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お寺を通して出会った、「ギフトエコノミー」という考え方

「なぜお寺は何百・何千年と続いているんだろう」
 
佐藤良規さんとの出会いや、藤源寺で過ごす日々の中で、ふつふつと湧いてきたひとつ問いが、僕達の世界を広げてくれる気がしています。そして、仏教の考え方の中に、その答えのヒントがあるのかもしれません。
 今回はお寺を通じて出会った、「ギフトエコノミー」をテーマにしました

【ギフトエコノミーについての参考サイト】グリーンズに寄稿されている、ソーヤー海さんの記事
https://greenz.jp/2021/07/13/sawyerkai_gifteconomy_1/
はねだが読んできた本達。経済にヒューマニズムを取り入れる仮説検証は、あちこちで行われている。

「ギフトエコノミー」について

 僕たちの暮らしは、一杯のコーヒーを〝数百円の価値で買う〟ことが当たり前であり、お金やモノを使った〝等価交換〟を基本としてると思います。その事自体は問題ではなく、世界を見渡すと交換にはもっと多様な仕方があり、〝等価交換〟が当たり前ではない事が重要なのだと感じています。
(贈与したことによって得る喜びや経験(例:ボランティアなど)を考慮し、ここでは、贈与も交換の一つとして扱いたいと思います。)

 贈与は〝自分は何もしていないのに先行者から贈り物をもらっちゃった〟というところから始まるんです。もらったままだと負債感を覚えるので、次にパスしたくなる。これが基本的な流れです。

贈与とお布施とグローバル資本主義 鼎談:内田樹×釈徹宗×後藤正文
http://www.thefuturetimes.jp/archive/no05/uchida_shaku/index02.html

 その中でも〝贈与〟の面白さに僕たちは注目しています。
 
そして、〝一切の見返りのない贈与〟とは、この世界から与えられた〝返しきれない負債感〟を感じた時に起きるものだと知りました。

普段から、森の寺小屋や里山ジャパンのメンバーが藤源寺には集う。
これは森の、日という佐藤良規さんと一緒に企画した森で遊ぶイベントのワンシーン。
然と人が集まり、ご飯なども持ち寄って一緒に場をつくる価値観が根付いている。

お寺を通して見えた、ギフトエコノミー

 お寺に視点を戻してみると、仏教という考え方やお寺の在り方、運営方法などの細部に渡るまで、〝贈与〟の考え方が編み込まれているように見えてきます。

寺有林の由来(お寺が所有する山林のこと
 今から100年ほど前に、お寺の困窮を見かねたある資産家の檀家が寄付した山林です。檀家からの布施ではなく、山林の経営で寺を維持させようと寄付したと言われています。…

千年の森が、今うまれる。:佐藤良規さんのnoto記事から引用
https://note.com/bakachin2000/n/n00587219d15e

  このエピソード中の〝贈与〟にはどんな想いがあったのでしょうか。僕たちには計り知れない事ですが、大いなる利他の心が、お寺の存続と循環を促したことがわかります。

9月7日に開催した『出張シェフのもちよりキッチン』〜鼎・斉吉 斉藤啓志郎さん〜
参加費がなんと、食材!✨ 出張シェフと一緒に、持ち寄った食材で、みんなでごはんしました!

小さく、僕たちのギフトエコノミーを探究してみる

 お寺のエコノミーを真似ることはできませんが、僕たち市民だからこそ実現できる「ギフトエコノミー」は沢山あると思います。学びを深めれば深めるほど、未開発領域であると感じます。

『出張シェフのもちよりキッチン』  〜鼎・斉吉 斉藤啓志郎さん〜  は、僕たちにできるギフトエコノミーの探求を目的とした活動の一つです。気仙沼市 勝手に環境庁や、気仙沼まち大学運営協議会のメンバーと一緒に企画しました。
 食材を持ち寄り、出張シェフと一緒に調理をして、みんなでごはんをしました!

左から二番目で調理する方が鼎・斉吉店長の斉藤啓志郎さん。
集まった食材を使って、みんなで即興料理をしました。何もかもが美味でした。

 〝みんなで食べたい食材〟を集めたら、自家栽培のお野菜や牡蠣、カツオ、ハーブ、スパイス、梅シロップ等、豪華な食材が集まりました。
 〝みんなで食べたい〟がいいキーワードだったと思います。詳しいレポートは、また別な機会で。

栗原市で養豚を営むhopefulpig | 有難豚の挽肉を使って肉野菜炒め。もちろん、美味です◎

現在僕たちは、クラウドファンディングに挑戦中です!
人と自然を繋ぐ新しい祭り「森海祭」
キッチンカーで基本列島の旅をしながら森海祭をひらきたい!

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