メタルマックスゼノ・リボーン ファーストインプレッション

さて、昨日9月10日に一部界隈で待望の準新作であるメタルマックスゼノ・リボーンが発売され、私も昼間から仕事をサボって遊んでいたわけですが、無印ゼノからどう変わったのか、面白いのかどうなのか、最初の印象をちと書き留めておこうかと思います。例によって読みにくい散文ですが。
現時点のプレイ状況は、PS4版で隅田川に入ったあたり。

ストーリーは補完するのではなく逆にそぎ落とされており、さらにモンスターハントに特化したゲームとなっているため、町やモブが無いとかそいううところは無印から変更なし。ただ、フレーバーテキストはだいぶ増えているので、メタルマックスの世界観は感じられるようになっている。
アイアンベースでの仲間との会話で、バックストーリーが語られていく感じ。

ざっくり良い点
前作の雑な感じはだいぶ無くなり、かなり頑張って作り込んだのが分かる。
一応リメイクの体を取ってはいるが、確かにゲームとしては新作レベルに違う。

ざっくり悪い点
操作感が徒歩/戦車共に癖があるため、ストレスに感じて投げる人もいそう。
全体的に操作方法が完全に固定されていてショートカットがほとんどないのも難点か。

あと、まだちょっとバグやフリーズが多いようだ。

戦闘システムが刷新されて、
ゲーム体験はもはや別ゲームに

無印ではフィールドを移動しているとモンスターシンボルが出現し、射撃から戦闘画面へ切り替わって戦う、という良くも悪くもトラディショナルなJRPGだったが、今作からは常にフィールドにモンスターが闊歩し、戦闘画面に切り替わらずその場で射撃～通常戦闘まで展開される、というシステムになっている。

いままで細かいコマンドや車両種類の追加なんかがあっても、基本的な戦闘は大きく変わらなかったメタルマックスシリーズで、ここまでシステムから作り直したというのは良かった点も、悪かった点もあるという感じです。

良くなった点
無印ではフィールド上で基本的に敵シンボルは1対しか出現せず、先制攻撃されるようなことも無い単調なフィールドだったのだけれど、今作からはモンスターが大量に蠢いており、より舞台となるデストキオをリアルに感じられるようになった。
最初はモンスター多すぎてうざいと思うんだけど、一度倒したモンスターはリスポーン日数が設定されていてすぐには復活しないので、少しずつ掃討しながら進めていける。

武器ごとにはっきりとした射程やダメージ範囲が設定され、キャノン、ロングなどの主砲種別ごとの特徴がわかりやすくなったのはとてもよい。

賞金首もかなり手ごたえのある強さになっているが、条件を満たせば飛行タイプのモンスターを補給基地に移動したタイミングを狙って低空状態で戦える、とか、単純に火力ゴリ押しじゃないところの戦略が出たのはいい感じ。

悪くなった点
射撃モードでいちいち照準を合わせなければならなくなったため、撃つたびに手間が取られるのはどうにかならないかな。しかも毎回「コマンドを開く→攻撃→武器選択→照準」という段階を踏まないとならないので、これはせめて前回の武器で射撃、というショートカット必須。
ただ、戦車の操作でLRトリガーをすべて使い切ってしまっているので、LR＋ボタンといったショートカットが使えないんだよな。
砲塔を任意で旋回させることもできるんだけど、あまり使う意味のない機能なのでそれはもう無くしてもいいのかもしれない。

射撃モードでバンバンうってたのが通常戦闘に入るとなかなか次の射撃に移れなくてテンポが悪くなる感じがしてしまう。もう少し基本のターン周りを早くしてもいいのかも？そのあたりは後半素早さが上がると印象が違うかもしれないが。

戦車の操作方法が変更されたが、
これは賛否ありそう（主に否が…）

今までは、ポリシーを持って戦車と徒歩の移動操作は変えない、というスタイルだったらしいが、今回は戦車の操作がLRトリガーで前進後退という操作に変更されている。

無印では障害物にはまった時にバックがしたい、という要望があったりしたため、それならばと操作方法から変更したのだと思うけれど、これが逆に別のストレスを生んでいる状況ではある。

ある程度慣れればそれなりに運転できるのだが、結構微妙なオブジェクトにも引っかかってしまうというのがあり、いちいち抜け出すたびに「どうするんだっけ…」となりもたついてしまうのが残念。

超信地旋回もできるのだが、どうにも回りづらく思うように動かせないというのは優先的に改善されるべき課題かなと。コンフィグで操作方法を切り替えられるようにするというのが一番簡単な方法かもしれない。

あと、戦車の移動速度が車両によって違い、全体的に早くなったのはいいんだけど常にフルスロットル状態なので細道をバギーで走ったりするときにすぐに壁に引っかかる。そういうのを回避するためにもスティックの倒し具合で走る/歩くを切り替えるように、高速/低速を使いたいから、やっぱりスティック操作の方がいいんじゃないかな。

個人的にはいまのところ、基本操作はスティックで、LRトリガー＋スティックでバック及び旋回ができる、くらいでいいような気がしている。

リメインズはどうなった？

現時点ではまだリメインズはほとんど探索していないのだけれど、無印のようなコピペダンジョンではなくなっているということなので期待している。

キャラクタの絵

今回はイラストレーターが変わって、個人的にはメタルマックスとしては良くなったが、表情差分くらいは欲しかったかな。トニが常時陰のかかった真顔でちょっと怖いよ...。
画風的に差分作りにくそうだなとは思うんだけど。

戦車改造について

改造による強化のインフレっぷりがかなり激しい模様。
個人的にはインフレさせすぎるのもどうかなとは思うのだけれど、このくらいわかりやすく「改造して強くなる！」とやった方がゲームとしてはいいのかな。

固定兵装が撤廃されてすべての穴を自由にできる、というのもありだとは思うけど戦車の個性が速度と外見くらいになったのはちょっと残念ではある。

まだ手に入れていないが、無印はトリプルヘッダー（武器の発射回数を増やす特性）ガン積みゲームだったけど、今回は一定確率で増える、というような調整になったのは妥当。

あと、モンスターが増えて必然的に射撃回数が多くなったため機銃が生きるシーンが増えたのが個人的にうれしい。対空も付いてるし。

それはそれとして、砲塔を旋回させなきゃならない都合上、バギーには回る荷台みたいなのが付く感じになっているんだけど、残念ながらあまり格好良くはないね。

気になるところ、細かい要望、
こういうのがあったらいいななど

徒歩時に先制攻撃しようとすると...
例えば前に走っていて敵を見つけて先制攻撃しようとコマンドを開いたときに、スティックを上に入れ続けているとコマンドを開いた瞬間にカーソルが一つ上に移動してしまって（一番下の）乗降コマンドが選択されてしまう。
意識してスティックをニュートラルにしてからコマンドを開けばいいんだけど、何気にこれは鬱陶しい。

目の前にいるのに警戒ゲージMAXまで何もしてこない
アクションのように見せてコマンド型RPG、というのもあるんだけど、目の前にいるのに何もしてこないのは違和感があるので、一定距離に近づいたら問答無用で戦闘開始、或いは距離に応じて警戒ゲージの増加量が変動する（遠いとなかなか上がらず、距離が近づくと指数関数的に早くなる）とかにすれば違和感減るかもしれない。
2週目以降で難易度を変えると、警戒も早くなるんだろうなとは思っている。

ATBゲージが分かりにくい
円グラフはそれぞれのキャラの状況が相対的に把握しづらい。一昔前のFF感出ちゃうからバーは避けたのかもしれんけど。

ダメージ表示に属性色
これは一長一短だな。
属性攻撃が分かりやすいというのはいいんだが、緑系の数字が出るとやっぱり「え、回復された？」となる。
基本的にメタルマックスが属性攻撃が無効になることはあっても吸収されることはないはずだけど、それは知っているからわかるだけで新規プレイヤーにはもうダメージ表示の文法みたいなところがあるからひっかかるかもしれない。

※回復してた。

モンスターアナライズ
まだそんなに進んでいないからわからないんだけど、アナライズの耐性表示グラフって弱点は分かるが半減/無効ってどう表現されてるんだろう。

○○ボディ系のモンスター
コンセプトとしてはいいと思う。ただみんな同じ方向を向いてるのが気になる。

範囲攻撃
射撃モードで円範囲、扇範囲の巻き込み領域がちょっとわかりづらい、敵の多さのわりに攻撃範囲が狭い（これは後で広い武器が出るとは思うが）。

乗降のアクションはいいんだけど
毎回やられるとだんだん鬱陶しくしくなってくるので、ON/OFFができるか、一度乗降してから一定時間は省略されるとか同じマップ内では省略されるとかあってもいいと思う。

キーコンフィグとか、スティック調整をもうちょっと拡充してほしい
戦車の操作方法とかもだけど、やはり操作方法を選択できるようにするのは必須だと思う。
あと、スティックの軸反転は通常の視点移動と射撃モード時で別々に設定できるようにするべき。

ページ送りが欲しい
ライブラリーや装備選択でひたすらひとつづつ送らないといけないのが面倒。無意識にページを送ろうとしてタブを切り替えてしまうことがしばしば。

戦車をもっとよく見せろ
ステータス画面で戦車を回したりはできるけど、全画面に拡大して360度回せるモードも欲しい人多いんじゃないかな。

現時点での総評

無印より格段にいいゲームにはなっていて、楽しくプレイできてます。
買うべきか、と聞かれたら、人を選ぶゲームなので一概には言えないのだけれど。

未だ粗削りなところが多く、操作感悪いのは否定しようがないので、そのあたりのストレスを可能な限り取ってほしいところではある。

逆に言えば、今ストレスに感じているところと改善して、今までのメタルマックスのような要素を足していけるのであれば、次回作はかなりいいものになりそうな予感がある、というのを現時点での総評とします。

クリア後の感想→