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『毎日が同じことの繰り返し』それって贅沢なことなのかも

会社、組織という場所にいるとどうしても出てくる、悩み。
仕事の悩みにヨガ的にアプローチすると、どんな答えが出てくるのでしょうか?

毎日が同じことの繰り返し

特に20代前半、社会人として仕事を始め、少し「はたらく」ということに慣れてくるとよく出てくる悩みです。

毎日が同じことの繰り返し、の何が悩みなのか

毎日が同じことの繰り返し。これは「事象」であり「悩み」ではありません。
毎日が同じことの繰り返し、それってダメなことですか?
そうではありませんよね。
私たちの人生は、だいたいが「日常」の繰り返し。
人生を振り返って、あの日は特別だったなぁ、なんて日はめったにあるものではありません。

じゃあ、なぜそれに悩むのか?
なぜそれが嫌だと感じるのか?
それは、毎日が同じことの繰り返しだから飽きる成長している実感が無く不安、という、カッコ書きがあるからではないでしょうか。

飽きる、って本来ものすごく贅沢なことなんです

飽きる、って本来とっても贅沢なこと。
生死のはざまにいたら、飽きてるヒマなんてありません。
毎日を生き延びられただけで感謝の思いでいっぱいになるはず。

逆に言うと、飽きることができる環境にあるんだな、っていうことをまずは受け止め、ありがたいな、って(最初は無理やりにでも)思って、仕事をとらえる視点を少し変えることもできるはずです。

  • 今、目の前にある書類にどれだけの人が関わっていて、それが世の中にどのようにアウトプットされていくのか

  • そのアウトプットまでの過程がもっとスムーズにいくようにするには、何かできることはないのか

  • 同じことの繰り返しって思えるほどに、質の高い書類を作ってくれたのは誰なのか

  • 同じことの繰り返しって思えるほどに、環境を整えてくれたのは誰なのか

最初は、なかなかとらえ方を変えるのって難しいです。
私も難しかった。
一番最初の転職をしたのも、『飽きたから』っていうのもかなり理由に含まれてました。理由もわからずただ図面のチェックを毎日してる。この仕事って何なの?何の役に立ってるの?私って居る意味あるの?辞めようかな…と。(あー恥ずかしい…)

考え方を変える、変えようとすることを拒んでいてはいつまで経っても、『飽きる』ことからは逃げられません。
だって、せっかく会社という組織から仕事を与えてもらってるのに、満足できず文句を言ってるわけですから。環境が変わってもまた同じことが起きるのは自然な流れです。

感謝すると、飽きないし、どんどん仕事が楽しくなる

すぐに仕事に『飽き』てしまう自分が嫌で、とにかく仕事があることに感謝し、その背景に居る人がどんな人なのか、その人は、自分の上司は、自分のチームメンバーは何が実現すれば嬉しいのか?を妄想しながら仕事をしてみるようにしました。
すると、『飽きる』頻度が劇的に下がりました。
むしろ、毎日が楽しくてしゃーない。
仕事がすごく楽しくなりました。

忙しい時もあるし、なかなかうまくいかなくてイライラしちゃうこともあるけれど、次々と「あれもやれる」「これもやれる」ってことが出てきて仕事のアウトプットも変わってきましたし、「今はやり切ったから勉強タイムにしよう」と時間を有効に使えるようにもなりました。

与えられた環境に満足すること。感謝すること。すると仕事ができるようになる説

今いる環境、与えられた仕事、ポジション、お客さん、上司、仲間。
いまこのとき、にまずは満足すること、感謝すること。
そうすることで、自然と人とのコミュニケーションの取り方が変わったり、仕事の質が上がったり、仕事以外の面での時間の使い方も変わってきます。

ヨガの教えでは、よく「今に満足する」ことが大切だと教えられます。
今に満足する、ってこの6文字からなかなか行動や考え方を変えるのって難しいなって思うんですが、「今目の前にあるもの(仕事や状況や人)」があることに、まずは有難いことだなと感謝して、その背後にいる人とその想いに目を向けていくと、仕事ができるようになっていきます。
そうすると、新しい仕事の話をいただくことも増える。
飽きてる暇、無いですよね。

ヨガ哲学的に言うと。

A self-realized man has no purpose to fulfill in the discharge of his prescribed duties, nor has he any reason not to perform such work. Nor has he any need to depend on any other living being.
Therefore, without being attached to the fruits of activities, one should act as a matter of duty; for by working without attachment, one attains the Supreme.

バガヴァッド・ギーター3章18〜19節

悟った人は、与えられた義務を結果を求めずに遂行し、義務をしない理由もない。また、他の生命に依存する必要もない。行動の結果に執着せず、義務をただそれとして行いなさい。執着せず働くことで、最高の状態に達することができる。

今目の前にある仕事、人、場所、ものにまず感謝し、まずやることで、「飽き」てしまう悩みが少し解決するかもしれません。

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