最高の誕生日を過ごしてみる
毎年誕生日は鬱屈とした気持ちになってしまう。ぜんぜんおめでたくないし、でも『お誕生日おめでとう』という言葉が似合うような生き方をしてきたかったとも思う。後悔はしてないけど、漠然とした罪悪感のようなものに身を包まれて、塞ぎ込んでしまう。
けれど、たまには前向きに過ごしてみたいと思った。昨年から今日に至るまでの時間がこれまでの人生であまりにも辛く、死を最も近くに感じたからだろう。そんな環境にありながらも死を選ばずここまでやってきた自分。きっと何かしらの希望を持って進んできたのだろうから、私を応援するためにも楽しい誕生日をすごしたいと思う。
てなわけで、今日は思いつく限りの最高の誕生日を実行します。
BUMP OF CHICKENのHAPPYを聴く
歳をとって真っ先にBUMP OF CHICKENの『HAPPY』を聴く。これは毎年恒例の儀式だ。
最後のこの言葉が私の背中を押してくれる。この曲に送り出してもらったことで私はここに辿り着けたし、これからもまた歩いていく。
餅を食らう
朝はお餅を食べた。最近ブームだ。今日はユニークな形にぷくぷくと膨らんでくれた。その日によって様々な形をみせてくれるところにいのちのようなものを感じて、愛着がわく。食感ももちもちしてて美味しい。
おしゃれをする
髪を巻く
コテを使って髪の毛全体をふわふわに巻いた。ふわふわなだけで気分が上を向く。
ネイルをする
爪が可愛いだけでテンションってすっごい高まる。いつでも自分の目に入るし、体の先端が可愛いと、それがみっちりとフタを閉めて、可愛い成分を逃がさずに体内ににきゅっと留めてくれる気がする。
公園に行く
音楽を聴きながら宛てもなく歩く
邦楽を聴きながら散歩するのが好きだ。歌声や言葉に心を浸していると、自分の姿が曖昧になって、見えている景色と溶け込んでいくような感覚になる。
誕生日だから、いつも支えてくれるBUMP OF CHICKENと道標になってくれるエレファントカシマシを中心に聞いた。
冷たい風ややっぱり塞ぎ込んでる自分の気持ちに影響されたからか、しんみりとした曲が沁みた。
Small World
これ私のこと歌ってるのかな?って思うくらい、冒頭から終わりまでずっと共感できて、泣きたくなってしまう。
誰にも言えなくて、解決しようも無い悲しみや孤独に寄り添ってくれるBUMPの優しさにずっと支えられている。
風
『風』は以前から好きだったけど、今までで1番存在を近くに感じた。
常にこんな気持ちでいる。
でもこうなるしかなかったし、それが最善を選んだ結果辿り着いた場所だと思う。多分これからもこうやって生きてく。未来が今より良くなる確信なんてない。そもそもどうなるかわからない先のことを考えたって今の私は変わらない。それならば、今の私の最善を選んでいきたい。
この世には色んな人がいるし、幸せの定義も価値観もそれぞれ違う。だから私のことは私が判断する。『幸せ』と言うには気が引けても、『最善だった』とは言ってやりたい。
花を見る
お花を見たいが、生憎この寒い時期に可愛いお花の姿を見るのは厳しい。そう諦めながら歩いていたけれど、チューリップが咲いていて嬉しかった。アイスチューリップと言うらしい。こんな寒い中、根を張って芽を出して、さらに寒い地上へと身体を伸ばしている。綺麗な花を咲かせて凛と胸を張っている姿はとても立派に見えた。
ちなみに写真の空はフィルターで合成した。合成感が否めない。
電車に揺られながら本を読む
電車の絶妙な揺れでしか得られない心地良さと集中力ってあると思う。特にお昼すぎのまどろんだ雰囲気が好き。空間のとろみが増してる気がする。
その中で活字を読むと、より文字がなめらかに頭の中に入ってくる。一段と私と物語の境界線が曖昧になる。
今日は川端康成の『みずうみ』を持ってきた。
川端康成の綺麗な言葉がするすると脳の中に入ってくる感覚は気持ちが良い。
オムライスを食べる
オムライスってなんでこう幸せになるんでしょうか。楕円形のぷっくりした形。愛らしい黄色。華やかな赤色。幸福の塊のような存在。もちろん味も幸せで溢れている。チキンライスのわずかな酸味。それをそっと包み込む懐の深い卵。彼らを祝福するように賑やかにはしゃぐケチャップ。個性豊かな3人が仲睦まじく穏やかな時間を過ごしているのが目に浮かぶ。オムライスは平和の象徴。
ちなみに、私はチキンライスをしっかりとした卵で包んだシンプルなものか1番好きだ。
プリンアラモードを食べる
オムライスが『幸せ』なら、プリンアラモードは『夢』の象徴。ホイップクリームやフルーツやもりもり皿の上に飾り付けられているとるんるんする。キュートなうえに品があるのも素敵。
入口に面した席だったので、道を歩く人に見せつけるように食べました。
プラネタリウムに行く
プラネタリウムが好き。綺麗だし。それに何億年とか何光年とか、自分の理解を超えたでっかいものの話をされると、無心になれて良い。何も考えない、考えられない、その時間が大好き。
単純に目に映るものが綺麗だからなんだろうけど、感動を得られるのも良いところだ。何も考えなくて良いのに感動できるってお得。
天祥院英智くんを感じる
偶然、プラネタリウムでオリオン座大星雲の話がでてきた。
『星のゆりかご』という単語を聞いて英智のことを思った。フィーチャー1のストーリー、大好きだよ……
アイドルの曲を聴きながら歩く
邦楽を聞いて歩いてるときと、アイドルの曲を聴いて歩いているときは確実に人格が違う。邦楽では現実を見つめ、アイドルの曲では夢を見ている。
アイドルが歌えばたちまち幸せが生まれるからね。アイドルってすごいね。
アイマス、あんスタ、うたプリの好きな曲を詰め込んだプレイリストを聞いていつも歩いている。今日はなかでもとびっきり好きな曲だけをピックアップした宝石箱のようなプレイリストを聞いた。
WONDER☆RONDO
Never-Ending Stage!!!!
スマイル・エンゲージ
プリンセス・アラモード
次から次へとアイドルに『ようこそ!』『おいでよ!』って招待してもらえるの最高!幸せの最骨頂だと思う。
ママの作ったハンバーグを食べる
リクエストしたらつくってくれた。ありがとう!
最も慣れ親しんだ味。多くは語らず。相変わらず美味しい!
バースデーケーキを食べる
家族が歌ってお祝いしてくれて、泣きそうになった。
暖かいのが込み上げてくるのと、鼻の奥がツン、となるのとのハーフアンドハーフでどんな顔をすればいいのかわからず、誤魔化すようにケーキを詰め込んだ。本当に本当に嬉しい。それしか言葉が出ない。幸福です。
推しに祝ってもらう
ありがとう!!!!!
ありがとう!!!
ありがとう!!!
ありがとう!!!
大好きな人達にお祝いしてもらえるなんてなんて幸せなんだろう。
アイドルの姿を見る
あなたたちを愛しています。生きがいをくれてありがとう。
1日を振り返って
見直してみるとそれなりの文量になった。めちゃくちゃ楽しんでるじゃん。
このように意識すれば、誕生日だって全然楽しく過ごせる。自己嫌悪になんて浸かっていないで、開き直ってやればいいのだ。どうせ死ねないし、これからも生きてくし。
日常には幸せが沢山眠っている。心が躍る瞬間をひとつひとつ大事にして、1秒でも長く安らかでありたい。辛いことから目を背けるのは逃げなんかじゃない。向き合っても果てがないし、誰も自分を褒めてくれない。私は救われない。
私を救うために、良い思いで過ごせるように、私が行動しなければならない。その為にこれからもこうやって自分の機嫌をとっていく。
つらいことはまだまだたくさんあるけど、今年も乗り越えていこう。精一杯生きよう。
おわり
https://wavebox.me/wave/7phmzm43ecf7zi4y/