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会員制という閉じた空間をあえて始めた理由 ~ナガレカワひみつ図書室の取扱説明書~

初めまして、サファイアです。Beyond The Limit の中途参加メンバーです。
広島の歓楽街、流川でひっそりと「西野亮廣エンタメ研究所」メンバーさん限定の会員制図書室バー、「ナガレカワひみつ図書室」を2020年7月より始めました。
初回の記事となる今回は、「なぜ、会員制の閉じた営業形態にしたのか?」と言う事をテーマに書かせていただきます。

図書室の取扱説明書代わりに、読んでいただければありがたいです。

秘密基地を持ちたいという夢

私がbarに興味を持ったのは、20歳になる直前でした。
高校卒業する前から、10歳以上離れた友人にお目付け役してもらいながら、夜の街へ足を踏み入れていた私。19の時には、干支一回り以上離れた恋人の同伴の元、barと言う空間へ行く日常が有りました。
当時連れて行ってもらった空間のほとんどが、年月の流れと共に様替わりしてしまいました。しかし、その頃好んで飲んでいたカクテルを飲むと、いろんな思い出がよみがえってきます。二十歳そこそこの私が「いつか叶えたい夢」のひとつが、barを運営することでした。
それから、いろんなbarを訪れてきました。barで実際に、アルバイトして、カクテルの作り方を学んだこともあります。そのうちに、もし自分がバーという空間を運営するなら、「特別感のある秘密基地的な場所」をしたいな、という思いを持つようになりました。

自分の好きなジンとスコッチ、薬草酒。内装も、すこしダークファンタジー感がある薄暗い間接照明。
共通のお客さんと、少人数でまったりくつろぐ。

その思いを2019年にようやく実現できる流れとなりました。

不特定多数から、特定少数へアプローチする

2019年夏。今の店舗を契約しました。イベント開催で、自転車操業的に回す。これが、開店から1年間の計画でした。秋、冬と小さなイベントを企画し、徐々に認知してもらいながら、来年春以降はいろんなことを手掛けていきたい。そう考えていた矢先。2020年1月、新型コロナウィルスの世界的感染が起きたのです。
4月には、緊急事態宣言が出され、ゴールデンウィーク直前に県からの休業要請が発令されました。

「もう、手放した方がいいのかもしれない」

3月中旬に、広島市内初の感染者が繁華街で出たとニュースでも取り上げられ、日を追うごとに人通りの消えていく繁華街。日々、自分の眼で街の様子を観察して、考えた数週間。6月末で一端、退去届を出すつもりでした。
Beyondメンバーになったのも、ちょうどゴールデンウィークの時。
メンバー内にも、barを今後どうするか相談していました。

ちょうどその頃です。
エンタメ研究所内で「閉じたSNS」実験が始まったのです。

そこで、ダメ元のひらめきが降りてきました。

「エンタメ研究所メンバー限定の場所にしちゃえばいいんじゃない?」

もともと、見ず知らずの不特定多数ではなく、同じ趣味嗜好を持つ人だけと空間を共有したい。
この先また、大規模な休業要請やイベント開催の規制が起きたときに、特定少数の人に対してなら、営業以外の運営方法も出来るのではないか?

早速、行動を起こしてみました。その結果が、今の「ナガレカワひみつ図書室」なのです。

共通言語を持つ相手と交流する場

飲食店全般にいえますが、barで儲けようと思うと、相当な努力や計算が必要です。ましてや、会員制、という縛りを設けることで、一見客を取り込むことが出来なくなります。

でも、それでいい。
時代は、この先変わるから、昔ながらの夜の商売スタイルではやらない。

これは、最初に契約した時から、密かに決意していたことです。

共通言語を持つ人とだけ、繋がりを強めたい。

これは、緊急事態宣言期間中に改めて決めたことの一つです。自分と同じ価値観を共有できる人なら、モノの捉え方、考え方がある程度、似てくる。みんなで共有するコミュニティ運営。
そういう時代が、この先始まっていきます。
目先の小銭の為に、自分の矜持を崩したり、プライドを捨てる時代はもう、終わりました。だからこそ、自分の好きなモノを集めて、提供する会員制の場として運営していきたいと、強く思っています。

実際、約2万人の閉じた場所へ、毎日のように発信をしていますが、昨年、不特定多数の人へ向けた従来のSNSよりも、遥かに効率がいいです。
この先、どういう状況が待ち構えているかは、正直判りませんが、あと半年、このスタイルで運営していけば、「秘密基地的な隠れ家バー」という当初の夢が叶えられそうです。

この発想のきっかけをくれたBeyondメンバー、そして西野亮廣さんには、本当に感謝しています。
いつも本当に、ありがとうございます。

会員制図書室のご利用方法

さて、最後に、「ナガレカワひみつ図書室」のご利用方法についてです。会員制ですので、絶対条件が有ります。

1.「西野亮廣エンタメ研究所」のメンバーであること。
2.他人を思いやれる行動ができること。
3.みんなで楽しみ、幸せになるための場にすること。

この3つを兼ね備えたひとだけ、ご利用いただけます。
場所は、レターポットのマップ内でだけ公開、ご検索いただけます。

それ以外は、全て「閉じたSNS」内で公開しております。

エンタメ研究所のメンバーさんであれば、全国、全世界どこからでもお越しください。読み終えて、御不用になられた本もご寄贈いただければ、とても嬉しいです。
店名に図書室、と明記している通り、ゆっくりと読書をしていただけます。
アルコール類もご用意がありますが、オーガニックハーブティやオーガニックコーヒーなど、身体に優しいノンアルコール類も多数ご用意しております。

最後に

この数か月、100年に一度の出来事を体験し、そのなかで、同じ価値観を共有できる仲間がいることにつくづく、恵まれているなと思います。
そのひとつが「エンタメ研究所」であり、「Beyond The Limit」です。
広島で、「エンタメ研究所」メンバーが集まったり、いろんな未来の計画を立てれる場所として、当店「ナガレカワひみつ図書室」がお役にたてればいいなと思っております。

ただ、約2か月の休業もあり、県からの休業補償や持続化給付金だけでは、運営は常にギリギリです。

「エンタメ研究所」メンバーでないけれど、応援したい。
遠いので、なかなか行けそうにないけど、何か力になりたい。
ここまで読んでくださって、そのように思ってくだされば、上記よりお気持ちをいただければとてもありがたいです。

本という物質は、いろんな知識や情報を与えてくれます。時には、何百年もの時空すら超えて、私たちに新たな気付きを教えてくれます。
過去の人の考えや知恵と会話できるのも、本の素晴らしいところです。
電子化も便利ですが、やはり、紙のページを一枚一枚めくり、読み進めていくアナログさも、本の魅力ではないでしょうか。

私の大好きな本と、「エンタメ研究所」を通して、いろんな交流が起きればいいな。そう、日々思いながら、ひっそりと営業しております。
お客を選ぶ、不届き千万な店かも知れませんが、興味を持っていただければ、条件をクリアしていただき、一度お越しくださいませ。
「エンタメ研究所」メンバーのみなさまのご利用、心よりお待ち申し上げております。

会員制ブックシェアリングバー「ナガレカワひみつ図書室」
店主 サファイア 敬具