個性

有休消化で長期休みがあったので実家に帰省した。両親は相変わらず元気で、2月末に1歳を迎えた犬も相変わらず元気だった。1歳ともなれば多少落ち着いているかと思っていたがとんでもない。大きくなるのは身体だけで中身は相変わらずの幼稚っぷりだった。

以前同じ犬種を飼っていたということもあり、当然だが犬にも個性があるのだとつくづく感じる。

以前の犬は父親が大好きだった。仕事から帰ってくると真っ先にお出迎えをして猛烈な反応を示したのに、今の犬は見向きもしない。良くて首を軽くもたげる程度。父親は寂しそうだ。

また、とても人懐っこい。以前の犬は他人や他の犬に異常な警戒心を持っていたのに、今の犬は警戒心のかけらもない。誰にでも、どの犬にも尻尾を降って愛想をふりまく。育ちはあんまり変わらないので、先天的な個性としか言いようがない。

身体的特徴もだいぶ違う。今の犬は後ろ足に軽い障害めいたものがあって、びっこをひきながらでないと全力疾走できない。あまり走らせると障害がひどくなってしまいかねないので、走らせないように遊ぶことも多い。おもちゃを引っ張りあったり、木の枝を引っ張りあったり。

そんな遊び方をしていたら前足がとても強くなった。肩幅が広いというか、胸板が厚いというか。とにかく前足回りが逞しい。顎も強くなった。どんな木の枝も噛み砕ける。家の木の椅子は肘掛けが食われて消失していた。

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足が短く見えるのは錯覚ではない。実際短い。足が短い上に胸板が厚い。そして顎が鍛えられたためか、頭が大きい。ボディービル体型。サモアのK-1ファイター。インファイトを得意とするパワー系ラブラドール。

たっぷり遊んでたっぷり食べてたっぷり寝て、日に日に強く、大きくなっている。もう本気で襲われたら勝てないと思う。

恐ろしいから実家に滞在中は必死に媚び売った。いっぱい遊んであげて、いっぱいおやつあげた。犬の機嫌をとっていたら休暇が終わった。情けない。もっと筋トレ頑張ろうかな。



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