心と体にいいこと #046
NIPPON 「Mottainai」 美徳・・
日本人がよく称えられる『美徳』。
スタジアムでの試合後に、
勝っても負けても、
あるいは日本戦以外の試合観戦後も、
日本人が率先してゴミを拾っている
様子がよく取り上げられます。
また、「Mottainai」「Omotenashi」
というフレーズも、国内外で話題に
なりました。
日本人って、何て素晴らしいんだ!
ブラボー!!って感じですね。
しかし、日本人の美徳感覚として、
この精神は私たちの底流に
受け継がれていますか?
例えば、「フード・ロス」。
日本では、かなり以前から問題に
なってきています。
しかし、その課題の克服には、
とても時間がかかりそうです。
そもそも、こういう話題が各方面で
あがるということは、
フード・ロスに対する私たちの感覚が
鈍っているということですよね。
日本人の「Mottainai」という意識が
薄れ、そのことに鈍感になっている、
ということです。
「フード・ロス」が大量に発生する、
それは日々の生活や経済活動上の
必要悪・・と認められてきた。
どうしようもないと、見ないふり
(黙認)をしている人も多い。
だから、キャンペーンを!
ということですよね。
「mottainai」という精神や意識は、
日本人特有のもので美徳である!
と思われること、私が個人的には
どこか気恥しいことに思って
しまいます。
日本的といえば、「頑張る」という
意識・行為も美徳とされています。
必死に、ひたむきに、文句を言わずに、
黙々と頑張って、何かを成し遂げる。
とても素晴らしいことと思います。
それが、やらされている、
のではなく
自分の意思と目標に
従っているならば・・です。
しかし、上意下達命令型で、
周りの顔色を見て忖度しながら、
ただ「がむしゃら」に頑張る!
それが美しき日本人魂だぁ~!
というのはどうでしょう。
「この試練は、あなたなら絶対に
乗り越えらえる!」
「神様には、あなたにはできる
ということが分かっているから
試練を授けてくださる」
という言葉もよく耳にします。
この発想は、
人よりも頑張らないと成長できないし、
周りからも決して認められない、
という思考に繋がっていきます。
恐れや不安が先に立つ感覚、
というものに近いですね。
そんな中、人々は自虐・自責し、
劣等感に陥り、さらには
自分の前途に絶望します。
そして、周りからは
「世間や自分に負けた人だ」と、
言われてしまいます。
そもそも、「勝ち組」「負け組」
という表現もどうかと思います。
しかし、それを口にすると、
「負け組」ってそう言うんだよね!
なんて言われちゃいますよね。
戦後70年以上が経ちました。
人々の意識や生活が多様化して、
様々な人生観・死生観が
認められる時代、と言われます。
大量生産・大量消費の時代は
終わった!!と、政府・学者・
メディアは声を揃えます。
なのですが・・・、
この世の中は、なかなか
思うようにはいかないですね。
身の回りのものごとを大切に思い、
丁寧に扱うこと・・・。
当たり前のことのはずです。
日本人に限らずにね。
それは、モノでも、考え方でも、
人の命であっても同じはずです。
世界を変えることは難しいです。
しかし、自分のことならば、
少しくらいなら変えられます。
自分の気持ちや価値観を信じ、
でも頑固にならずに、
時には修整しながら、まずは
自分を大切に思い、周りにも
笑顔と優しさを届ける。
そんな日々を、穏やかに
送りたいものですね・・。
他人のものばかりではなく、
自分のモノサシも持ち出して、
しっかりと推しはかってください。
大丈夫。大丈夫。。。ですよ。
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