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備忘録その2

明治安田生命J2リーグ第26節、FC岐阜vs大分トリニータの備忘録。


【守備】
Ⅰ プレッシング
超攻撃的プレッシングを敢行。
奪われた瞬間からプレスをかけていく前に前に出ていくやり方。ただ、大分のビルドアップ隊に交わされてしまう場面が多かった。

Ⅱ 組織的守備
Ⅰとの兼ね合いでラインは高めに設定されている。
守備の基準点はボール最優先で、ライン間のスペースは空きがちになっている。

【ポジティブトランジション】
ポゼッションの確立を優先。
ショートカウンターとなりうる場面を除き、速い展開は望まない様子。
奪取後はFWの引いてくる動きだったり同サイドでパスを回すことが多い。

【攻撃】
Ⅰ ビルドアップ
最終ラインはアンカーが降りて3枚で組み立てを行う。GK使うことは少なめであった。各停のパス回しが多いためにテンポは一定で、スピードアップする場面が少なかった。フリック多用はあったがミスが多くなってしまっていた。

Ⅱ ポジショナルな攻撃
サイドはあまり使わずペナ幅での攻めに固執していた。
スモールエリアをショートパスで繋いで崩そうとする志向はあるのだろう。ハーフスペース侵入が上手くいけば、そこから裏を使ってシュートまで行く展開が2度あった。

【ネガティブトランジション】
ゲーゲンプレスによる即時奪回志向、コースの制限ができているとは言えず、効果的ではない。
予防的マーキングの実施をしていたように見えた。

大分
【守備】
Ⅰ プレッシング
守備的プレッシングを実施。開始位置はハーフウェイ付近で、タイミングとしては相手の左右に開いたCBにボールが入った時に設定されていた。連動してプレッシングを行えていたために、前進の制限に成功していた。

Ⅱ 組織的守備
ある程度高さを保った上での5-3のブロックを形成。
2ライン間の距離を閉じ、ボールサイド又は中央を閉じる。

【ポジティブトランジション】
ショートカウンターではサイドを経由して低いクロスからのフィニッシュを狙う。
ミドル/ロングではダイレクトな攻撃を志向し、縦に1本入れたところからサイドの展開、そしてクロスという流れ。トランジションではスピードを活かすためか右サイドを使うことが多かった。

【攻撃】
Ⅰ ビルドアップ
3+2でビルド部隊を形成。GKも使ってビルドも可能であり、特にGKを組み込んだビルドアップで岐阜のプレッシングを掻い潜り、前線へボールを届けていた。左右のCBまたはGKからロングフィードあり。

Ⅱ ポジショナルな攻撃
サイド裏のスペースをアタックするのが狙いであったと見える。
そこからの折り返しが攻めパターンの1つ。

【ネガティブトランジション】
リトリートで組織的守備へ移行。

【その他雑感】
岐阜はハイプレスを仕掛けるものの、大分のGKを含むビルドに空転させられ後手後手になってしまっていた。
プレスを交わされてしまうとフィルターが無いので、岐阜の最終ラインはサイドからのアーリークロスに晒されることが多かった。

岐阜はペナ幅での攻めに固執する。前半4:26〜あたりでライアンフリースが抜け出して決定機の場面のようにサイドにWGを張らせてハーフスペースを空けたかった。
また、ボールを止まってもらうことが多いので、スペースが余計に無くなかなか厳しいところ。


以上となります。大分はいいチームでした。賢星は頑張ってほしいなー。

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