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FIRE | 2022-10-26

今年もそろそろ終りが見えてきたのですが、いかがお過ごしでしょうか。年の始まりには投資のタイミングは今しかないみたいな話が結構あった気もしつつ、10ヶ月ほど経ってみていまは退場の話がちらほら聞こえてきているように見受けられます。毎年生まれては散っていく投資家たちの屍を乗り越えて年を越えていくというのは恒例になっておりますが、自分もいつ退場することになるか分からないので、明日は我が身と思って生きていこうと思います。それにしても政府の介入によってほぼ一瞬で4円動く通貨みたいなものでトレードなどすべきではないな、と本当に傍目に見ていて恐ろしくなってきます。

さて、FIREなどといって経済的自立を促すまでは良かったものの、アーリーリタイアというのは社会参画によって社会での役割を得つつ生きるという古来より哲学者が議論はしつつも成し得ていない目標に照らし合わせるとあまり推奨されるべきものではないのかな、というのを最近よく感じます。リモートワークの浸透によって社会への参画意識が薄れることでまず太りますし、時間の感覚もやや緩くなってしまっている人が多いように見受けられます。やはり自律というのは高次の精神機能であって、万人に等しく求められるべきものではないのでしょう。他律、できれば機械的な規律というものが必要な人が多い世の中で、しっかりと電車やバスが時間通りに運行されるというのはやはり驚くべきことだという事がよく分かります。自分が本当にインフラストラクチャーに関わる仕事に就いていなくてよかったと実感いたします。

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