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ほかひびとの歌集

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ほかいびとの歌(弐)

 青々と 光る山川 抱え持つ
 此の地を祝ふ 歌がふみよと

 青々と 栄える草木の 息吹受け
 生きる人らの 道は明るし

 種ひとつ 出ずれば伸びる 地の上に
 雲の上にと 実り豊かに

 奥山に けもの静かに 眠る地の
 草木の音は 今日も静かに

 古くより 山と人とが 創る地よ
 ももちよろずの 魂光る地よ

 此の地を寿ふ身は 葦の如く
 その魂は 想ふ刻に 繋がり 送り
 幸う心の深

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ほかいびとの歌

ほかいびとの歌

 乞食者(ほかいびと)。
 予祝で、寿ふ(ほかふ)、祝ひ(ほかひ)人。

 家々を 回り言祝ぐ 乞食者(ほかいびと)

 ほぎびとよ 言葉を祝ぎて 呪い(まじない)す

 予祝を発する 生業として
 祝いうた、ほきうた(寿き歌)を詠み 物乞いす

 よごと、よみうた、ほきうたと
 くにみ、たみほめ、むろふき(室寿き)と
 ほめる、ことほぐ、ことだまと

 言が事とし 現れる

 歌を詠み 言挙げ 

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