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Mt.富士ヒルクライム 2024

今回はヒルクライムの投稿です。
2023年が初出場で今回が2回目。
1時間45分切りを目指した去年は1時間49分42秒。
2024も継続目標のまま今回を迎えたのでした。

結果

長いので先に結果を。
1時間45分切り目標に対し、1時間48分50秒でした!
今年も目標達成はできませんでしたが、去年の自分を超えられたので満足です(自己肯定ハードルが低いw)
以下、いつもの通り振り返って徒然と書きます。

出走前

あと半年、あと3か月、あと1か月…とカウントダウンを意識しつつも特に対策無し。意思が弱いw
前回の富士ヒルをきっかけに欲しいと思ったスマートローラー、パワーメーター、ヘルメット新調も何もせず。
おまけに去年よりも2~3kg体重増加…。
早くなる要素が無いのでモチベーションも上がらずで。
前週試走の機会はあったものの、「もう翌週行くしな…」と行かない始末。書いててもやる気を感じられないですね😅

しかし!今の自分で精いっぱい頑張る気ではいたので、GWと前週に都民の森練に行ったり、約3週間前からパン→オートミールに変えてパン断ちを決行した。かすかにあがく。

去年からの対策

去年の反省を踏まえてこちらを意識。
・ドリンクをグランフォンドウォーターにする。
 去年水にして最後エネルギー切れを感じたから。
・ヤクルト1000を買う&耳栓して寝る
 去年前日眠れなかったから。
・最後の最後とにかく頑張る
 踏めず出し切れなかった後悔が残っていたから。

準備編

チェーン洗浄して洗車。
トップチューブに1時間45分切りのペース表を貼った。
晴れた去年と違い、予報では天気も悪そうなので、下山時は全とっかえで着替えられるように、
更に冬用ジャケットや防寒テムレスも用意した。
お菓子もペットボトルも入れて、登りより下りを心配していた。

noteで販売していたペース表を貼る

前日編

今回はお友達の車に積んで向かえることになった。
なんてありがたい…
なお、アレもコレもと心配して去年よりすごい荷物になり、輪行できる量ではなかった。去年の自分、輪行でどうやって持って行ったんだ…?

当初11時半出発という案から色々悩み、最終的には朝7時に都内を出発!
午前中は晴れの予報で高速からは綺麗に富士山が見えた。

スムーズに駐車場にはいり、10時半過ぎには会場行きシャトルバスに乗りEXPO・受付会場に到着。
受付の前に一直線にある場所に向かう。そう…Wahooブースである!
SNSフォローでサコッシュがもらえる企画をやっていた。
おトク大好きな自分はこれ欲しいと狙っていたのだ。
通りかかる人も足を止めその場でSNSをフォローし、スタッフの方は段ボールに沢山入ったサコッシュを次から次へと配っていた。
無事ゲットー!富士ヒルの目的、半分達成w
(なにしに来たんだ)

なんともパンが大量にはいりそうなサコッシュ

その後も別府さんと写真を撮ってもらったり、色んなブースでサンプルをもらったり、商品を見たり、抽選したり。
味の素ブースでは睡眠をサポートするグリナを購入。
ワールドサイクルで電動ポンプが売っていて、A2PROを14,000円で購入!
想定外の思わぬ出費であるが、いつか買おうと思っていからな、いたからな。
飲食コーナーでは金精軒の生信玄餅を。
去年完走後売り切れてて買えなかったお品。月曜まで日持ちするというからもう購入。

今年もありました全出走者名のボード
戦利品の数々

EXPOをひとしきり周ってから受付へ。ゼッケンをもらい五合目行き荷物を預ける。
また最後にぐるっとEXPOエリアを回った時、Wahooブースにはもうサコッシュを配るスタッフさんの姿は無かった。

駐車場へ帰るシャトルバスはガラガラな一方、会場方面へはもう行列ができていて駐車場も入場待ちの列が。
早起きしてでも早く来て正解だった。

13時半頃会場を出て「ほうとう不動」へお昼へ向かうことにした。
お店が白い雲みたいな外観で前見た時気になっていた。
大きな鍋でやってきたほうとうは食べ応え充分!かぼちゃやなめこも美味しかった。
お店を出ると空は曇りになっていた。

時間もあるのでどこか行こうとなったのだけど、河口湖、西湖、忍野八海などの定番観光地には目もくれず、我々は向かった。

…そう、峠に。

行ったことのない峠に自転車ではなく車で行ってみよう!とサイクリスト的マニアックな観光w
まずは二十曲峠へ。薄暗い道を進むとテラスが現れた。
残念ながら富士山は見えなかったけど、眼下に空から薄陽が差し込む様子を見ることができた。

奥に富士山がどーんと見える…はず

続いて明神峠・三国峠へ。
篭坂峠や富士スピードウェイなど、前にブルベで走った道をトレースした。懐かしいなぁw
あの日瀕死で登ったけど、車では全然斜度を感じない。

明神峠では長い登りのあとに更にドーナツ坂が現れ、こりゃ登りたくないねぇwと言いながら最大勾配18%と書かれた明神峠のモニュメントに到着!
SNSで見たやつだー!
車から降りるだけでも感じる斜度。キツいのも納得。
いつか自転車で来よう…いつかw

もにきさんを思い出す

山中湖に下すがらにはビュースポットも。
立て看板を見ながらルートを話していた際、
私「にんのむらですね!」
お友達「おしのむら(忍野村)だね」
忍野八海は読めるのに…。


お友達の宿に併設されたレストランで晩御飯。
都内にいるようなオシャレな雰囲気のお店でカレーを食べた。
周りには明日の参加者さんであろうローディーが沢山。服装で分かるw

20時前に自分の宿へ。
サークルのお友達7名でAirbnbで宿泊です。
外食に出かけてたメンバーもいれば近くのスーパー銭湯に行ってるメンバーも。
ガチタイム狙いのメンバーも、マイペースに頑張るメンバーもいるので色々自由に過ごすスタイル。少し談笑して21時過ぎに解散・就寝。
お風呂にはいってグリナとヤクルト1000を飲み、耳栓して22時過ぎに寝ました。外は結構な雨が降っていた。


スタート編

4:45起床。よく眠れた…!すごいぞグリナ&ヤクルト1000のW効果。
去年より緊張してなかったからかもしれない。

すごいぞグリナ

思ったより寒い。でも雨は降ってはいない。
スタート前寒そうだなぁ。ノースリーブメッシュインナーにしようと思ってたけどやっぱり半袖メリノにしようかなぁと超絶悩む…。結局「暑いよりはいいか!」とメッシュインナーを選択。
朝ごはんを食べて、少し後に出発するという皆に挨拶し宿を後に。
5:45お友達にピックアップしていただき駐車場へ。
自転車を組み立て3km先のスタート会場へ向かう。登り基調で会場に着くころには体がぽかぽかしていた。メッシュインナー選択は正解だ!
会場は既にどこをどう進めばいいのかわからないくらいに混んでいた。

トイレを済ませ、エネルギージェルを飲み(確か去年もらったサンプル。ようやく消化w)、お友達に再度落ち合った頃には自分が出走する7:10~の第4スタートは始まっていた。スタートへの入場ゲートではアナウンスに対応するスタート組かどうか、ヘルメットゼッケンで入念なチェックが行われていた。

同一スタート内でも入場順で8ウェ―ブに分かれての時間差スタート。
スタートエリアに入っても待機列があった。その人達が先に出るのかと思って、空いているほうへ進む。と思ったら待機列はブロンズペーサー率いる第8ウェーブを待っている人達だった。
「あ、こっちがもうスタート列なんだ」と気づいてペーサーの山本選手を撮ってると「スタートまで30秒後です!」との放送がw
慌てて着ていたジレを脱ぎ、バックポケットにしまう。
7:25頃スタート。第5か第6ウェーブくらい?アクチュアルスタートまではのんびり進む。
ちょっと心の準備が出来てなかったので、お友達と途中で止まり呼吸と精神を整える。
フゥ〜…よし、いくぞ!

去年は計測スタート前左に曲がるところでニコニコ手を振っていたけど、今回はもう集中モード。
スタートでお友達の数秒差くらいでラップを切り、約24kmの闘いがはじまった。


走行編

一合目・二合目までは急勾配。無理せず、ペースから遅れても気にしないと決めていた。
料金所を過ぎ、一合目下駐車場を過ぎ、あぁそうそう道がこんなだった、と思い返す。
一合目。0:27:11に対し1分以内くらいのビハインド。オッケーオッケー。

前に小さく見えていたお友達も見えなくなっていた。

8ウェーブのペーサー集団がやってきた。
黄色い風船をつけた山本選手がチラリと見えた。
速いなぁ。
結構な人が右側を通り過ぎるので、車線をいきなり変えないように気をつけた。二合目過ぎで抜かれたと思ってたけど後にアップされていたYouTube動画を見たら5km手前で抜かれていた。

二合目。0:42:48に対し数秒差くらいのほぼオンタイム。
先行はできずとも良い調子!
少し内転筋に疲れを感じていた。ほとんどアップせず坂を漕いでるから、ジョギングでも走り始めの初期に感じるようなやつ。
そういえばドリンクも飲むの忘れてた。少し斜度が緩んだところで飲む。

勾配も考慮して作られたというペース表。
この状態が続くと脚はもつのか、ちょっとまずいかもしれない。でも去年より4分もまこうというペースに乗ってるんだから上出来だ。
大丈夫、この疲労はいつか抜けると信じていた。

三合目。0:59:49に対し約1分遅れていた。
くそぅー。
斜度がキツイ状態でギリギリだと、ここから挽回するにはちょっと無理があるかもと少し思い始めた。
でも既に去年より速いぞ、と自分に言い聞かせる。
予想通り疲労が抜けた。なんだか雲も晴れ、少し陽も差していた。
緑が映えているのを感じて「あ、なんか楽しい」と思うようになってきた。
内転筋が結構ツライとなってきたらダンシングに切り替え、同じ筋肉をずっと使わないようにした。

確かこの辺りから一番最初の下山隊とスライドし始めた。

途中、ファットバイクで抜き去っていく人がいた。
黒光りに日焼けしたふくらはぎは筋張っていて、明らかにファットバイクで富士山登る挑戦を楽しんでいる感じだった。
前の人が、抜かれた際「すげー!まじかよ!かっこいい!!」と興奮気味で叫んでいた。ちょっとクスリと笑ってしまった( ´艸`)が、いかんいかん。今は自分のレース。気を引き締め直す。

15km。1:09:27に対し約3分遅れ。
ここで45分切りはもう難しいと思い始めた。純粋に足しても1:48:00台。
でも脚は残ってる。
「大丈夫」と自分に言い聞かせる。
疲れてきたらダンシングに切り替える。

そのうちに大沢駐車場のヘアピンが見えてきた。
よしここからだ。スラッシュ雪崩が起きた箇所の横を通り過ぎる。
壁が立てられ、すぐそこに何本もの大量の木々が積み重なっていた。
突貫復旧工事は大変だったと想像がつく。
それなのに工事の段差とか、走ってる路面は何も感じなかった。
太鼓の応援を左手に受けながら、通り過ぎる。
色んなサポートがそこにはある。

四合目。1:20:53に対し、約4分遅れていた。純粋に足して1:49:00台。
もう去年の自分を抜くことに切り替えた。

少し進んだ右に曲がるカーブの手前で1:30:00を刻むを見た。
ブロンズタイムはもうゴールなのか。やっぱりまだまだだ。
でも去年は四合目の看板位で1:30:00を見た。
去年より進んでるぞ、脚もまだ力が入る!
それだけですごく前向きになれた。

カーブを右に曲がると山岳スプリント区間の計測スタートがあった。
完全に存在を忘れていたのでちょっとびっくりした。
そうだ、こういうのもあったな。
力んでいたのか、肩のハリを感じていた。ちょっと痛い。
下ハン持って漕ぐ。変かもしれないが、この方が楽なのだ。
もうちょっとで平坦なはず…!

気づいたら平坦だったかも。
下山してる人から「こっから平坦だぞー!!」という掛け声もあったのを覚えてる。アウターに入れ、下ハンもってとにかく漕ぐ。
使う筋肉が変わって攣ったらいけないと少し気にしていた。
スピードは最高で30km/hくらいだった。

スノーシェッドを2つ通り過ぎる。
少しの勾配はアウターで乗り切る。

最後のスノーシェッド。最後の登り坂。
ゴールにいる女性の応援のマイクの声が聞こえてきた。去年と同じだ。。。!

大人しくインナーに落とす。(アウターでは乗り切れない)
思い出す去年の後悔。
エネルギー切れなのか全然踏めなかった。
最後ここで頑張るって決めたんだ!
ダンシングするも全部は続かない。
手元のサイコンは1:48:40秒を過ぎていた。1:49:00は切りたい!

最後どんな感じでゴールしたのか、覚えていない。
でもとにかく無我夢中だった。
サイコンを止めたラップは1:48:53だった。
ギリギリ間に合った!!

少し進んでクリートを外し、しばし停まって呼吸を整えていると、お友達が声をかけてくれた。おぉ、こんな人数の中でもう出会えるとは!
健闘を称えあい、写真スポットに並んで撮影。
サークルのお友達にも会えた。中には目標を達成できたお友達もいてなによりだった。
地上の曇りからは信じられないほど、五合目は晴れていた。
富士山チャレンジ、成功🗻✨

お友達と

下山編

予報では10時過ぎから雨模様ではあったので、下山したら雨が降ってるかもしれない。去年に引き続き、感動するくらい整然と並べられた下山用荷物を受け取る。受け渡しのスタッフの方と目が合い、ヘルメットのゼッケン番号を読んでもらってる間に、別のスタッフの方によりもう奥から荷物が運ばれてきた。仕事が早い!!
更衣室で着替え、上下レインウエア・テムレスと、歩いたら汗ばむ装備にチェンジ。途中で止まるのは危ないし。
あんなに悩んで荷物にいれたお菓子も、下山したらうどん食べるしなと、パス。

富士山メロンパンにはもう行列ができていたので諦め、10時過ぎには下山開始。
ゴール直前の坂は登ってくる人達にちょっと恥ずかしながらも声を出して応援した。自分が力をもらったから、誰かの力になるようにお返ししたい。

3合目あたりからだんだん曇ってきたが、雨が降っていることはなく会場に帰ってこられた。
去年は郵送で送られてきた完走証を今年はその場でもらう。
ちゃんと1:49:00は切れているかな。プリンターで印刷されている間、ちょっとドキドキ。
1:48:50でした!サイコンより少し早い。
ブルーリングをもらって、エイドとして提供されている吉田うどんを食べる。ノンアルコールビールの配布もあった。
サークルの別のお友達とも偶然に出会えた。

最後EXPO会場でサークルのお友達に会えるかトライしたものの、ここで雨粒がポツポツしてきた。流れ解散してしまったようで結局会えず、雨もあるので会場を後にした。

3kmほど漕いで駐車場に戻り、タオルで拭きながら自転車を解体していると、雨はどんどん本降りになってきた。急いで自転車を積む。
雨に降られず吉田うどんも食べられて、巻き上げなどのダメージがほぼなく駐車場に戻ってこれたのはラッキーという他ない。

普段着に着替える予定だったものの雨ざらしの状態でそんな余裕もなく車に乗り込んだので、すぐ傍のふじやま温泉に寄っていくことにした。
バナジウム温泉やジェットバス、寝湯や炭酸泉など色んなお風呂を全部堪能した。本降りだったので露天風呂に行く状況ではなかったのがちょっと残念。

吉田うどんじゃ足りないということでw、浜松餃子&チャーハンを食べて帰路につきました。

雛鶴峠を通りまた峠観光しながらw、上野原ICで高速に乗り都内へ向かう。
自分「しなしろしまで帰ってきた!」
お友達「いなぎし(稲城市)ね」

もう何十回も通ってるのにいまだに読み方を間違える。

自宅ピックアップから始まり、峠に宿に自宅にと届けてくれたお友達、2日間本当にお世話になりました!ありがとうございました!

総評

事前準備もせず迎えたものの、自己ベストを出せた。
1時間45分という目標はまたしても達成できなかったけれど、去年の反省も払拭でき、非常にやり切った充実感がある。
なによりもとにかく集中していた
勾配が急だとか、長いとか、ネガティブなことは何も感じなかった。
周りの人がどうとかも、去年より全然気にしてなかった。(ファットバイクはビックリしたけど)
この精神状態が良い結果をもたらしたんだと思う。

登りの練習も大してしなかったけれど、DNFした8,000mupの山伏峠ブルベも、金精峠も、奥武蔵グリーンラインも、碓氷峠も、直前の都民の森練も、きっと繋がったんだと思うと嬉しかった!

目標を達成できて笑顔の人もいれば、悔しい思いをする人もいる。
本気でタイムを狙う人もいれば、完走をチャレンジする人もいる。
外国人の方もいて、色んな年代の人たちが、一堂に会してみんなで頑張る大会。
タイムもあるけど、やっぱりこの雰囲気が楽しい。
来年は…わからないけど、きっと出ることになるでしょう!

持って帰ってきた金精軒の生信玄餅は悶えるほど美味しかった。
これは特筆しなければならない。

また買う

走行にあたり

・気温 13℃〜15℃  (五合目は9℃)
・天候 曇→やや晴れ→曇→雨
・服装
【出走装備】
メッシュインナー、夏用ロングジャージ、ハーフタイツ、レッグカバー、メリノソックス、ジレ、夏用ロンググローブ、コンパクトポンチョ、エネルギージェル

【下山装備】
冬用長袖インナー、裏起毛冬ロングジャージ、冬用ジャケット、レインウエア上下、レッグカバー、防寒テムレス、ウォームキャップ
お菓子、ペットボトル、鍵、ライト、現金少し
<使用せず>冬用ロングタイツ、冬用グローブ、替えメリノソックス、ネックウォーマー、カイロ

【自分的必須アイテム】
グランフォンドウォーター、レインホッパー、グリナ、耳栓、アミノバイタル → 芍薬甘草湯もあると良かった

【予備装備】
半袖メリノインナー

お読み頂きありがとうございました!




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