ラガーレグルスの思い出(2022・3・18追記)
先日、キョウエイボーガンの記事を書いたところ、ビューもスキも普段の記事より多めでした。頑張って書いた記事や小説より、勢い任せに書いた記事が評価されていると少々複雑な気分です。
でも閲覧数もスキもあると嬉しい物なので、また競馬の記事を書いてみようかなと思うのですが、そこで取り上げるのがラガーレグルスというのが、僕もよくよくひねくれているなと。有名な馬だと既に語られているようなことしか語れないのもあるのですが。
例によって記憶に頼って書いているので、記憶違いがあればご容赦を。事実誤認があればご指摘いただければ幸いです。
ラガーレグルスは2000年の皐月賞で3番人気に押されました。1999年のデイリー杯3歳ステークス(当時は馬齢の表記が現在と違っていた)の勝ち馬とは言え、今見るとこの3番人気は意味が分からないですね。中心不在の中、押し出されてしまったのでしょうが。(2022・3・18追記、オッズを見ると中心不在じゃなくて、エアシャカールとダイタクリーヴァの一騎打ちムードで、中心不在どころかむしろ惑星不在でしたね。穴候補としてネガティヴ要素を切り捨てて、ポジティブな点だけで評価されたのでしょう。)
この実績に比べて人気が高いというのは、普通ならレースぶりが評価されたとポジティブに考えるべきところなのですが、この不相応な高評価が事件の伏線となります。
レーススタート。ゲートが開く。その時ラガーレグルスはゲートの中で立ち上がり、鞍上を振り落としたのでした。
どこで誰とこのレースを見ていたか覚えていないのですが、この時ラガーレグルスがらみの馬券は返還になるのではないかという楽観的な空気が流れたのを覚えています。しかしながら一旦ゲートに収まり、ゲートが開いた瞬間までゲート内にいた以上そんな筈もなく、レース確定の際に返還のアナウンスはありませんでした。
レース後、皐月賞の大舞台で3番人気を背負いながら、レースを始めることすらなかったラガーレグルスと佐藤哲三騎手に対するバッシングは大きかったです。
罪のない競走馬に怒りが向けられるのを見るのは悲しかったですが、皐月賞ともなれば普段競馬に関心もない人も馬券を買うし、2分ばかりレースを楽しむこともできなかったとあれば、単に馬券が外れたのとはまた違う怒りもあるかなとも思っていました。
ところが某スポーツ紙の記事を読んだときは、許せないという感情が巻き起こりました。こんな馬を日本ダービーに出走させていいのか、レースを壊すような馬を出走させない仕組みが必要ではないか。大体このような内容の記事でした。この記者はゲート再審査を何だと思っているのか!それとも大レースは平場レースと違って特別だと言いたいのか!
そこにはビギナーやライト層にゲート再審査というものがあるんだよと伝えようとする意志も、ゲート再審査に向けて努力する関係者やラガーレグルス自身に対するリスペクトもありませんでした。専門家であるべき競馬マスコミが、一般ファンの怒りに阿って競走馬や関係者に対する怒りを更に掻き立てるような記事を載せた。最初に怒り、次に悲しみと虚脱感が襲ってきたのを覚えています。
そして事件は起こりました。開催日の昼休みに東京競馬場で行われたゲート再審査を来場者が妨害するという、あってはならないとしか言いようのない事件。ラガーレグルスはゲート審査不合格となり、これがラガーレグルスの競馬場での最後の姿となりました。
現在ラガーレグルスで検索してみると、皐月賞でのアクシデントとゲート再審査時の事件についての記事はいくつも出てきます。ですが皐月賞後のラガーレグルスを悪役視する空気を抜きにしてゲート再審査時の事件を語るのは、どうにも不完全な気がするのです。
記事本文はここまでですが、この後、少々攻撃的な言葉を吐き出そうと思います。不快な思いをしたくない方は、ここでブラウザを閉じていただきたいと思います。
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そもそもラガーレグルスは前々走の共同通信杯で派手に出遅れてるんですよ。馬券は全て自己責任で外れたことに文句を言うのは最初から論外なんですが、馬柱に出遅れしたことがはっきり書いてある馬を買っておいて、ゲート難を出したら怒るとか「何言ってんだ」としか。
まあ勿論、自分が最低のことしてることを承知で、鞍上の判断がとか出走間隔がとか、あそこで前が詰まらなければとか愚痴る楽しみってのも良く分かりますし、そんなこと言ってはいけないとか言う気もないんです。自分もやりますし。ただそれで盛り上がりすぎて自分が八つ当たりしてることを忘れてしまうと、関係者に迷惑をかけることにもなりかねないなぁとも思うのです。
わざわざ前置きまでしたのに、後半部分は当初考えていたよりだいぶソフトなものになってしまいました。途中で昼飯を食べて満腹になってしまったせいです。
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