見出し画像

オンラインツアーを企画する上で大切なポイント

こんにちは。ビヨンドの河地です。
先日、弊社にて実施した調査で以下のようなプレスリリースを出しました。

>>【2021年、夏休みの国内旅行最新動向】”7割が旅行の予定なし”一方、オンラインツアーに関心がある人は半数以上という結果に。

この調査を通じてオンラインツアーに関してさまざまな感想を収集することができました。オンラインツアー業界はまだまだ変革期で、各社工夫をしているフェーズかと思います。
今回はのべ1000名以上のアンケートから分かったオンラインツアーを企画する上で大切なポイントをまとめたいと思います。

☑本記事をおすすめする方
・オンラインツアーを企画する立場の方
・観光推進においてオンラインツアーを検討している
・オンラインツアーを実施しているが反応があまり良くない

それではいってみましょう!

オンラインツアーの感想(抜粋)

画像1

良い感想も悪い感想もありますが、全体を通してまとめると『現地旅行との比較』『テレビ番組との比較』『ネット環境』に集約される傾向にありました。

①現地旅行と比較

やはりオンラインツアーの感想では、まず現地旅行との比較が筆頭に上がります。ポジティブな感想としては『気軽さ』や『行ったことない場所に行ける』等、通常であれば旅行に行くまでには面倒だったり、金銭面やスケジュール観点で難しい場合でも、オンラインだからこそツアー体験が出来た、というものが感想として上がります。
一方、ネガティブなものとしては『楽しいけどやはり実体験の方がいい』『話が多く最後には飽きてしまう感じでした』等の感想です。現地に行きたい!だけであれば誘客にも繋がっているように思えるので、ネガティブではないように思えますが、現地旅行と比較して楽しくなかった、のようなニュアンスがある場合はあまり良くないですよね。

これらの解決策としては、『オンラインツアーの中で使用する映像の品質向上』『ユーザーの期待値調整』かと思います。

『オンラインツアーの中で使用する映像の品質向上』については、ライブ配信なので映像の質はそこまで重要じゃない、や編集する必要はない、等と思う方もいると思います。しかし、人は『映像』というものに対しての目が肥えているため、映像の品質が低いと、オンラインツアー全体の質が低く感じられてしまいます。
『ユーザーの期待値調整』については、そもそもオンラインツアーが現地旅行の代替品というよりは予習するためのプレイベントであると理解してもらったり、現地の方とのコミュニケーションや、普段なら見れない場所を見れるというプレミア感により、現地旅行とは異なる価値を提供することになります。

②テレビ番組との比較

オンラインツアーは現地旅行だけでなく、テレビとも比較をされがちです。確かに、テレビのロケの映像だったり、世界の名所を訪れるような番組も多いですもんね。

テレビ番組と比較してオンラインツアーへのポジティブな感想としては『コミュニケーションが取れる』『現地の声や状況が知れる』等です。一方、ネガティブなものとしては『見てるだけならテレビを見ている方が楽しい』等の感想がありました。先ほどはオンラインツアーの中で使用する映像の品質向上が現地旅行として比較した時に大切とお伝えしましたが、映像に偏ってしまうことも良くないのです。
オンラインツアーはカテゴリーとしては“ライブ配信”になるため、双方向のコミュニケーションが取れるかどうかが重要になります。だからこそ、ガイドさんやMC、ファシリテーターがユーザーを巻き込んで、コメントを引き出したり、企画段階で『どのタイミングで双方向のコミュニケーションを生み出すか』を設計することことが必要になります。

また他にも、観光地をただ見せるだけではなく、現地の方との直接のコミュニケーションが取れる点も好まれる傾向にあるため、キャスティングもこだわることが大切になります。通常、旅行先で話すことがないような観光業に関わる方ともオンラインであれば接点を持つことも出来るかと思います。そういった方々をキャスティングすることで、人に会いに行きたくなるような気持ちになっていただくことが出来ます。

③ネット環境

ネット環境についての感想は、ラグが発生してしまったり、そもそも受信者側での環境の有無で参加が難しい等、状況はさまざまですが、ネガティブな感想も多く上がっています。ここは確かに、弊社もネット環境によるトラブルも経験しているため、非常に共感する部分です。
発信者側でもライブ配信における電波の問題は複雑ですが、受信者側のデバイスの種類や通信状況や、Wi-Fiの有無などの主催者がコントロールできない要素も影響しているためかと思います。
従って、発信者側の環境整備を進めるのはもちろんのこと、受信者側がどのような状態であればきちんとサービスを受けることが出来るかを、明確に決めることが重要な要素となります。

また、オンラインツアーのユーザー層は必ずしも若年層ではなくデジタルに関して疎い場合も多いです。そのため、配信環境への気配りは必要以上に行った方が良いです。

他にも、知らない人に顔を出すのが嫌、ガイドとの会話が不安等の画面オンが懸念という感想もいくつか見られました。これは、正直に言って僕も参加したときにPCに顔出しで参加することが少し面倒だと感じたことがあります。ライブ配信系のアプリだと顔出しのライバーとチャットでのコミュニケーションが基本であることから、チャットでの双方向のコミュニケーションであれば、参加したい人数は増える可能性がありそうです。もちろん、実際に顔を出して話をしたい、というニーズもあるとは思いますので、そこは目的に応じて設計をすることが大切になると思います。

まとめ

『現地旅行やテレビとは違う価値を提供すること』『全ての人がストレスなく視聴できる環境』がオンラインツアーの品質向上において重要です。文字にすると当たり前のことに思えますが、実際にオンラインツアーを企画する時には上記のような項目がスルッと抜け落ちてしまうこともあると思います。まだまだオンラインツアーはこれが正解、というものも確立していない状況ですが、日々進化をしている業界でもあるため、最新の動向をチェックしながら、創意工夫を重ねることが大切なんだと思います。

本日は以上です。

**

ビヨンドではこれからも地方のデジタルマーケティングに対するお悩みをトータルで解決できるマーケティング総合商社を目指して活動してまいります。

一緒に働きたいと感じた方はこちら
マーケティングやお仕事のご相談はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?