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【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その4:最終回)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより
ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその最終回です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら 〈わたし〉と〈わたし
【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その2)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより
ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第2回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら ◀その1を読む
この音が“どこからくるのか”問題〜『どん底』劇伴音楽
『Soundtracks for CHITEN』より Tr.7「Zoko」 Tr.8「Nindongendon」 (地点『どん底』のための劇伴音楽) “初めて生演奏でなく録音で臨んだ作品。 スピーカーなので音量のことも気にせずに何でもかけられる!と思っていたものの、そもそもなぜ何もなく誰もいないところから音が鳴るのか? というのが問題となり身動きできないところからのスタート。 結果、俳優のべらんめぇ語りを切断する「バイーン」という音がスラッシュとしての基調になった。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/
150年後のプレイリストのひとつとして、ひっそりと公開したい〜『地下室の手記』劇伴音楽
『Soundtracks for CHITEN』より Tr.5「Botayuki」 Tr.6「Suishokyu」 Tr.10「Taiko」 (地点『地下室の手記』のための劇伴音楽) “ドストエフスキーがこれを書いた1864年には未だ録音技術はなく、生演奏か録音かという問いもまだ無い。いまとは大分異なった音の世界なのでしょう……というようなことをぼんやりと思いつつ「ぼた雪」「水晶宮」などをキーワードに作曲。 今回は舞台上に紗幕、仮面といった切断が既にあり、音楽は舞台外部からのアプローチ(いわゆる劇伴のスタイル?)となった。 タムを多用した「タイコ」と呼ばれていた曲は、ドラムセットが地下室そのものを包み込むようなものであったなら? ということを念頭にシンプルなフレーズを制作。芝居と合わせてみると原始時代とロシアとミッキーが混じり合うような謎のおかしみが生まれた。本番では俳優の声を頼りとしていくつかの曲を切断なくミックスし、湿度感を保持。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/
回るルーレット台の潤滑油として、あるいは金を巡る駆け引きの煽動者として〜『ギャンブラー』劇伴音楽
『Soundtracks for CHITEN』より Tr.3「Roulettenburg」 Tr.12「Table」 (地点『ギャンブラー』のための劇伴音楽) “借金と遺産と恋とギャンブル、破滅の手続き、色気、リゾートといったイメージを下敷きに作曲。台詞と寄り添いながら演奏すること、メンバーそれぞれが即興的に変化を加えながら演奏し続けることを前提にして作られた。 台詞を分断する「/」としての役目というよりは、回るルーレット台の潤滑油として、あるいは金を巡る駆け引きの煽動者としての役割を担う。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/
音楽と演劇の時間を拮抗させる〜『ファッツァー』劇伴音楽
『Soundtracks for CHITEN』より Tr.2「Koi」 Tr.4「Souzokunin」 Tr.9「S/B」 (地点『ファッツァー』のための劇伴音楽) “初共作となったこの作品に敷かれたルールは、俳優は発語と演奏の音が当たったら倒れる(死ぬ)というもの。そのルール上、空間現代は音で俳優を自由に殺せる立場にある。喋ってる時にとにかく音を鳴らせばいいのだから。しかし上演を重ねる内に、主導権をバンド側が持ち始めた途端につまらなくなることに気付く。重要なのは、稽古時からコンセプトにあった「音楽と演劇の時間を拮抗させる」。 音を出すタイミングを俳優の都合に合わせないこと。決まった間(空白)を守りながら、もし俳優に当たった時に俳優が鮮やかに精確に倒れることができるように3人で息を合わせて音の迫力をしっかり出すこと。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/
単純なものが単純でなくなるような別れの挨拶〜『グッド・バイ』劇伴音楽
『Soundtracks for CHITEN』より抜粋 Tr.1「Go/od/bye」 Tr.11「Tamagawajousui」 (地点『グッド・バイ』のための劇伴音楽) “『グッド・バイ』では『ファッツァー』のように演劇の時間と拮抗させることなく、セリフの伴奏として常に鳴り続ける音楽を目指した。 そのため公演の際は台詞に配慮した音量で演奏するわけだが、それでも唐突に止まり、また再開する構成になったのは、演劇(及び演劇のための音楽)にはシラフになる瞬間が必要だからなのかもしれない。音楽が流れ続けている限り、酔っ払いは酔い続け、演説する者は言葉の渦に巻き込まれ、止まることがない。”(ライナーノーツより一部抜粋) 空間現代: 野口順哉(Gt, Vo) 古谷野慶輔(Ba) 山田英晶(Dr) Recording Engineer: 植松幸太 ★地点のWEBショップでCDが購入可能です。 https://chiten.theshop.jp/