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音楽

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サウンドトラック、劇伴音楽、音響について
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2022年10月の記事一覧

この音が“どこからくるのか”問題〜『どん底』劇伴音楽

『Soundtracks for CHITEN』より Tr.7「Zoko」 Tr.8「Nindongendon」 (地点『どん底』のための劇伴音楽) “初めて生演奏でなく録音で臨んだ作品。 スピーカーなので音量のことも気にせずに何でもかけられる!と思っていたものの、そもそもなぜ何もなく誰もいないところから音が鳴るのか? というのが問題となり身動きできないところからのスタート。 結果、俳優のべらんめぇ語りを切断する「バイーン」という音がスラッシュとしての基調になった。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/

三輪眞弘「オリンピックに向かう社会」〜『スポーツ劇』(2016)特設サイトより

KAAT神奈川芸術劇場と地点による共同製作作品『スポーツ劇』。その特設サイトにリレー形式で寄せられたエッセイの紹介です。 第1回目は本作の音楽も担当した三輪眞弘氏。2015年12月に書き下ろされた「オリンピックに向かう社会」。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの本稿掲載ページはこちら  5年後にぼくが帰属する国家においてオリンピック(・パラリンピック)が開かれることになった。スポーツとは無縁のぼくには何の関わりもないと思っていたが、オリンピックは「文化の祭典でもある」