6年ぶりの医学部再受験中の化学の勉強【再現性0】【Anki,iPad】

こんにちは。お世話になっております、バトルフェイス木村です。
医学部再受験中、ブランク5年の勉強に使った参考書類をメモしておこうと思います。間違いなく再現性はありませんが、学習の上でのロジックは事実として残るので…何かしら後進に参考になれば。

noteの要旨は
①一般的な勉強の経過と成果
②ICT機器(iPadとAnki)を活用した成果
です。

【化学の成績(偏差値)】
全統①70.4 全統②66.7 全統③69.0
京大OP①50.4 河合共通②71.4 共通③68.8 共通テスト本試 93点


⓪使用した参考書一覧


①教科書(東京書籍)

②化学の重要問題集(2016)

③東北大学の過去問(東進過去問データベースを印刷)
④化学の一問一答

⑤河合塾 トップハイレベル総合化学(夏期講習・冬期講習、古川先生)
⑥Anki-Pro(3,000円分課金)

①参考書の使用順や考え方

★とにかく時間が無いので基礎知識を先に定着させる
★物理と英語はある程度出来るので、夏前までに化学と数学に注力可なので急いで詰める

■使用順


4月:理論領域を教科書で通読、章末問題等に取り組む。忘れていた用語をAnki-Proに投入し、電車の待ち時間など空き時間にずっと見ておいた。
5月:全統記述①までに理論の平衡まで完成を目標に、重要問題集をA問B問平衡まですべて解き切る。分からなかった問題は3日後に必ず復習して覚える。1日15問くらい重問を進めていた気がする。
6月:有機領域を教科書で通読、章末問題等に取り組む。絵を書いて実験などを覚えていた気がする。まったく覚えていなかったのでAnki-Proに図ごと投入して、毎日見ておく。重要問題集を終えたかったが終わらなかった記憶。
7月:無機領域を教科書で通読、章末問題等に取り組む。絵を書いて実験などを覚えていた気がする。2 とにかくどう覚えればいいか詰みかけていたので、無料で公開されている古川先生の無機の講義を見て全体像をつかんだ。

また、かっこいい理屈で覚えるのも大事だが、語呂で覚えるのも大事だと思い、大変お恥ずかしいが下のチャンネルで語呂を覚えた。

8月:京大オープンの1回目を目標に、重要問題集の理論+脂肪族の部分を終わらせるようにした。夏期講習を受講し、予習と復習をした。復習は秋や夏にもしようと思ったのだが…あまりうまくできなかった。時折理論で難しかった問題を復習した。夏期講習のTH総合化学は範囲が理論と脂肪族に絞られてるのでその分深く、古川先生の場合は計算の技術が身に着くので取って良かったと思う。

9月:化学の学力が飽和し始め、当時地方国立医学部志望だったのでこれ以上やっても仕方ないと思い始め、これまで作ったAnki-Proのみを毎日見るような形だった。後半から高分子に着手し、9月末に高校化学の全範囲を終了させた。この時点で重要問題集は高分子のB以外はすべて終わっている。時折理論で難しかった問題を復習した。

10月:やることが極めて減ってくる。高分子の重問Bを終了させ、Anki-Proの周回にも飽きてきたので、気分を変えて東進の1問1答で知識に磨きをかけることにした。問題数が相当あるのでちょうどよい。数学がずっと終わっていたので、化学の勉強時間はミニマムにした。

11月:東進の一問一答とAnki-Proの周回。この時期から東北大医学部にワンチャンスあるのではないかと思い始め、問題形式もちょうどよいので東北大の化学を10年分やった。セットではなく理論や有機のみをそれぞれ取り出して固めて解くという形であった。

12月/1月:共通テスト対策が重要なので、東進の一問一答とAnki-Proの周回を継続。基本的には緑本と青本などの予想問題集に取り組み、最近の共通化学の難化傾向に対応した。冬期講習に出て、薫陶を受ける。古川先生の僕はファンなので出たが、時期も直前の直前なので、別にマストだとは思わない。

1月共通テスト後~2月末:東北大の化学を継続して解き、時折慈恵医大の過去問の化学を解いた。しかし、やっただけでどれくらい効果があったかはわからない。試験直前3日前くらいになると延々と資料集を最初から最後まで読むということを毎日やっており、これは効果があったと思う。

■考え方


参考書のレベルは低い。そもそも目標が地方国立の医学部なので、このレベル感で良いのではないかという感じで教科書と重問を基軸とした。ただし、基礎・標準問題を取るために簡単な問題だけやるというのはセンスがないので、重問Bは軽く解けるようなレベルにして、応用は難関大の過去問や講習会で補うという形にした。新演習をやってもよかったが、時間が無かった。いま思い返すと甘えかもしれない。

②iPadとAnkiの効果

賛否がわかれるツールの2つであるが、使用感を書こうと思う。

■iPad(Goodnotes)

・問題を解くのに使ってはいけない
・まとめるツールとして有用

過去問のpdfを取り込んでiPad上で解くといったことはやはり避けた方が良いと思われる。オンライン塾講師はよくやるのだが、受験生には視認性が下がったり実際の試験と使用感が違ったりするので、イマイチかなと思う。
知識をまとめたり、できなかった重要問題集の問題をスキャンしてストックしておいたりするにはとても有用だった。絵を書いて実験をまとめたり、無機の色を覚えたりしたので、そういうまとめ方にはよく向いていると思う。

■Anki-Pro

・三日坊主にならない&春から始めるとよい

最も化学の学力を底上げしてくれたのはAnkiだと思われる。Ankiとは単語カードの電子版のようなアプリである。ひとによってはカードを作っている時間も勿体ないというのだが、電子なのでスマホですぐにできるのであまり時間の無駄とは思わなかった。(カードを作るのも勉強な気がするし)
課金して紙の参考書の写真を撮ってそのままカードにするということができるので、使う場合は時短のために課金するべきだと思う。課金しないならAnkiを使う必要はあまり無いように思える。長期スパンで効果が出てくるので、春先から始めるとよいと思う。また、基礎学力のある人はおそらく費用対効果が悪いので、木村みたいなほぼ初学者に向くのではないかと思う。


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