やりたいことがわからない。それでいいんです【キャリアの悩み】
私、バクティ・シュリーはIT企業の人事(採用担当)として働きながら、ヨガを伝える活動をしています。
人事や、前職が転職エージェントという職業柄、いろいろな立場の方からキャリアに関するご相談を受けることが多くあります。
今回はその中でも特に多いお悩みと、それに対する、1つの解決策をご提案していきたいと思います。
このままでいいのかな?ってモヤモヤする。けど、特にやりたいことがあるわけじゃない。やりたいことがわからない。
一番多い、キャリアのお悩み。ズバリこれ。
今のままでいいのかな?なんかモヤモヤ。
でもこれがしたい!っていうのがあるわけじゃないし、何ができるのかもわからない。やりたいことがわからない。
周りの人は目標に向かって頑張っててキラキラしてる気がする。
妙に劣等感を感じてしまう。
学生・若手・経験者、年齢や経験、職種、業種に関係なく、この悩みを持っている人はとても多いです。
それだけ現代人に普遍的な悩みということですね。
悩んでいるのはあなただけじゃない。
周りもみんな悩んでるんだ、まずそれがわかると少しだけ気が楽になりますよね。
やりたいことがわからない、って健康な証拠です
やりたいことがわからない、ってヘンなことじゃないし、その悩みが持てるのは健康な証拠です。
そのことをまず知りましょう。
やりたいことがわからない、つまり、やりたいことをわかりたい(自分を理解したい)という欲求があるということ。
自分を理解したい欲、自己実現欲求というのは、身体が健康でないと沸いてきません。
マズローの欲求5段階説がわかりやすいですが、生物としての健康が保たれていて、身体的に安全な状態にないと、自分がやりたいことを知りたい、なんて欲を持つ余裕は出てきません。
まずは悩める自分、健康なんだ!よかった、幸せなんだ!ってちょっと肩の力を抜きましょう。
そして、ひとは自分のことが一番わからないもの。
例えばお医者さんでも、自分で自分のことを治療したりはできませんよね。
美容師さんでも、自分でカットもカラーもやっちゃう人はなかなかいないはず。
採用担当者も、キャリアについて人に相談したりもします。
ひとは、自分のことが一番わからない。まずはこれが普通なんだと理解し、ひとに頼りましょう。知人や家族に話すのもいいですし、専門家もいます。
だから採用担当者の仕事も存続してるわけですね。笑
ヨガ的に言うと…
自分のことがわかっちゃったら、むしろこの世でやるべきことは無いと。
自分のことがわからない、わかりたい、やりたいことがある、やりたいことを見つけたいという「やりたいこと」がある私たちには、まだまだこの世でできることがあるってこと。
最高じゃないですか?
やりたいこと、ってどうやったら見つかるのか
では、自分がやりたいことってどうやったら見つかるのでしょうか?
本を読む?
ネットで調べる?
自分探しの旅に出る?
占い師に見てもらう?
これらの方法もいいのですが、やりたいことを見つけるために必要なのは、ズバリ『行動すること』。
人は、過去の経験からものごとを判断して生きています。
オンラインの情報、人から聞く情報も有用ですが、自分の目で見たこと・耳で聞いたこと・体で経験したこと以上にリアルにイメージできるものはありません。
目の前に、やってもいいかな、興味があるなというものが現れたら、まずはやってみることって大切。
すべてを100%の力で経験するのは私たちの人生の長さ的にも、体力的にも難しいですが、まずは本を読んだり話を聞きに行ってみる、より詳しい情報を得ようとしてみる、さらに興味が沸けばやってみる、という少しずつのアクションが次の瞬間の自分に何かヒントを与えてくれるはずです。
いつか点がつながり、線になる時が来る
私自身も、今は人事×ヨガを伝える人として活動していますが、自分の生き方やキャリアがこうなることなんて5年前には全く想像がついていませんでした。
いろんなことを学んだり、いろんな人と関わっているけれど、この先何を目指していけばいいんだろう?
本当にやりたいことって、いつか見つかる日が来るんだろうか?
私はどこに向かってるんだろうか?
本当に人の役に立ってるのかな?
毎日がどこか不安で、自問自答の繰り返しででした。それでも今の私の『やりたいこと』は、その自問自答の期間があったからこそ。
その時に学んだこと、出会った人など、どれひとつが欠けても今の自分は無いと今になって思います。
やりたいことがわからない。
当事者としては不安ですし、何かの答えをすぐに求めたくなります。
いつか、点が線になる時が来ます。
そして、何かヒントやきっかけがほしくなったら、そのサポーターである専門家にも少し頼ってみる。
もしそのお役に少しでも立てれば…と願う次第です。
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