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野生の非商業志向ポッドキャストを探せ!

自らポッドキャストの配信をしている私ですが、正直に打ち明けますと、僕はあんまり他所様のポッドキャストを聴かないのですよ。

ラジオ習慣がないポッドキャスター

そもそもラジオとかを聴く習慣も全く無かったですし、近年、よく耳にする何かしら作業をしていても、耳は空いている事が多いという音声コンテンツ売り文句にも「ん?」という感じで…。まぁ、普通に音楽聴くしね。

あと、オーディオブックとかもね、僕の本の読み方には合わないんですよ。気になったらすぐに前ページに戻ったりとか、目次を読み直したりとかで本の中を行ったり来たりするので、流石に音声で巻き戻すのは面倒臭い。結局、文字で読むのが一番、心地良かったりします。活字も好きですしね。

基本的に人混みが苦手(音の情報量が多い)、他人の話し声もノイズに感じてしまう、多分、音に対して人より敏感なのではないかと思います。
なので、人の話し声を聞くよりかは断然、音楽を聴くという結果になってしまいます。

僕の創作インスピレーションの六割方は音楽なので、どこかの異世界に入る為に音が欲しいなという時は大抵、音楽を聴いております。一般的な人にとっては、間違いなく雑音の部類に入るであろう轟音ヘヴィメタルとかを聴いても何故かノイズには感じないし、むしろヘドバンしながら作業し出す程ノリノリになる時もあったりで、不思議なものです。何故か、音楽は一度も雑音と感じた事は無いし、全くの無音にしたい時は何も音は入れないし、完全に自分の世界に入りますね。

そんな経緯で、ラジオやポッドキャストを聴く習慣を持っていないにもかかわらず、自分でポッドキャスト番組を運営して、市場調査無視のナメた態度で日々更新してきた訳です。恐らくは、未だに聞き手側の考えや求めるものを真に理解出来ていない事は間違いないです。

これはもう立派な舐めプと言えるんじゃ無いだろうか。


リサーチは大事

相変わらず、全く再生数が伸びない現状を憂い、最近はちょこちょこ市場調査したりしてます。休止してた期間もありますが、約一年やって、ほんと今更にはなりますが。具体的には、どれだけ手をかけてるかとか音質とか長さだったり。まがりなりにも前身のラジオから始めて活動期間は二、三年以上はありますので、ラジオにおいて機材だったり、どういうシステムを構築してるかは聴けばわかります。

国を乗り越えてしまっての話をすると、アメリカでは、ポッドキャスターがユーチューバーと同じぐらいの地位を築いていると聞いたりします。しっかりマネタイズ出来て、それで生活出来るレベルであるらしいです。周知の事実ですがアメリカの様なクルマ社会においては、それぐらいラジオ型音声コンテンツの地位が確立されている。もう、伝統や文化なんでしょうね。一昔前、まだCDが全盛だった時代に、アーティストにとって最も効果的な宣伝メディアがラジオだったという前例もあったりします。土地が広く、国内で頻繁に長距離を移動する国においては、旅のお供に土地の情報、土地の音楽、土地の人々を知る為の立派な情報メディアと言えるでしょう。

所変わって、日本の社会はアメリカ大陸、ひいてはヨーロッパと違ってクルマ社会ではなく、人口が集中する都市部の人達は、日々の移動に公共交通機関を利用しています。

日本の人口は減少していって、どんどん便利な都市部に人口は集中していく。地方と違って都市部では最早、車を所有する必要は無いし、自動運転の技術が発展していったら所有する時代は間違いなく終わる。

クルマ社会では無い、公共交通機関の移動での時間ってどれぐらいあるんだろうか。一度、職場の同僚達に片っ端から聞いてみた事があります。当然、個人差はあるのですが、耳にイヤホンを突っ込んでいる平均時間は15分〜30分ぐらい(その辺りの時間を考慮してポッドキャストの尺を決めていたりします)で、その尺を越える番組は余程、好きにならない限りは聴いてもらえないのが現状かなと。

しかし、30分以内の限られた時間を、YOASOBIやBTSと戦うのとかどんな無理ゲーだよと。


創作の皮を被ったビジネス、いや、ただのビジネスか

文化という土壌が無い分、継続して聴いてもらおうと思えば、それはもうキャラクターや企画力かなと思ったりします。持って生まれたものや、センスの世界なので、難しい部分はありますよね。

ただ私見ですが、大多数の目に入る様に水面に浮かんでくる番組のほとんどは、金の匂いだったり地位や名声の香りがぷんぷんして、どうも自分が目指すモノとは違うなと感じてしまいます。これはもう、ポッドキャストだけではなく、例外はあれど世の中の全ての創作物に対してにはなりますが。

視聴数稼ぐためにSNS等を巧み使ってガンガン積極的に営業かけるとかは大事なんでしょうけどね。どうも、真贋の見分け方が未だに分からなくて、納得出来なくて消化しきれてないのが現状です。
特定の誰かを攻撃するつもりは毛頭ないですが、なんか聴きしない絡みもしないのに、自番組の再生数の為だけに、フォローするのやめませんか?そこに創作においてのリスペクトなんかこれっぽっちも無いし、すごい虚しいなぁと感じます。マジで、表現者としての恥を知れよと。初期衝動だった目的は何なんだよ。思い出してくれ。

お金、地位、名声、追い求める事が別に悪いとは思いません。真っ直ぐにそれを追い求める事を僕は肯定的に好意的に捉えています。人間は欲深い動物なので、誰しも持ち合わせている生きていく為に重要な要素だと思います。僕自身も大差ありません。それが一つの原動力であるのは間違い無いです。

ただ、自分が大事にしてる事であったり本当にやりたい事に対しては、嘘はつきたくないです。お金、地位、名声を追い求めたとしても誰かを傷付けたり、騙してまで欲しく無いです。創作活動ってのは人を救うものではあれど、決して人を傷付けたり不快な思いをさせる為のものでは無いはずです。

完全に思い込みや盲信に近いですが、僕個人は真の狂った表現者はノンビジネスライクというのがあって、皆んな大好きマルタン・マルジェラ然り、藤田嗣治然り、お金や名声とかどうでも良いと考えているんじゃ無いかと。余談ですが、大体、生活能力やビジネス感覚が無いので、優秀なパートナーが側にいるような気がします。


真の表現者の居場所は?

日本においてポッドキャストという音声コンテンツ市場が、まだ未熟だからかなのか、見付けにくいです。何がって、本物がです。ひどく個人的な本物にはなりますが、再生数とかお構い無しに突っ走ってるポッドキャストが聴きたいのです。シンパシーとか云々もあったりしますが、やりたい事をやりたい放題やってる人達は、間違いなく面白い!

自ら声高に宣伝する事も無く、信念と共に真っ直ぐにやりたい事をやっている人達を見付けたい。どうすれば良いんでしょうかね。まだ見ぬ素敵な出会いが未来に待ち受けているのでしょうか。

自分のポッドキャスト番組も本編でも述べた様に心持ちが変わってきてます。それなりの期間続けてきてますので、そりゃ変わりもしますよ。

もう、良いんじゃ無いかな、やりたい事をやりたい様にやれと。何も気にする事は無い。誰かの為じゃない自分の為に。


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市場調査をしている内に見つけた番組の紹介を。ピーター・バラカンさん好きなんだよなぁ。音楽好き、映画好き、からの政治的視点。すごく思考プロセスに共通点を感じます。



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