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【2024年4月最新】バリ島の運転免許について&自力で取るマニュアル


バリ島での運転について

バリ島で運転免許を取得する方法は主に2つあります:
1. エージェントを通して警察に頼む(短期旅行者でも可能)
2. 自力で取る(日本で言う一発試験ですが緩め、学科試験だけがちょっとネック、KITASが必要)
有効期限は5年間です。

本来インドネシアに居住し、KITASを持っていないと運転免許は取れません。
なのでKITASを持っていない人は1. で進めてください。

日本の免許証や国際免許は厳密に言うとバリでの運転は不可です。
日本の免許証は無論ですが、インドネシアはジュネーブ条約締結国ではないため、国際免許も認められていません。
取り締まりが厳しい時期もあれば、厳しくない時期もあります。

短期旅行者の場合、現状皆さん免許を取らずにレンタルバイクをしていることが多いです。捕まったら警察官に少し「気持ち」を渡して見逃してもらう、という具合です。
求められる「気持ち」もどんどん大きくなっているらしく、どうやら今はディズニーチケット1枚〜3枚分ほどの金額を言われることもあるそうです。
(*無免での運転を勧めているわけではありません、時間的に余裕があれば取ったほうがいいでしょう)

長期の旅行や、年に数回バリ島に来ることがあれば、確実に免許を取ったほうがいいです。
可能性は低いかもしれませんが、事故ったり人を怪我させたりして(現状当事者間の示談が多いらしいですが)警察を呼ぶことになったら、無免運転だと、法的にも「気持ち」的にも、それなりのリスクがあるでしょう。

インドネシアの運転免許基礎知識

インドネシアでは運転免許証のことをSIM(Surat Izin Mengemudi)と言います、発音は「シム」です。

取得場所:Polresta Denpasar(昼過ぎには受付が終了することが多い)
それぞれの市町村で取ることになっていますが、DenpasarとBadungが拠点ならここで取れます。

免許証の種類は色々とありますが、Aが車で、Cが二輪(250ccまで)です。
SIM-A(シムアー)、SIM-C(シムセー)という表記になります。

エージェントを通して警察に頼む

Google Mapで検索してレビューのいいところに頼めば大丈夫かと。
料金は1種類で1.5M〜2M(1円=100Rp換算で15000円〜20000円)前後。
車とバイク両方取るならおおよそ倍の金額なります、交渉可能。

  1. エージェントを見つけたらまずパスポートの写真、身長、血液型などを伝えてあげます。(聞かれます)

  2. デポジット(20%が相場?)を払ってあげたら、事前にそのエージェントと繋がっている警察の方がデータ等を入力しといてくれます。

  3. 通常次の日から予約した日に、エージェントと一緒に「Polresta Denpasar」に行って、写真撮影、指紋採取、署名を行い、15-30分待てば免許証が出来上がって帰れます。

  4. 残りの金額をエージェントに払って、5年間何の心配もなくバリ島で運転できるようになります。

短期旅行者で取りたい方、面倒くさい方や忙しい方はこれでいいでしょう。

自力で取る

結論から言いますと、お金の節約はできますが、時間的に他のプロセスや試験がある分、最低でも1日、勉強するなら2日以上はかかります。
*KITASを持っていることが条件

必要書類と料金

必要書類
パスポートのコピー1枚
KITASのコピー1枚
身体健康診断証明書→免許センターの近くで簡単に取れる
心理健康診断証明書→免許センターの近くで簡単に取れる
ボールペンもできれば持参
*他にもDomesiliやSTMが必要との情報がありましたが、デンパサールの免許センターでの2024年4月時点だと必要なかったです。

料金
バイクのSIM-Cだけなら合計26万Rp/2600円。
車のSIM-Aだけなら合計28万Rp/2800円。
両方取るなら49万Rp/4900円。

流れ

1.パスポートとKITASのコピーを用意
免許センターの近くにもプリント屋さんがありますので原本やデータを忘れずに。

2.身体健康診断証明書を取得
免許センターの近くの診療所で取ります、「Babi Guling Bu Dipa」の隣です。
パスポートとKITASのコピーを渡したら、血圧と視力を測ってくれます、5分で終わります。
終わったら自分の書類と一緒に証明書をホッチキスで止められ返されます。
料金はSIM-AとC両方で5万Rpでした、片方でも5万Rp。
緩いのでたぶんこれで落とすことはないです。

中を確認して、人がいたら番号札を取って、人が出てきたら入る

3.心理健康診断証明書を取得
免許センターの近くで取ります、「Babi Guling Bu Dipa」の向かいです。
同じく書類を渡したら、ちょっと癖のあるテストをやります。
設問1は15枚くらいの絵にそれぞれ足りないポイントを描いていきます。
顔の絵だったら鼻が書かれていないとかです、簡単です。
設問2は3-5個の点の塊が200塊くらいある中から、4個の点のものだけ丸つけてという内容でした、目が疲れます、視力検査じゃね?笑
(設問2パスの時もあります。)
設問3は性格診断テストで、英語で書かれてることに対して、あてはまる、あてはまらない、強くあてはまらないなどを選択しています。
10-15分で終わります。
料金はAとC両方で22万Rpでした、片方なら11万Rp。
緩いのでたぶんこれで落とすことはないです。

基本中行ったらすぐできる

4.免許センターで受付
さてここからが本番、パスポートとKITASのコピー、両方の健康診断証明書を持っていよいよ免許センターに向かいます。
*自分は車を免許センターの駐車場に停めてから歩いて1-3を周りました、全然歩けます。バイクならそれぞれ回ってきてからでも大丈夫です。

駐車したあとは「SIM」の矢印に沿って進みます。
最初の受付は建物の外です、免許申請用紙をもらい、Google翻訳を使いながら自分の基礎情報等を書いていきます。

見本

書いたら係員に渡します、ガチャガチャやられて書類を持って中の受付にいきます。

5.Zona1:受付
書類を渡して、名前等確認されます。
一度隣の銀行に行って紙を止められてから、またZona1に戻ってきます。支払いはまた後のステップ。
確認された後Zona2に行けと言われます。
ZonaはZoneという意味です、以下同様、基本番号通りに進んでいきます。

6.Zona2:データ入力
カゴに書類を入れます、人少ない時はそのままブースへ。
係員がデータを入力しながら確認してくれます。途中で血液型などを聞かれます。

7. Zona3:写真撮影&指紋採取&署名
カゴに書類を入れます、人少ない時はそのままブースに並びます。
4つくらいのブースに、それぞれ2列ぎゅうぎゅうで並ばされます。
パーソナルスペースガン無視です。
基本建物の中撮影できないですがここではスマホすら出せません、自分はノートも注意されました、10-15分ほどぎゅうぎゅうで立って待つだけ、辛かったです。
(人が少なく時はもっと楽でした。)
ちなみにこのステップではさっきまでいなかった外国人たちが急に列に出現します、エージェントがまっすぐ連れてきた人達です。笑

8.Zona4で謎待機したのちZona5:学科試験
これが最難関です、1回目落ちました。

落ちたら次の日にまた来てここから再スタート、料金もかかりませんので何度もチャレンジ可能。
覚えている範囲で試験問題の雰囲気を書きますが、Youtubeがあるので事前に勉強しても良さそうです。(後述します)

パソコンのカメラで顔を認識されたり、受験番号を入力したのち、パソコンを見ながら回答します。
3個のカテゴリでSIM-AとC両方取るなら倍の問題をやります。
画面をGoogle翻訳のカメラで翻訳しても大丈夫です!

-----------【カテゴリ1 - 状況判断】-----------
画面に出てくる状況を瞬時に判断し、答えを選択する。
25問あり、それぞれの回答時間は10秒。確か17/25正解する必要があります。
Google翻訳使える余裕がありません、画像だけで判断します。
選択肢は共通して3つしかありません、上から:
ブレーキします、減速します、何もしない、です。この順番を覚えてください。
最初に例題が出てくるので、しっかり時間とGoogle翻訳を使ってこのカテゴリの雰囲気と傾向を掴みましょう。

ちょっとひっかけがある感じもありますし、日本ではまず出題されないような人力車、露天商とかも出てきます。
見ているポイントとしては自分の速度、自分のウインカーの状態、道路状況や標識などです。
例:車線が3つある高速で、左のレーンに遅いトラックが走っている、自分の時速は80km/h、自分のウィンカーは何も点いていない、同じ車線の前方の車は結構距離がある、何しますか?(正解:何もしない)などのような問題です。
ハードルとしては10秒しか反応する時間がないのと、インドネシア的な運転ルールです。Youtubeで慣れましょう(ほぼ同じ問題が出てきます)。

-----------【カテゴリ2 - 運転知識や優先順位など】-----------
20問あり、それぞれの回答時間は動画再生が終わってから20秒。
自分はGoogle翻訳を使いながら初回でクリアしましたので、そこまで難しくありません。しっかりGoogle翻訳が機能するまでの時間も取れます。

画面左側ので問題の動画が流れ、画面右側で質問と選択肢があります。
質問と選択肢は毎回変わります。
最初に例題が出てくるので、しっかり時間とGoogle翻訳を使ってこのカテゴリの雰囲気と傾向を掴みましょう。
ほとんど動画を見た後にGoogle翻訳で質問と答えを訳せば間に合います。
間に合わない例として:十字路の交差点で3方向から車が来ていてそれぞれ直進、左折、右折しようとしていて、さてA、B、Cのうち最後に交差点を通るのはどの車でしょうか?
これは問題を先に見ないと、動画に出てくる車のA、B、Cがどれだか忘れたりします。
なので自分はGoogle翻訳をまず画面右側にセットして、問題が出てきたら即読んで、続いて動画をしっかり見て回答するようにしていました。

-----------【カテゴリ3 - 標識】-----------
20問あり、それぞれの回答時間は動画再生が終わってから20秒。
自分はGoogle翻訳を使いながら初回でクリアしましたので、そこまで難しくありません。しっかりGoogle翻訳が機能するまでの時間も取れます。
最初に例題が出てくるので、しっかり時間とGoogle翻訳を使ってこのカテゴリの雰囲気と傾向を掴みましょう。

例題:上空からの映像やら、車が走ったりして、最後に標識のアップ、さてこれはどういう意味でしょうか?です。「追い越し禁止」「80km/h以下で走って下さい」など。
たまに日本で見たことがないような標識もありますが、動画の雰囲気で選びます。
全問正解する必要がないので、分からないものがあっても大丈夫です。

最後このような画面が出てきますので、落ちていたら係員に確認してどこを勉強したほうがいいか聞きましょう

-----------【学科試験問題集Youtubeのリンク】-----------
車:4つ動画ありますが、それぞれの動画内でカテゴリ1→2→3の順番で実際出題される内容の説明です、答えも教えてくれます。
全部インドネシア語で他言語の字幕もないですが、パソコンで動画を流して→自動文字起こしで字幕を起こす→ブラウザの翻訳機能で日本語に訳して内容を確認します。

バイク:同上

9. Zona6:実技試験
無事学科試験クリアしたら次はZona6で実技試験をやります。
2024年4月時点では自分と妻で2回行きましたが、2回とも実際やりませんでした、やる時あるかは不明です。
実技申込用紙を書いて、そのままパスのハンコを押されて、Zona1の横の銀行支払い窓口で支払いします。
車:SIM-A:12万Rp
バイク:SIM-C:10万Rp
一回またZona1に立ち寄ってなんか書類を追加されます。
Zona6に戻ってきて支払い証明を見せて、また何か書類をホッチキスで止められます。

10.Zona7:免許証受取
最後はZona7で免許証受け取ります。
窓口の台に書類を載せて待ちます。係員がガチャガチャやって免許証出来上がりです、できたら名前を呼ばれます。(5-20分)

おすすめの日程の組み方

免許センターは8:30にオープンし、大体12:00-13:00には受付が終わります。

1日で取りたい方:事前に学科試験の問題をYoutubeで勉強し、8:30に免許センターに到着して上記の流れを終わらせます。
片方なら全てのステップが2時間強で終わります。

近所に住んでるなど2日間かけても大丈夫な方:Youtubeでの勉強なしに1日目学科試験まで同じように終わらせます、落ちても出題の雰囲気や自分の苦手のカテゴリがわかった上でYoutubeで集中的に勉強し、次の日学科試験から再スタートします。
(実際住んでる所が近いならこれが効率いい気もします。)

延長の場合

学科試験がなくなるとの情報があります、どちらにしても手順が増えることはないと思います。
免許センターの受付に行けば教えてくれると思います。

最後に

いかがでしたか?
2024年4月、デンパサールの免許センターで免許を取得する流れを書きました。意外と自力で取れます。
参考になったらコメントでもしてくれると嬉しいです!:)

サーフトリップを企画したりしています!
よかったらご参加ください:)


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