらい前から墓じまいという言葉が日本の日常で使われ始めました。
田舎の墓守がいないやら、親が亡くなった時にお寺の世話になるのは嫌だ(金銭的に)などの理由で菩提寺(檀家になってる寺)の墓を撤去する方が増えています。
簡単に撤去と言っても中々決断出来ない方も多いはず。墓じまいするには何を知っておくべきでしょうか。
1.墓じまいの費用
ひとことに墓じまいと言っても、墓を撤去するだけではありません。離檀の申し出をして、墓の中の遺骨を移動させる必要があります。
①墓の撤去
墓じまいの費用は撤去するお墓の大きさや、エリアによって異なります。また傾斜地にお墓があったりするとクレーン車や機材が入れなかったりして割増になります。
小さなお墓(1平米)で20万円、少し大きめ(3平米)で40万円程度が目安です。
②離檀の申し出
長年お世話になったお寺に離檀を伝えるのは言いづらいものです。ほとんどの檀家は住職と普段からのコミュニケーションをとっていない為益々言いづらいかもしれません。最近は高額な離檀料を請求されたなどの記事も多く見ますのね。
離檀の代行を行っている墓じまいの業者もありますので相談してみると良いでしょう。5〜20万円が相場です。
③遺骨の移動
菩提寺を出てどこに遺骨を移動させるか。近年は遺骨の埋葬先も多様化しており、納骨堂・散骨・樹木葬・共同墓地・永代供養寺など様々です。
菩提寺のような毎年の管理費(ランニングコスト)がかからない場所が人気です。費用は5〜100万円と幅がありますのでこちらも事前確認が必要です。
2.離檀代行とは
墓じまいで一番大変なのがお寺に墓じまいを申し出する事かもしれません。住職にアポイントの連絡をして、なぜ墓じまいをするのかを伝えましょう。
お寺は必ず墓じまいの反対をします。「このままにしましょう」「今は決めない方が良い」など先送りを勧めます。これに負けない勇気が必要ですが高齢の方などは代行業者に依頼した方がスムーズです。
費用的にも代行業者を利用した方が、離檀料や法要代などが不要になる為、出費が安くなる事が殆どです。
3.改葬申請手続き
役所から改葬(墓じまい)申請書を取り寄せて、必要事項を記入してお寺に提出しこちらも必要事項を記入してもらいます。
これを移転先に提出しておしまいですが、煩わしい方はこちらも代行業者に依頼できます。
費用は3〜5万円です。
4.墓じまい後のトラブル
ようやく墓じまいしたと思ったら、親戚や兄弟から「なぜ勝手な事したの」「自分たちもこの墓に入ろうと思っていた」「先祖代々お世話になっていたのに」など責められるケースもあります。
墓じまいの前に、墓参りしている可能性がある方には事前に報告しておいた方が無難です。
2040年には新規でお墓を建立する方が殆どいなくなると言われています(現在もかなり少なくなってきました)ので、今後日本の埋葬文化が大きく変わるターニングポイントだと言えます。
墓じまいの業者を2つほど探して相談してみる事からはじめましょう。
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