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Podcastはじめました。*2020年8月時点での具体的なプロセス後編(ぶれいくする〜ラジオの場合)

前回の続きから。



前編ではPodcastを始めるにあたってのメンバー召集の過程、プラットフォーム選びなんかのお話をさせていただきました。後編はPodcastを制作していく上で、使用している機材のお話しなんかをしていこうとい思います。


結論からいうと今は、スマホ一台あれば出来ちゃうんですよね。
全てをスマホアプリ上で完結出来ちゃうというお話しは前回した通りです。

簡単に完結に、音声コンテンツ始めたいって場合は最低限のスペックを備えたスマホ一台が必要な機材の全てですね。今、いくらぐらいなんでしょうかね、別に動画をとる訳でも無いから、4〜5万ぐらいの機種であれば問題無いんじゃ無いでしょうか。今は安価で良いものもありますし。私は2万ぐらいの中華製Androidスマホ使ってますけど、なんら支障ありませんしね。実際、Spotifyとかヘヴィーに使ってますけど何も問題ないから、音声コンテンツだったらそこまでのスペックは必要ないのかもしれません。実際にスマホでは収録も編集もしてませんので、信用度は低めですけど。

簡単に、お金をかけずに今すぐ始められるのに、なぜ、お金をかけて機材を揃える必要があるのかって話になります。
前提として、ぶれいくする〜ラジオの方針、クオリティをあまり落とさずに労力をミニマムにというのがございまして、つまりはあまり編集に時間をかけたくない。では、編集に時間をかけないために出来る事は何なのかというと、初期投資を削らないです。
意外とお金をかけずに、元々所持しているモノ、身の回りのモノだったり、フリーソフトを駆使して制作は出来たりします。例えば、既に持っているPCにAudacityなんかのフリー音声編集ソフトをインストールする。スマホで音声収録して、フリーの音声素材、BGMを探してきて、後はPC上で編集して完成という事も勿論、可能ですし実際にそうされている方もいらっしゃると思います。ただ、そのやり方でそこそこのクオリティを出そうとすると中々骨が折れる作業なんじゃないかと思います。価格帯にもよるんでしょうけど、スマホのマイクだとどうしてもノイズは乗りやすいし、フリー音声素材は大手だと他の人と被りやすい。フリーソフトでの編集でもそれなりの事は出来るのですが、もう一歩という時に届かなかったり複雑だったりします。

ぶれいくする〜ラジオは、基本的に人の時間を奪ってまで、聞いて頂くモノだと考えているので、最低限のクオリティはどうしても欲しいのです。最高級や上質なモノには届かなくとも、せめて普通のモノは提供したいのです。

そもそもMCの二人、筍も私もそこまでトーク力があるとは思ってませんので、中身で勝負みたいな強気な事はできません。素材が凄まじく良いモノであれば、もはや編集どうのこうの話にはなりませんしね。古い落語の会場収録なんかは、音は悪いし何言っているのか分からないところもあったりするのですが、それでも素材が一級品だから聞く価値がある。世の中にはそういうコンテンツもあるので、初期投資を削らない、お金で解決しようなんてのは弱者の戦略なのかもしれません。それでも、聞く人にとってそれが聞くに耐えうるモノになるんだったら良いんじゃないかと思ってます。お金をかける事で、手間が減ったり、効率が上がったりして、最低限のクオリティを確保する為に費す時間を短縮出来る、制作においてそこそこの満足感を得られる、普通の音声コンテンツとして聞く事が出来る、そんな感じで誰も損しませんしね。我々としては、始めるんだったらそれなりに初期投資をする事を推奨します。

必要不可欠な機材は、PC(スペックとお財布のバランスを考えて購入検討、標準スペック以上)、音声編集ソフト、マイク及び周辺機器になりますかね。PC は今、使っているモノが古くなければ買い替えの必要はないかと思います。この話は音声編集ソフトとも絡むのですが、簡単に音声編集をするのだったら、Apple端末に標準搭載のソフト“Garageband”が圧倒的に使いやすいんですよね。実際に、今回の再開にあたって片割れMCである筍に勧めて購入してもらったりしてます。Macbook airだったら10万円台で購入出来ますし、新規でPC購入するのなら勧めたいかな。別に私はApple信者ではないのですが、初めて触ったDTMソフトがGaragebandだったという理由だけで未だにMacを使わざるを得ない状況です。今は、Garagebandの上位版であるLogicを使っておりまして、それに慣れているという理由もあるのですが、一番使い易いとは感じます。これはもう呪いに近いですね。

Windowsだったら、PCとマイクを繋ぐ為の機器、オーディオインターフェイスを選ぶ際に簡易版のDTMソフトがバンドルされているのを選べば良いかと思います。大体、付属ソフトがついてくるはずです。簡易版なので、かなり機能は制限されてますが、むしろ簡単な収録を行う程度でしたら、簡易版の方が使い易いんじゃないかと思います。

使用している機材の中で、最も重要度が高いと考えているのはマイクです

良いものを買って下さい。

かなり実感しています。十年前は、MCの二人はマイクにそこまでお金をかけておりませんでした。

それによって、編集の際

①まず聞き易いようにホワイトノイズを消す

②変に飛び出している帯域の音を絞る

③物理ノイズ、ポップノイズを消す

という作業が、一番最初にありました。

今回は①と②の作業が一切ありません。生の素材音質が良いので、機材的なノイズ除去の作業がなくなりました。最低限の咳払いなどの人間の生理的ノイズの除去のみで済んでいます。この手間が無くなった事は、編集作業においての心理的負担を減らす上で大いに助かってます。お金の力さまさまです。

収録に適した質の良いマイクは、検索すればすぐに出てきますので、予算と相談して選んでいただければと思います。

MC筍の場合は、あらゆる配信者にとってド定番になるBlue社のYetiというUSBマイクを使用しております。USBマイクって直挿しなのにこんな音質良いんだねと驚かされます。値段なりの品質を兼ね備えてるって事ですね。私はAudioTechnicaの入門用コンデンサーマイクAT-2020を使用しております。オーディオインターフェースでPCと繋いでの収録です。エントリーモデルではあるのですが、取り敢えずは十分かなと感じております。私のような聞き取りにくい低い声質でもフラットに集音しくれているように感じます。集音性が高い為、結構色んな音を拾ってて編集の時は注意が必要ですね。コンデンサーマイクは収録環境によっては気をつけた方が良いかもです。

BGMやSE音関連の制作機材なんかは完全に趣味の領域のお話しなるので、詳しくはまた、機会があればお話ししようかと思います。取り敢えずは三台程、新規機材を導入いたしまして、大いに役立ってくれてはいます。

これも簡単に自作したい場合は、繰り返しになりますが、Garagebandの出番ですね。プリセットで数秒間の色んな楽器パターンが入ってまして、それを組み合わせるだけで一曲出来ちゃったりします。作曲というよりかは、サンプリングしたものをつなぎ合わせるDJ的なアプローチにはなりますね。

もう一歩進みたい場合は、ハードウェアとしてのリズムマシンやシーケンサーを導入して、ビートを作成、後は、好きな曲のフレーズなんかをぶった切ってサンプリングで乗せていけば、結構、曲っぽいものが出来たりします。音楽を作るのに必ずしも作曲の方法論や、音楽理論は必要なくて、直感的にも作れるよって事です。私自身もそこまで勉強してませんしね。でも、そろそろちゃんと勉強しないとなぁとも思ってたり…

音楽に関しましてはラジオとは別枠で考えているので、そこは除外するとして、最終的に、“入れ物”である“手間をかけないシステム”を作ってしまう。そうすると、そこに素材を投入するだけで、そこそこのモノが出来上がるというカタチに持っていくのが理想型ではあります。

未加工素材は良いものを使えば使うほど、出来上がりも良くなっていく、自分の経験値が上がるカケル投資金額で少しずつでも高めていければと思います。

本当にありがたい事に、我々はチームで活動出来ています。しかも、それぞれの出来る事が微妙に違う事で住み分けができている。簡単に言うと、筍は声、私は編集、うつぎちゃんはイラストと言う風に、それぞれの好きな事がぶつからないようになっています。いざ始めようって時に、こんな幸運なカタチで始められるのはほぼ無いとは思います。

大抵は独りでやるかペアでやるかにはなるでしょうし、ペアなどの複数で始める場合はほぼリアルで付き合いがある事がほとんどでしょう。そうなると、当然、趣味嗜好が似通って友達付き合いしていると思うので得意分野って重複しそうには感じます。

そう考えると、見ず知らずの筍に声をかけた十年前の自分は本当に尖ってたんだなぁと。結果的に、うつぎちゃんも巻き込んでしまいましたし(笑)。まぁ、新しい事を始めるのに、新しい付き合いを生み出していくのも一つのやり方なんじゃ無いかと思います。

チームでやるんだったら、情報共有は必須です。早い段階でチーム全員が情報共有、連絡を取り合う手段なんかを作っておくのがよろしいかと。我々の場合は三人なのですが、いずれかの二人の連絡だけが活発だったりすると、残り一人への、共有が遅れて取り残された感が出てしまう。それぞれが自分の役割を持って主体的に動いていないと結局、誰かしらから脱落していく。自分が出来る事がなくて、楽しく無くなったのなら、人はそれを絶対に続けようとはしないでしょう。そして、モチベーションの低下、最悪、自然消滅の可能性もあったりします。要は、全員がある程度は同じ方向向いてないとダメだよってお話しです。

しっかりと、自分の立ち位置、役割を明確しておく事も大事です。独りでやっている訳では無いので、全員の感情や行動をコントロール出来るはずがない。なので、しっかりとみんなが自分の好きな事をこのラジオ内でやっていると言う実感であったり結果を感じ取れる、仕組みを作るのがプロデューサーである自分の役割でもありますね。

継続しようと思ったら、誰か牽引役が必要だとも思ってます。チームメンバーにもよりますが、我々ぶれいくする〜ラジオの場合は誰かが頭をとる必要があると感じたので、結果的にその役割をこなそうとしている訳です。


いくら手間をかけないと言っても、それなりに時間は必要です。過去に比べれば大幅に減らせているのは事実ですが、カップラーメン的3分間では決して出来るものではありません。一番簡単なのは、想像上で終わらせて現実で何もしない事ですね。想像上では何にでもなれますし何でも出来る、そして現実ではないから、労力もお金もかかりませんしね。時間かけて制作しても、そんなに言う程再生されないって言う現実に向き合う必要もなくなりますし(笑)。

まだ第一回で、自分のトーク力だったり出来上がりにも全く満足はしておりませんが、ただただ、楽しいんです。

色んな事を考えて、そのイメージに少しでも近づいていくように作っていく、全く自分の思い通りにはいかないんですが、チームメンバーが自分の想像を超えるものを見せてくれたりする、そんな瞬間も心地良かったりします。想像上だと、結局自分の思い通りのモノしか出来ないんですよね。私は割と妄想癖があるので、脳内で実際に、そんな事が起こります。それは確かに自分にとっては100%満足できるモノに間違い無いです。でも、そこで終わりでその先のストーリーは無いし、共有できる相手もいなけりゃ、驚きも無い。それじゃ、ちっとも面白く無いですよね。

実際に自分でやってみないと、楽しくも面白くもない。

うん、多分、この一言が言いたいが為だけに、こんな訳の分からん長文になったんじゃないかと思います。流石に、ここまで読んでくれる読者さんはおられないとは思うので、自分に向けて

「立ち止まらないように!私のわがままに付き合ってくれてるメンバーを大事に!」

今後とも、ぶれいくする〜ラジオよろしくお願いいたします。



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