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竣工写真で何に注意しながら撮影しているか

僕が普段どんなことに注意しながら撮影をしているかまとめてみました。
これらのまとめはXに投稿したものをあつめたものです。
キャプションはX投稿時のままとしています。

自分が普段どのようにして現場でカットを探しているか具体的に考えてみました。 ホテルのロビーです。 玄関から入ってきたら空と海が視界に入ってきます。 3枚目が採用カットです。 正解は一つではなく撮影者ごとにあると思っています。撮影時のわたしは責任を持ってこのカットを撮ったのは本当です
完成写真では昇降場・下足場は撮影の対象によくなります。 出入口・土足エリア・靴箱を一枚で表現したくこのような画角で撮影をしました。 全体を広く表現したい時には斜め撮影はとても有効です。
完成写真では広い空間をどうやって切り取っていくかが重要になってきます。 超広角レンズで目に見える全てをおさめても思ったような評価はもらえません。 構図の中に主従の関係を作って色んなものを手がかりに画面を作っていきます。 今回は階段とエスカレーターを「従」にしました。
完成写真では駐輪場も撮影します。 駐輪場だけ撮るのもOKですが今回のように駐輪場が本体建物に対してどのような位置にあるか分かるように一緒に写真に撮りました。 駐輪場の屋根は斜めになっている場合が多いので意外と水平をとるのが難しいです。 今回は白線で水平をとってみました。
連続するモチーフはカットして問題ありません。逆に全部画面に入れようとする方が問題ありです。 テーブルセットが3つあります。超広角レンズを使えば3つのテーブルを画面に入れることは可能です。ただ広角レンズの「いやらしさ」が出てくるのでカットします。慣れないうちは現場でカットが怖いです
完成写真で建物に光を当てる時に注意していることです。 斜め撮りは2面が画角に入ってきます。 その時に主役と脇役に壁を分けた方が良いのか、両方に満遍なく光を当てた方が良いのか考えています。正解はなく立地や形や用途などで決めています。下見の段階である程度光の当て方を検討をしています
完成写真では構図の情報を増やすことにも注意しています。今回の例は立ち位置を工夫することによって情報を増やしています。試しに脳内で左側の個別ブース丸い緑に正面をとったとしたらいかがでしょうか。連なっている個別ブースのの情報や上部モニターの連なりが消えてしまいます。
建物の撮影と光の当て方について。 この物件は基本白い建物だったので反逆光で撮ろうと決めました。 反逆光で撮ることで同じ白でも色に差が出てメリハリが生まれます。 その他注意事項や妥協点などをまとめてみました。こんなことを考えながら撮影しています
何気ないカットですが結構難しいです。 完成写真で小さい建物を撮る場合もあります。 おそらくお手持ちのレンズ(例12mmでも80mmでも)どれでも撮影可能だと思います。どうやって構図を決めるか作例では解説してみました。「肉眼」で構図を決める大事さが伝われば嬉しいです
同じものが連続するケースは完成写真で多く見られます。カメラの高さの決定は部屋の用途によっても変えています。飲食店ですと座席の上にカメラを据えて全体が視認しやすいように撮影しています。 逆にプライバシーが必要な場合はカメラレベルを天面とほぼ同じにして動きを少なく静かに見せています。

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