マガジンのカバー画像

糖尿病の入院生活14日間

15
糖尿病と知らされたのは入院して3日目、意識が戻ってからだった。14日間の入院生活についての詳細。糖尿病で入院する誰かの暇つぶしになるかもしれない。
運営しているクリエイター

記事一覧

ベッドひとつ分の個室。

ICUの天井は3日間もいたのに覚えていない。 意識不明だったこともあるし、意識が戻ってからは…

ウサコ
3年前
4

運動療法…入院中のウォーキング

「今日は午後3時から運動療法の講習ね〜」 そういう予定は当日決まるものなんだろうか。入院…

ウサコ
3年前
6

病室からの夜景

病室は最上階、窓際のベッドにいたので眺めはよかった。そうは言っても街のネオンが見えるだけ…

ウサコ
3年前
3

糖尿病の引き金になった精神科の薬

*これはけして誰にでも当てはまるものではないことを先に記しておきます。 わたしの場合、躁…

ウサコ
3年前
6

入院中の風呂事情(リアルな)

「風呂は命の洗濯よ!」 という台詞で反応してくれる人は同世代。もしくは多少のオタクだろう…

ウサコ
3年前
13

聞こえてきた声

路上で倒れて、最初の病院のことは何一つ覚えていない。そこからより大きな病院に搬送されたと…

ウサコ
3年前
5

入院中のトイレ事情(個人的な)

病院のトイレは、基本的に清潔で、掃除も行き届いていたし、トイレットペーパーが切れていることもなかった。 個室の大きさに大小はあったけれど、車椅子で入る人、介助が必要な人、体一つで入れる人、いろいろいるのだから、トイレもいろいろあって当たり前だと思う。 どういう仕組みの換気扇なのか良くわからなかったけれど、連続で使用する人がいてもほとんど臭いも感じなかった。ウチにも欲しい。 わたしの入っていた病棟は、いちばん上の階にあり、その階の半分のスペースはリハビリセンターだったので

インスリン注射と飲み薬

わたしは意識のない間、相当な量のインスリンを体の中に入れ続けていたらしい。 たしかに血糖…

ウサコ
3年前
2

入院中の食事…病人食と空腹

前に「フルーツバイキング」でも少し書いたけれど、入院中の食事は、 辛かった。 最初に見た…

ウサコ
3年前
4

水が美味しい、という幸せ。

ICUを出て一般病棟に移ったら好きなだけ水が飲める。 呪文のようにそれを唱えながら 車椅子…

ウサコ
3年前
7

喉の渇きは空腹より辛い。

本当のことだった。 拘束が解かれる前は記憶が不確かだけれど、喉が渇いてひたすら「水をくだ…

ウサコ
3年前
7

拘束、とは。

ベッドに起き上がり、 点滴を引き抜き、 立ち上がり、 意味のわからない事を喚き散らし。 …

ウサコ
3年前
3

意識の浮沈み 時間の消失

視界は暗かった。 眠っていて夢を見てるのとは違う。 目覚めていて目が見えないのでもない。…

ウサコ
3年前
4

最後に覚えてるのは、

喉が渇いて渇いて仕方がなくて、でもジュースばかり飲んでちゃいかん。この前爽やかで気に入ったトマトジュースを買いに行こう。そう思って家を出た。 家からほんの50メートルの自販機前で、そのトマトジュースが目に入った… 最後に覚えてるのは、そのトマトジュースの赤。 視界がクニャとなり。 その次に思い出せるのは、暗闇の中。大きな声が頭の上から降ってくる。 「ウサコさん!ウサコさん!ここどこだかわかる?」 「お名前言える?お名前言ってみて!」 「ここは墨東病院だよ!ウサコ