人は亡くなることで生きることができる

中村哲さんが亡くなった。
 
死を悲しむ人、狙撃した人を許さないという人…たくさんの追悼の意を表現するフィードを見ていて、村さんが亡くなることでより多くの人が改めて中村さんを深く知る機会になってるのだなあと感じる。生きていた時には知らなかった方も、今回のニュースで知ったという人は多いように思う。(ayatopia調べ)

たくさんある中村さんの素晴らしい言葉の中でも、とくに私が響いたのがこんな言葉たち。
 
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「これからの時代、どんな人を育てていくべきか。誰か泣いている人がいたら、『どうして泣いているの?』と駆け寄ることができる気立ての良い子どもが増えてほしい」
  
「誰かに裏切られたと思っても、すべてを憎まないことが大切。その部分だけではなく、良い面もあると信じて、クヨクヨしないということが何よりも大切」
  
「ちょっと悪いことをした人がいても、それを罰しては駄目。それを見逃して、信じる。罰する以外の解決方法があると考え抜いて、諦めないことが大切。決めつけない『素直な心』を持とう」
  
「無理やりやってもダメ。悲壮感は十分な原動力にはならない。好きなことや、やめられないようなことを思い切ってやってほしい」
  
(追記)
いま多くの人が「彼を殺した人のことを許せない」と言っているけど、なんとなく、中村さんは「まぁ、どうかアフガンの人たちを責めないで、ゆっくり見守ってあげてください」と天国でおっしゃっているような気がする。
 
https://www.facebook.com/daichi.konuma/posts/10157785893180477  より
 
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私は、私の中の中村哲さんを生きようと思う。
 
中村さんの素晴らしさは、その偉大な仕事はもちろんのこと、それを支えたこれらの言葉、生きる姿勢のように思う。
私にとって中村哲さんの死は、私のなかの中村哲成分に出会うきっかけだった。今、濃厚に中村哲成分が抽出されてるんだと思う。
 
そしてそれを生きるとしたら。
 
今日の会社の会議で、友達とのふとしたやりとりで、ニュースを見たときに…ふとした瞬間で私の中の中村哲成分を生きるとしたら、どんな世界がたちあらわれるんだろう。
 
世界中の人が、そんなふうに自分の中の中村哲成分(中村さんに心から響く何か。ひとりひとり響く部分は違うと思う)を本当にこの世界で瞬間瞬間を生き始めたら、中村さんが生きてた時は中村さんはひとりだったが、亡くなったことでいったい何人になるんだろう!
 
それも、中村哲成分を生きる人の数だけ、より個性豊かに多彩さを増して中村さんが息を吹き返していく。
 
 
そうやって、人は亡くなることで生きることができる。
 

#中村哲 #生 #死 #Ayatopia

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