【人から嫌われる4つの信念】
わたしの人生哲学に下のような4つの信念がある。
・死刑廃止
・反精神医学
・動物解放
・AV(アダルト・ヴィデオ)撲滅
過激と思われるかもしれないが、いろいろな人生体験をし賛成か反対か揺れながら辿り着いた結論だ。また自分だけで完結するのではなく、多くの人に事実を知らしめさせ、これから事象の実現に向けて真剣に働きかけるべきだと思っている。
また、これらの概念は、マスメディアが意図的に取り上げない理由で、多くの人に真相が知られておらず、そういう運動や概念があることすら知らない人がほとんどである。戦争反対、反原発、添加物危険、農薬危険、ワクチン危険とは違って、多くの人に一つの問題が提起され賛成・反対が割れているというよりは、そもそも問題があることすら知らない人が大半で。そこから丁寧に説明していくことから始めなくてはいけないという特徴もある。
それぞれ一冊の本が書けるほど深いテーマなので詳しく語ることはできないが、それぞれの問題について本質をざっと説明して終わる。またそれぞれに対するわたしの意見なので、同じ考えの人でも若干違う意見も存在することを付け加えておく。
<死刑廃止>
毎年7月に愛知県で開かれるサマーセミナーで、若い人相手に「なぜ死刑を廃止しなければならないのか?」を講演している。その時にわたしが使う「死刑を廃止すべき22の理由」を箇条書きにしたのが以下だ。今年も7月13日(土)9:30-10:50東海高等学校3階2A教室で参加費無料(予約不要)で行うので詳しく知りたい人は来てほしい。わたしの他にももう2名専門家がお話します。
<刑罰の残虐性>
1.刑自体が残虐であり(絞首刑)非人間的である
<殺人を殺人で解決する矛盾>
2.刑務官が人殺しになる
3.殺人を禁じる国家が殺人をするという矛盾
4.遺族でない人が他人の死刑を望むのはおかしい
5.「死んで当然のこと」は感情論
<論理的合理性がない>
6.死刑にしても被害者は帰ってこない
7.被害者の根本的なケアにならない
8.加害者にも家族があり人権がある
9.加害者の更生して、被害者を償うという機会をなくしてしまう
<冤罪執行を防げない問題>
10.冤罪の可能性(実際に日本でも何例もある)
11.社会的弱者が死刑囚になりやすい
<犯罪抑止力にならない>
12.死刑の犯罪抑止力が証明されていない
13.「死刑になリたい」から殺人の問題
14.世界も日本も殺人や犯罪は激減している(事実を報道しないマスコミ)
<伝統と国際情勢>
15.日本は818年から1156年まで347年間死刑の執行がなかった実績がある。殺生を禁じる仏教の影響(世界最初の死刑廃止国)
16.世界の3分の2(140か国)が死刑を行っていない
17.国連が、死刑をしないよう総会で決議している
18.日本は、国連やEUから死刑を停止するよう30年以上毎年勧告されている
<執行までの死刑囚の人権>
19.死刑囚は、毎日「死への恐怖」におびえている。(ここが終身刑と全くちがうところ)
20.事件から死刑確定、そして執行まで長期の拘禁になる
21.このような裁判、長期拘禁により、かえって税金がかかる
<自分の問題>
22.あなたも、死刑になる可能性がある
<反精神医学>
この活動がわたしにとって4つの活動の中でも中核になっている気がする。なぜなら、わたしは、「精神医学」の被害者であり、加害者であり、協力者だったからだ。わたしの著作やブログ、SNSに接している人ならご存知だと思うが、わたしは精神科にかかったために精神薬を飲まされ、人生にとっても最も重要だと思われる24才~41才までを意識がおかしいまま過ごす羽目になった。最初の「うつ病」は火事で家を喪失した自然反応であり、半年間休息するだけで治癒したものを精神科クリニックに行ったがために薬漬けで抜け出せなくなった。
さらに酷いことは、精神保健福祉士という国家資格まで取り、精神科クリニックや精神障がい者の作業所でスタッフとして働いたため加害者になると同時に、薬害も悪化、無為の10年を過ごすことになった。
そこからいかにして薬をやめ、反精神医学宣言をし、減断薬カウンセラーになったからはこの本にまとめてあるのでAmazon等で購入して欲しい。
著書:精神薬やめたら病気が治った: 精神医療・福祉の真実
https://www.amazon.co.jp/dp/B08X4KYKC3/ref=cm_sw_r_cp_api_SCJX1GE5N81A896NZ4N1
また、この問題について死刑廃止と同様、愛知サマーセミナーでも無料で80分講演するので来て欲しい。
向精神薬の危険性と心の病との向き合い方
7月14日(日)9:00-10:50 東海高等学校4階3A教室
<動物解放>
近年、動物愛護や動物の権利といったものも注目され、動物虐待に対する罰が強化される一方、ビーガンやベジタリアン、肉は食べない、外食で肉は食べないといった「菜食志向」の人が増えている。この問題も詳しく語ると一冊の本になるので、わたしの考えていることをここに書く。
わたしは、戦争や環境破壊、人権侵害や奴隷的労働の根幹には、命の尊厳の無視があり、その命は人間だけの命を考えてもダメで、生物全体、生態系全体を考えなければならないと思っている。猫や犬をはじめ、野生動物や家畜動物、田畑にいる生き物、路に咲く花などあらゆる命を尊重し、できるだけこういう命を奪う破壊的行動をやめない限り、最初に書いた戦争や環境破壊、人間を雑に扱うなどの問題は解決しないと確信している。
動物の命を守ることは人間の命や人権を守ることにつながっている。
前の2つにもつながる話だが、その国の囚人や動物、障がい者の待遇を知れば、その国の文化水準がわかると言われている。この3つ、日本は諸外国の中でも最底辺レベルであるという実態を多くの日本人が知らない。
こういう運動をしていくということは、多くの存在の解放を進めるリベラルという側面ももちろんあるが、古き良き伝統や、日本という国のイメージや価値を高める保守にも通じることであり、政治の左右を超えた超党派的課題だと思っている。
動物解放>アニマルライツ(動物の権利擁護)>動物福祉(畜産動物の待遇改善)>動物愛護(犬猫などペットの命)
という具合で、動物寄りの姿勢が示される。
現在、多くの日本人は動物愛護止まりで、グローバルな視点から提案されているのは動物福祉。ここで終わりだと思ったら大間違い。畜産そのものが動物だけでなく人間をも不自然な食品で傷つけており、畜産や動物園など見せ物を禁止するアニマルライツ、動物解放までいって初めて動物と対等な、「人間は自然の中の一員」ということが名乗れる存在になるのだと考える。
また、動物実験も、単に動物が可哀想という感情論ではなく、そもそもネズミやウサギという人と全く違う構造を持つ動物を実験してもデータの価値がないという反論も多い。一つの製薬を作るのにおびただしい動物が犠牲になっており、キリスト教の一部では現在でも動物実験に反対するグループがある。昨今の新型コロナワクチンは、なぜか動物実験を経ず、いきなり人間に接種し多くの副反応や死亡者を出した。これは動物に配慮したのでは決してなく、人間を相手に様々なデータを取りたかったというのが真相で、これから明らかになっていくであろう。動物実験は無意味で、人間の生身こそ正確なデータが得られるということをそのまま証明している。
このあたりは長年、絶版となっていた以下の本が新装再発されたので、多くの人に読んで欲しい。
家畜制度全廃論序説 動物と人間は兄弟だった 太田龍 著https://amzn.asia/d/0j3S3TyG
なお、最後に付け加えておくが、この運動を進めていくと
「野生動物保護と言っておきながら牛や豚を食べるのか?」
「工場的家畜から生まれる卵やチーズはどうなのか?」
という意見が必ず向けられるので、わたしはビーガン(動物性のものを摂らない)であり、農業も家畜の副産物である動物性堆肥を使わない農を志向していると断っておく。
<AV(アダルト・ヴィデオ)撲滅>
もしかしたら、これが一番知られておらず、最も抵抗を受ける考えかもしれない。
今はネット・デジタルの時代になり、ビデオという媒体やDVDでさえもオンライン化しているので表現が適切でないかもしれないが、AVとは男性成人向けに作られている本、映像などのコンテンツと定義する。風俗と一括りにされる売春とはまた別の問題であり、それはここでは論議しない。
わたしがAVに反対するのは、女性だけでなく男性性をも傷つけるものであり、性について誤った情報を伝え、痴漢や性被害、不同意性交、女性蔑視の最大の要因であり諸悪の根源と考えるからである。またAVは少子化の原因でもあり、男女交際の大きな障壁になっていると捉える。そして性文化というものを著しく下品なものに低下させている。性=猥雑なものという概念はAVから来ていると断言する。
AVを観たことがある人は、少なからず感じるのではないかと思うが、これらは実際のセックスでも恋愛でもなく、性教育に1mmも貢献しておらず、愛が一切感じられず、ほとんどが性犯罪やレイプの映像である。男性の性も攻撃刺激的な側面も確かにあるので、興奮を高めたり性欲処理に大いに役立つのは事実であるが、たかがそれだけのために、かけがえのない女性性を犠牲にし、お金になるからと一大産業にする必要があるのか? 男性もAVを鵜呑みにして不自然な行為を迫り、身勝手なセックスをするので、多くの女性がエクスタシーを感じておらず、「いったふり」をしているという事実をほとんどの男性が知らない。また性交痛の悩みを抱える女性も多く、その一因がAVで盛んに行われているピストン上下運動型の行為に起因している。その恐怖から性交を断る女性も多いという。
そして日本の夫婦のセックスレスの割合がとうとう51%となり半数以上になった。その原因はAV型の性交しか男性がしないから女性が嫌がってという理由が多いという。少子化につながっていると思うし、男性も女性に拒まれたら大変傷つくのも事実である。ここがAVが男性をも傷つけているという理由である。
最近は子どもに対する性教育の重要性が叫ばれるが、文部科学省が、セックスということに一切触れない形で、グロテスクな陰茎や抗癌、膣や子宮の図を見せながら、コンドームの使い方や避妊の仕方ばかり教えるのは、ただの避妊教育であり、性というものに対しネガティヴなトラウマを植え付けるだけで、引き寄せの法則的に言えば、性被害やレイプを引き寄せているとしか言いようがない。唯物論に固執しないで、セックスはもちろん、恋愛や結婚、ひいては男女の心身の違いや役割の考察など大きくひっくるめて、初めて健全な性教育が成り立つとわたしは考える。
わたし自身こうしたことを全く知らず性に対して非常に辛い思いをした。こういうことを知るきっかけとなったのが以下の本であり、全人類必読の本だと思っている。
なぜ性の真実『セクシャルパワー』は封印され続けるのか 夏目祭子著
https://amzn.asia/d/03exF104
ところで2回目の東京オリンピックを控えた4年前、日本のコンビニから、いわゆるエロ本というものが一斉に姿を消したのはご存知だろうか?この時は少し報道されたが、その後継続し(表紙などそれっぽい本は置いてあるが以前のハードコアなポルノではない)現在も続いている。こういういい情報はもっと報道されるべきだと思う。
以上4つの概略を述べてきたが、世間に認知されていないから協力者も微々たるもので、何よりも昭和の思考に凝り固まった人間からよく攻撃を食らう。右翼左翼はこうした新しい問題を全く相手にしないし、政治家は選挙での票を恐れて(少数派なので)取り上げない。これからもこれらの問題をことあるごとに取り上げていくので、自分の頭で考えて自分の結論を持って欲しい。批判や間違っている点があれば指摘して欲しいし、賛同の気持ちになったらメッセージだけでも欲しいと思っている。