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オンライン授業の顔出し

ここのところ、ほぼ毎日、オンライン授業に向けて役に立ちそうなセッションに出続けています。少し、消化不良気味を感じてはいるものの、何しろ、想像を絶する世界が待っているので、とにかく情報を集めようとひたすら走っているような毎日です。

昨日もズームのセッションに3つ参加しました。(さすがに多すぎでしたが。)

そこで気づいたことがあります。日本語を話す人の集まり(日本語を教えている人たち)の場合には、ほぼ100%が顔を出します。知っていても知らなくても、それは関係なさそうです。そして、顔をずーっと出します。時々、隠れても、やっぱりすぐに顔を出して参加します。みなさん、「うん、うん」うなずいたりして、顔を見ることで繋がっている感じが強いです。

しかし、日本語を話さないズームセッションの場合(ここでは大学関係者になりますが)、つまり英語で行われるセッションに参加している場合には、顔出しが半分以下になります。最初から最後まで出さない人も多いです。これは、顔見知りばかり50人余りが集まるミーティングでも同様です。面白いのは、プレゼンターによっては、落ち着かないからと顔を出さない人もいます。そして、「みなさんも、カメラをオフにしてくださいね!」と明るくアドバイスされます。そして、みんながカメラオフ。そんな中で、セッションはサクサクと進んでいきます。

昨日、参加した3つ目のセッションでは、33人の参加者がありました。プレゼンターは何も言いませんでしたが、顔を出していたのはプレゼンターを含めて5人だけでした(何度かチェックしましたー笑)。こうなると、顔出しはもう、関係ないんだろうなあと言うのが印象です。

顔を出して参加した場合と、出さなくて参加した場合を比べてみて、満足度に差があったかといえば、そういう印象はありません。どのセッションも学びは多く、特に3つ目のセッションは「反転授業」についての話だったので、参考になることが多かったです。

学生対象のセッションじゃないから、顔出しは関係ないんじゃないかと思う人もいるかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。

昨日聞いた話では、カナダではオンライン授業はズームに限らず、安全上の問題から顔出しをさせない中学校や高等学校もあるそうなので、顔出しはどうやらしなくてもいいと言うのが一般的なようです。顔を出さないと教育的効果が期待できないのではないかと言う意見があるのはわかりますし、私も学生が元気かどうか確認したいなあと言う気持ちもあります。顔を見ることで確認できることや学べることもたくさんあります。でも、学習者が危険に晒されるようなことはやはり、避けなければなりません。そう言う理由から、学校によっては、オンライン授業での生徒の顔出しが禁止になるのではないかと思います。少なくとも、カナダでは顔出しは、学校が生徒に強制したり、先生が強制したりすることではないようです。

学生の意思ではなく、学校が顔出しを禁止する。数週間前にも聞いた話でしたが、顔出しをしないから、同期はやめて非同期の授業しかなくなった高校もあったのには驚きました。事態は、刻々と変化している模様です。

このような展開になるとなおさら、学生に顔出しを要求できないでしょう。しかし、日本やアジア圏では先生によっては顔出しを要求して、それに成功している、つまり学生は、顔出ししなければいけないとのスタンスで授業を進めているところもあるようで、半分感心しながら話を聞いています。

コロナがなかったら、経験することはなかったようなことばかり毎日続いています。コロナとの共存は始まったばかり。一つ一つ問題に向き合っていくしかないのだろうなあと思う毎日です。






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