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波の調べ | 2024-01-15

社会復帰5日目です。RSSリーダーのソースを調整していると、多くのブログが死滅していることに驚きます。既にWeb2.0の時代はとうに過ぎ去り、いまは生成AIを使ったコンテンツが全盛になっているようです。コンテンツというか、中身があるような無いようなものなのでコンテンツと言っていいのかも分かりませんが、まあそういった疑似情報のようなものが世の中に溢れるようになっているということです。世の中の真理についての知識の増加に貢献するものが真の情報である、などという話をしたいわけではなく、You TubeにしてもTikTokにしても面白いとは何だったんだろうか、と考えてしまいます。次に何が出てくるのか、という射幸心を煽るような展開や、食欲、色欲、物欲などを満たすような微弱な刺激に溢れており、インターネットとの付き合い方を考えねばならぬ、と各所で言われていることもまあ分からなくもないな、という気持ちになります。

先週気になった話題として、エンジニアは死ぬまで勉強なので大変だ、という発言に対して、エンジニア以外も普通に勉強しているし世の中アップデートしなくていい職業なんて無いのでは、という正論が展開されており、さてアップデートとは、という気持ちになりつつ、世の中の標準を学ばねばと思った次第です。いわゆるお仕事をしている人の多くはオフィスアプリケーションを使い、PCを駆使し、様々なアウトプットを世に送り出しているわけですが、その礎になっているのがICTと呼ばれる基幹テクノロジー群であり、それらをメンテナンスしたり改良したりしているのがいわゆるITエンジニアということになります。ITエンジニアの中にも色々な職種がありまして、実に様々な分業がそこかしこに見られます。分業の結果上手く機能しているのかどうかよく分からない場合もけっこうあり、設計思想とか、要件定義のための開発思想とか、思想が求められたりもしております。エンジニアは禅の思想が好きだという俗説もありますが、禅に近いような問答を通してある種の創造的な活動に従事しているという人もいるので、強ち間違いでもないのかもしれません。実際にいわゆるエンジニア像として描かれるようなプログラマーというのもたくさんいるわけですが、設計や構造の理解、どうすれば最短、最速になるのかを考える時間が多く、手を動かすという需要は今後はAIによって代替されていくでしょうし、ますます抽象度が高くなっていくのではないでしょうか。まあよく分かりませんけども。

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